終わって始まるJK。
「ふざけるなっ! アーニャ……それどんな気持ちで言ってるの!? どういう意味で言ってるのさ!!」
私はアーニャをその場で押し倒していた。
「いっ、痛い……」
さほど抵抗しようともしない彼女の両手を上から押さえつけ、身動き取れないように覆いかぶさる。
顔をギリギリまで近づけて、もう一度問う。
「アーニャ、大事な事だからよく考えて答えて。さっきのは、大好きっていうのは……どういう意味で言ったの?」
「なっ、なんだよ……私がお嬢の事好きじゃいけないのかよ……」
アーニャは、私をまっすぐ見つめたままその綺麗な瞳から大きな雫を溢れさせた。
「悪くなんかない! 私はっ! 私だって……アーニャの事が大好きだよ」
「だったらどうして……」
どうしてもこうしてもあるか!
「私の大好きは……! 友達としてなんかじゃ……ないんだよ……。気持ち悪いでしょ? 女同士でさ、だけど仕方ないじゃん。私はアーニャの事が好きなんだよ。言わせるなっ! ずっと、ずっと隠したままで居たかったのに……どうしてそんなに私を振り回すんだよぉ……ずるいよ……好きなんだよぉ」
私は一度口にしたらもう止まらなかった。
ずっと抱えたまま生きて行こうと思ってた感情が爆発して、涙と共に流れ出した。
アーニャはずっと私の事を見てる。
きっと引いただろうな。
目の前で顔ぐしゃぐしゃになって涙とか鼻水とか垂れ流してる気持ち悪い女の事なんて嫌いになったに違いない。
「……手、離して」
アーニャは、静かにそう言った。
私は既に涙でぼやけて彼女の顔がよく見えない。
終わった。
何もかも。
私の恋心も、いつもと変わらない毎日も、アーニャを見ているだけでいればいつまでも続いていたかもしれない毎日が、今終わった。
「……離して。早く」
「アーニャ……私はっ!」
「いいから離して」
分かったよ……。そんなに嫌なら……。
私は押さえつけたままだった彼女の手を離した。
「そんなに嫌だったなら、軽々しく大好きなんて言わ……っ」
軽々しく大好きなんて言わないで。
そう言いたかった。
でも、私のその言葉は続ける事が出来なかった。
アーニャが自由になった腕で私の頭を抱え込み、引き寄せて……。
「……これが答えだよ。分かったか?」
「……嘘だ」
アーニャが、私の頭を引き寄せて私の唇を塞いだ。
そんな、そんな馬鹿な事があるか!
「私は、私はアーニャに好かれるような人間じゃない! いつもずっと汚い目でアーニャを見てたし、キャロちゃんの家で寝てる時だってこっそり胸触ったりしたし、偶然だけどキスだって……」
私は自分を勘違いされたまま好意を寄せられる事に我慢ができなくて、アーニャを引き剥がし全部ぶちまけた。
「うっわ……さすがにそれは引く」
「でしょ!? だから私の事なんて……」
「大好きだって言ってんだろ」
今度は私の頬を両手でそっと包んで、もう一度……優しいキスをした。
予定よりも早くこうなってしまいましたが、もう引き返せない所まで来てしまったのでここからはこの二人の関係性の進展具合も楽しんで頂けたらと思います。






