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宝に目が眩むJK。


「私は認めた訳じゃないからな。せいぜい働けよ」


「おうよ任せとけってんだ! 何が出て来たって可愛い妹を俺が守ってやるからな」


「気持ち悪いからやめろ」


 ブツブツ文句言いながらもイル君を仲間に加え、私達は次のフロアを目指す。


「あの変な円ならこっちにありますぜ」


 イル君の案内で小屋の裏手に回ると、確かに少し開けた場所があって、地面には魔法陣が描かれていた。


「そういえばイル君私達と一緒にきちゃって平気なの? 帰る時外に出ちゃうけど」


「こんなの連れて帰りたくないぞ。帰還の石はもう一個あるからこれ渡しとく。帰還場所をここに設定しといてやるから帰る時は自分で帰れよ?」


 アーニャがそう言ってポーチから帰還の石を取り出す。スペアがあったなんて初耳なんだけど。


「……妹からプレゼントをもらってしまった……」


「そういうんじゃねぇよめんどくせぇ奴だな……」


「いや、ちゃんと分ってるさ。それでも嬉しいんだから仕方ないだろ?」


「うぜ」


 ほんの少しだけどアーニャの態度が柔らかくなってきてる気がする。


 イル君がアーニャを大事に思ってるのは本当みたいだし、アーニャもイル君の事兄と認めてないだけで本気で嫌いな訳じゃないんだと思う。


 二人のやりとりを見ててなんだかちょっとだけ羨ましくなってしまった。


「とにかく次のフロア行こうよ。ここにいたらまたサルに襲われそうだし」


 私達は三人になってちょっとだけ狭くなった魔法陣に入る。

 また円の外周から光が立ち上り、今度は小さな小部屋に到着した。


「このフロアはここだけなのか? この部屋なんにもないぞ」


 確かに見た感じなんにも無い小さな部屋。

 魔法陣も私達が今来たやつしかなさそうだし、ここは何の意味があるんだろう?


 アーニャはあちこち見回し、イル君は周りを警戒しながら銃を構えている。


『ぴんぽーん♪ おめでとうございます。チェックポイント到達です』


 どこからともなく女の人の声が聞こえてきた。この声って宝箱の時の声に似てる。


「宝箱のお姉さん? 私達を見てるの? それとも自動音声?」


『いえいえきちんと見てますとも! このフロアはチェックポイントです。到達報酬として特別固定宝箱一つとランダム宝箱を四つ進呈いたします♪ この部屋は一定階層ごとに現れますが、これより先には飛べませんのでこの部屋でのイベントが終了しましたら自動的にダンジョンの外へ転移致します。ご了承下さいませ♪』


 宝箱!?


「よしアーニャ! お宝は山分けだー!」


「とりあえず何かいい武器でたら私にも一つくれよ?」


 アーニャが極悪人みたいな笑顔で笑った。


 うん。それでこそ私の知ってるアーニャだ。

 やっぱり彼女はこうでなくっちゃね♪















お読み下さりありがとうございます☆

面白かった、期待できると思って下さりましたらブクマや評価などして頂けると嬉しいです☆

ヽ(=´▽`=)ノ





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