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猫と知性と困ったJK。


「にゃー?」


「ほらこじこじさん、貴女の分の宝箱ですよー?」


「にゃー?」


「あの、その……ですからぁ~」


 何だろうこのやり取りすっごく癒される。


「にゃっにゃっ♪」


「いいですの? この箱は、こじこじさんのものなんですわよ~? だから、ほら、開けて開けて」


「にゃっにゃっ♪」


 お、話が伝わってるような感じはあまりしないけどこじこじが宝箱を開ける気になったみたいだ。


 ちょこちょこと宝箱の前に進み、あちこち観察している。はよ開けろ。


「にゃっ!」


 ぱかーんと勢いよく開け放たれた宝箱の中から光が漏れ、リンゴが出て来た。


「にゃ?」


「リンゴ……ですわね?」


 私はそのリンゴを解説書で覗いてみた。


【始まりの木の実】

 レア度:★★★★★

 攻撃力:‐

 属性:‐

 追加効果:‐

 耐性:‐


 ◆◆◆◆◆◆◆◆


 食した者に知を与える神の果実。

 望むのならば神の叡智すら手に入る禁断の果実なのだが、注意が必要。

 まず第一に、人の身で神の叡智を手に入れようとしたならば脳が付いていけずにその場で廃人になる可能性が高い。

 そして次に、これは食した者が望むレベルの知を手にすることが出来る実であるという事だ。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆


 ……これは、まずいんじゃないか?


「アーニャ、このリンゴは使わない方がいいと思う」


「かなり興味は引かれるが……そうだな、そうした方が無難だろうな」


「もぐもぐ」


「こじこじさんおいしそうなリンゴがもらえて良かったですわね♪」


「もぐもぐにゃーん♪」


「キャロちゃん、そのリンゴは食べさせちゃだめだからね」


「えっ?」


 そんな危険な果実食べて大変な事になったら無事に助け出すどころではなくなってしまう。


「もぐもぐ」


「あの、このリンゴ何かまずかったんですの?」


「ああ、食べるとかなりヤバそうだ」


 キャロちゃんは若干青い顔をしながら聞き、アーニャがそれに答える。


「もぐもぐごっくん」


「「えっ」」


 私とアーニャが再びシンクロ。

 なんだかこういうの以心伝心みたいで嬉しいよね。とか考えてる場合じゃなかった。


「ちょっと!? こじこじもうリンゴ食べちゃってるじゃん!」


「マジかよ勿体ねぇ……」


 アーニャ、そこは心配してあげてよ……。

 どうせ食うなら自分が食べたかったみたいな顔しちゃダメだよ……。


「た、食べちゃダメでしたの? こじこじさん! 早く吐き出して! ぺっしなさいぺっ!」


「……」


 こじこじはしばらくぽけーっと虚空を見つめて固まっていた。


 あぁ……やばい。脳みそ爆発したかも。


「……生きるってなんなのにゃ……」



 ……なんか変な事になった。


猫が知性を手に入れた時……それは始まる。


いや、適当に言ってみただけです(笑)

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