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焼きガニにしたいJK。


 私のスロウを使えば多分あの早い攻撃も見切れる。

 ただ、見えるのと避けられるは別。


 気合でなんとか避けてバールぶち込むしかない。


 カニは泡を吹きながら左右にちょこちょこと動いてこちらの様子を伺っていた。


 だったら先手必勝だよね!


 少し距離が離れたままだけど私はバールを思い切り振り、炎をカニに向けて放出。

 地面にぶわっとラインを残しながら炎が噴出し、カニの全身を包み込んだ。


「そのまま焼きガニになっちまえ!!」


 直後、目の前にハサミが迫っていた。


「うおぉっ!?」


 慌ててスロウモードを発動する。

 目の前にじりじりと迫るハサミ。そして私もゆっくりでしか動けないので避けられるかどうか……。


 必死に顔を背けて、被害を耳だけに抑える。

 というか耳もっていかれた。


 血が噴き出すのを感じる。生暖かい感触が首につたって気持ち悪い。


 奴のハサミが戻り切る前に、痛みを我慢して前進。

 バネ状になっているその腕に下から上へとバールを振りぬく。


 スロウが解除され、勢いよくカニの片腕が弧を描いて飛んでいった。


 よし、伸ばしている部分なら攻撃が通る!

 こんな事ならこいつが現れた時すぐに解説書で調べるべきだった。


 腐ってもここはダンジョンなんだから油断なんてしてる場合じゃなかったんだ。


 殻の上から炎で焼いたのはほとんど意味がなかったらしい。

 気が付けばカニの表面が薄い水の膜みたいなので覆われていて、炎はとっくに鎮火していた。


 カニはそのぎょろっと飛び出た目玉を小刻みに動かして、こちらを警戒している。

 多分だけどかなり怒ってる。


 腕が千切れたっていうのに痛がるそぶりも見せずに次の攻撃を狙ってる。


 結構神経図太いな……せめて痛がってくれると効果があるのを実感できるんだけど……。


 でも片腕にできたのは僥倖だ。

 これで相手の動きもある程度は予測できるようになるしね。


 私がじりじりと距離を詰めると、カニは少しずつ後ろに下がる。


 てかカニって横歩き以外出来るの?

 ちょっと卑怯じゃない?


 カニの口らしき場所から泡がぷくぷくと出てきて、その泡が空中へ大量に漂った。


 一つ一つは小さな泡だけど、これになんの意味があるんだろう?


 私はもう少しそれを警戒するべきだった。

 てっきりカニが身体を包んでいる薄い膜みたいなのを補強するために泡を増やしたんだと思ってしまった。


「おいお嬢! その泡はヤバい!! すぐに離れろ!!」


 振り向くとアーニャが解説書をカニに向けていた。


 ヤバい。アーニャのその言葉に危険を感じて飛びのいたが、一瞬遅かった。


 ばぼんっ!!


 その小さな泡は私の皮膚に触れると爆発を起こし、腕の肉を消し飛ばした。


 爆発自体は規模が小さいが、泡が触れた部分はごっそりと削れて骨が見えてしまっている。


「……いっつ……!」


 どろどろと血が流れて私の足元を濡らしていくが、すぐにアーニャが駆け寄ってきて私の腕に回復薬をぺたりとやってくれた。


「ありがとう……。キャロちゃんは?」


「さすがに初めてあんな大怪我したから震えちまってるよ」


 くそう……キャロちゃんを怖い目に合わせやがって……絶対に許さんぞ!


キャロちゃんは初めて大惨事。

これがトラウマになるのか、それとも?

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