興奮のち拍子抜けJK。
「よし。だいたいこんなもんか」
アーニャからお許しが出たので二人の元へ戻ると、キャロちゃんは相変わらずの猫耳ミニスカパンチラ娘状態。
そしてアーニャは……。
「やっべ……可愛すぎるだろ……」
「かっ、可愛いとか言うな恥ずかしいだろ……!」
その反応も可愛すぎか!!
この前手に入れたメイド服……冥途服だっけ? 可愛いからどっちでもいい。
生きててよかった……アーニャのメイド服が見られるとは……。
しかもこの照れてる様子まで……っ!!
「が、眼福すぎる……」
「ばかっ! ……もう。それ以上言ったら串刺しにするからな」
アーニャの周りにナイフがばばばっと浮かぶ。
どうやらこのダンジョンでも問題なく装備の効果は得られるらしい。
私達の一番の懸念がそこだった。
私の家のダンジョンがかなり特殊なのは間違いなくて、だったらあそこで手に入れた装備品とか、開花した才能とかが他で使えなかったりしたらどうしようって。
でもその心配は無かったみたい。
「よし、これだったら問題無く進む事が出来るな」
「何度着てもこれは恥ずかしいですわ……」
キャロちゃんがブロンドの髪と猫耳をぴこぴこ揺らしながらスカートの裾を必死に押さえてるのもなんていうかたまんねぇな。
バールを握る手にも自然と力が入るってもんである。
「さってー。じゃあぼちぼち進んでみようか♪」
私達が幾何学模様フロアを進んでいくと、やがて魔法陣が目に入る。
「なんだ敵も宝も無しか……?」
アーニャは残念そうにしてるけど、別に何事も無かったならそれに越した事はないじゃん。
確かにちょっと物足りない感じはあるけど……。
「まだワンフロア目だし分からないよ。とりあえず次行ってみよ♪」
私達は魔法陣に乗り、次のフロアへ。
「……あれ? おんなじフロアに出ちゃったのかな?」
そこは全く同じく暗い通路、幾何学模倣が光る壁。
なんだか拍子抜けだなぁ。
それとも他所のダンジョンってこういうものなのかな?
とか余裕ぶっこいて歩いていたら、二つ目の角を曲がった所で急にモンスターが襲い掛かってきた。
「うわぁっ!!」
あまりにびっくりして、バールを振り回したんだけど……。
「なんだなんだ? 何か出たのか?」
「何か出たのか? じゃないよ! 今の見て無かったの?? 手足が生えた魚みたいなのが飛び掛かってきたんだってば!」
「ふーん。 で、どこにいるんだ?」
「いや、その……バールで一発殴ったら消し飛んじゃって」
「よっわ!」
このダンジョン大丈夫かなぁ。
全然手ごたえがないんだけど……。
このダンジョンがおかしいのか
いつものダンジョンがおかしいのか……。






