嫌なのにYESと言っちゃうJK。
「うーん……」
「お嬢どうした? 便秘か?」
この子はなんで私が悩んでたら真っ先に疑うのが便秘なのさ。
だんじょん屋に寄った翌日、つまり今日学校に登校するとアーニャは私より先に来ていたらしく、席について本を読んでいた。
私に気付くと満面の笑みで手を振りながら「おはよう♪ 昨日のタピオカ美味しかったな!」だってさ。
あの後三人でタピオカミルクティを飲んでJKらしくきゃいきゃいやりながら帰ったんだけども。
確かに美味しかったし昨日は楽しかったよ。
だけどなぁ。
やっぱりなんか変なんだよなぁ。
私はその違和感を感じたまま数日過ごす羽目になった。
そして、やたらとアーニャが寄り道を提案したりして三人であちこちに行く機会が増えた。
ぶっちゃけ楽しい。
アーニャの笑顔が見れるのも嬉しいんだけど、正直に喜べないのはこの変化の原因が分からないからだろうか?
「そういえばさ、同じクラスの湖島ひこじっているだろ?」
湖島ひこじと言えば……名前でよく男性と勘違いされやすいが、ボーイッシュな女の子である。
通称コジー。
「コジーがどうかしたの? 最近休んでるみたいだけど……」
「わたくしはあまり印象にないですわ……私が転校してきてすぐくらいから学校に来てませんわよね?」
そう。もう結構な期間学校に来ていない。
何かいじめにでもあったのだろうか? 大病を患ってるとか?
「いやな、ちょっと妙な噂を聞いたんだよ」
アーニャが? 人から? 噂を……!?
「いちいちそんな驚くんじゃねぇよ……あんたの事だからどうせ失礼な事考えてるんだろ? そうじゃなくて、私もトイレで他の奴等が話してるのを聞いたんだよ」
言葉遣いはこうやって前のアーニャみたいになったりもするんだけど、目が全然違う。怒ってないんだもん。
「で? コジーがどうかしたの?」
「休んでる理由は……どうやらダンジョン絡みらしい」
……えっ?
そうか。私達以外にもダンジョンに行ってる子が居たって事……?
でも全然学校じゃそんな話してなかったような……。
「私もどういう事なのか詳しくは知らないんだ。ダンジョン絡み、としか……」
なるほどなぁ。
てかアーニャがしばらくダンジョンの話しないと思ってたら……。
私の家のが準備中だから仕方なく待ってただけで、本当はうずうずしてたんだろう。
ちょっと嫌な予感してきたぞ。
「だからさ……」
あー嫌な予感はめっちゃするのにアーニャがすっごく悪そうな笑顔してるの超嬉しい。
嫌だけど私はアーニャが何を言ってもYESと言ってしまいそう。
いや、ダメダメ。そこは自制心持って他所の事まで首突っ込んじゃダメ!
「これからコジーのとこ行って事情聴こうぜ。ダンジョンが有れば私らが攻略してやるのさ」
「……」
私が喉から出てきそうなYESを必死に耐えてると、アーニャが私の手を取ってその胸元あたりまで持っていき、もう片方の手で私の掌を包む。
「……いこ?」
「よろこんでっ!!」
ここから新たな展開に入ります!
(^O^)






