今を受け入れるJK。
結果的に、キャロちゃんが起きてからアーニャがもう一度ちゃんと説明した。
売る所に売るなら八百万は行ける代物だけど、ヨシコちゃんの所だと四百万が限界。だからどっちにする? って感じの話ね。
「あ、あの……わたくしは、出来ればヨシコさんとお取引したいなって思いますの」
なんで? 高く売れた方がいいんじゃないの?
「あら嬉しい♪ でもどうして? 半額になっちゃうけれどそれでもいいのかしら?」
「えっと、とってもいい人ですしきっとわたくし今後も何か手に入れたら売りに来ると思いますわ。だから……友好の証、という訳じゃないですけれどヨシコさんと取引したいなって思いましたの」
ちょっとびっくり。キャロちゃんってちょっと抜けてて世間知らずなアホの子だと思ってたんだけど……。
「あいにゃちゃん、この子……意外と商才があるわよ」
「あぁ、私も驚いたよ。でも……そうだな。今後の事考えるならそれが正解だ」
「良かったですわ♪ じゃあお願いしますの。……でも本当に四百万なんて……その、現実味がなさすぎて」
「勿論大丈夫よっ♪ 私はそれをもっと良い値で買い取ってあげたかったんだけど……割と細々やってるお店だからね」
そう言ってヨシコちゃんはキャロちゃんの手をぎゅっと握った。
キャロちゃんはやっとアーニャの膝から起き上がり、「こ、これから宜しくお願いしますわ♪」とにっこり笑う。
しかし四百万かぁ……。
「キャロちゃん、その四百万はどうするの?」
「貯金ですわっ!! うちのおっかちゃんに知られたらなんだかんだで気が付いたらロストしてるのが目に見えてますの!!」
それはそれはしっかりした娘さんだこと。
「とりあえずわたくしがアルバイトしてるって事にして頂けるとありがたいのですけれど……少しずつ家に入れるようにしたいので」
本当に良くできた子だなぁ。キャロちゃんってばマジ天使じゃん。
じぇらしっくふぁいやーだったのが恥ずかしくなってくるよね。私って最低。
「よかったなキャロ」
「アーニャさん……なにもかもアーニャさんのおかげですわっ♪」
そう言ってキャロちゃんは思い切りアーニャに抱き着いて熱烈なハグ。
いやいや引っ付きすぎだろ私も混ぜろよ!!
「さて、売却の方は値段が値段だしちゃんとした書類書くんだろ? その辺の事もよろしく頼むよヨシオさん」
「ヨシコちゃんだってばっ!!」
そんなこんなで私達はその後いろいろ消耗品の買い出しとかしながら店を後にした。
キャロちゃんとアーニャはとってもご機嫌でにっこにこ。
私はいろんな意味でもやもやあんにゅいな気持ちになりつつ、二人の間に割り込んでそれぞれと手を繋いで歩いてたらすぐ元気になった。
とても堅実なキャロでした。
彼女の母親はお金に未練も拘りもないので、あればあっただけ何も考えずに使ってしまいます。
後悔もしませんが。






