白目でぶっ倒れるJK。
「相変わらず仲がいいのねん♪」
「まぁ長い付き合いだからな」
否定しないとか……。そっか、私達って仲良かったのか……。嬉しいけどちょっと複雑。
「で、結局いくら出せる?」
「……」
ヨシコちゃんは渋い顔をしながら、ゆっくりと指を四本立てた。
「よ、四千円ですの!?」
安い! って突っ込もうと思ったのにキャロちゃんは目をキラキラさせながら、軽く涎すら垂らしそうな勢いでその指先を見つめていた。
「おいおいキャロ、これはそんな安もんじゃないぞ」
アーニャがニコニコしながらキャロちゃんの頭を撫でて、キャロちゃんが顔を赤くする。
なんだこれ。私は何を見せられてるんだカップルの買い物風景ですかこの野郎。
「じ、じゃあ……四……万円?」
その言葉にふるふると顔を横に振るアーニャ。
「ま、ままままさか四十万円ですの!?」
アーニャはキャロちゃんの反応に満足したように、ヨシコちゃんを見つめて言った。
「……ヨシオさんがそんな反応したって事は……なぁ? 言ってやってくれよ」
「ヨシオって呼ばないでちょうだいっ! ……でもそうね、あいにゃちゃんの想像通りよ」
「ど、どういう事ですの? まさか四百円とかだったんですの……?」
お金関係の話になると途端に弱気になるのがキャロちゃんらしい。
でもね、多分これは……。
「四百万よ。残念だけど私にはこれ以上だせないわ。市場価値だったらこの倍は行けると思う……だから他所で売るって言うならルートを紹介してあげてもいいわ」
「だってさ、キャロ。どうする? ヨシオさんに売る? それとも他所に八百万で売る?」
「よ、よよよよんひゃひゃ、ひゃ……」
びったーん!!
キャロちゃんが泡噴いて白目になって倒れた。
「お、おいっ!! 大丈夫か!?」
「アーニャ! キャロちゃんにいきなり四百万は刺激が強すぎだよっ!!」
「んな事言ったって……」
「あらあら大変っ! 救急車呼んだ方がいいかしら?」
ヨシコちゃんも妙に責任を感じちゃって、結局救急車騒ぎにはならなかったけど奥の部屋で少し休ませてもらう事になった。
「う、うーん……ま、札束を持ったチュパカブラが……ひ、ひかえおろう……」
「よしよし……大丈夫か? キャロー?」
なんかね、アーニャってばキャロちゃんを膝枕しちゃったりしてね、もう何て言うか私じぇらしっくふぁいやーですわっ!
キャロちゃんの真似。
「ハッ!? ……あ、アーニャさん……わたくしとんでもない夢を見てしまいましたわ」
「四百万の話か? それとも札束持ったチュパカブラの話?」
ぐるり。
そんな効果音が似合うくらい、見事にキャロちゃんの黒目がどっかいった。
ちゃんと高額査定がついて纏まったお金を手に入れたキャロ。
本格的に金目当ての探索も可能という事が証明されました♪






