30,5話 異能の講義
30,5話 異能の講義
「お前が重要な存在じゃなかったら切り捨てていたところでち。戦闘経験の少ないお前らが下手に博打を打つもんではないでちから」
「それに関しては言い返せないよ」
実際心を読まれていたらすぐに殺されていたかもしれない。
「私が強ければ…」
「いや、今回は全てを僕のせいだ。計算が何もかも狂っていた」
「今回の敗因は二つでち。このバカがもっとちゃんと教えなかったことと」
「ことと?」
「異能の力を使えていないことでち」
「異能?」
「わたちは十の魔眼をもっているんでち。まあ異能とはあまり関係がないでちが」
「でも百って…」
「それは噂に尾ひれがついただけでちょうね。まあそれは置いといて。異能は先天的な物と後天的な物があるんでち」
「後天的な物は巫女とかになるのか」
「魔眼もその分類でち。後天的なものは適性が必要になるんでちが先天的に受けた異能は適性など関係がないでち」
「意味がわからない」
「どういうこと?」
レイとミカゲは全くわかっていない。
「雷の魔法に適性が無くても異能が雷なら雷を操れるって事か?」
「全く違うでち。魔法の適性はあくまでも世界を騙すだけなんでちよ」
「本当の数値ではないと?」
「当然でちょ?結局は自分の努力でちよ」
「じゃあ何で魔眼を授けるときに適性なんて単語を使ったんだ?」
最初はレイが話していたのにいつの間にかクレスがずっと会話している。
「その適性は神にしか変えられないんでち」
「神?そんなのがいるのか?」
「この出来事全て神の悪戯でちよ」
「悪戯ってことは全知全能ではないのか」
「神にも色々いるんでち。今こんなことをしているのは世界統合を目論んでいる創生神でち」
創生神か。なにもないところに煙は立たないとも言うしこれは本当の話なのか?
「わたちの神は眼神のみでちがね」
「魔眼を授けた人か」
「魔眼にも色々と制約をつけられているんでちよ」
「どんな?」
「魔眼は基本的に一人にしか指定出来ないとかでち」
「基本的に?」
「魔眼のなかには指定をしないタイプ、遠視の魔眼とかは指定するものがないでち」
「確かに」
ただ遠くを見るだけの能力、指定することが出来るわけがない。
「あとは認識していることや他にも色々あるんでちよ」
「そーや、授かったっていったけどもとから持ってる奴はどうなってるんだ?」
「あれは神の手から離れているんでち。地球が決めた才能だと思ってくれて構わないんでち」
「そんなもんか」
「そんなもんでち。まあ覚えていてほしいのは異能には制約が少なからず存在していると言うことでち」




