29話 vsダンダリオン
遅くなりました。最近絵を描くのにはまってまして。
29話 vsダンダリオン
廊下を走っていたレイとミカゲに大きめな扉が現れる。
「開ける?」
「開けちゃダメだ」
千里眼を持っている相手に扉の前で待つのはあまり得策ではないがしょうがない。相手の能力の条件が分からないので戦っていくなかで知るしかない。
「いい判断ですね。私の千里眼をもってすれば開けるその瞬間に高出力の魔法を放っていたのですが」
「右に跳んで!」
左右に別れた瞬間にその場所を閃光が通過した。
「勘もいいようですね。それでは敵を排除しましょう」
「それはいいけどさ。私にも一人くれよ。あのあっちの方」
「相変わらずがめついですね」
そういうと右手を伸ばす。
中心の方を見るとミカゲと分断されていた。
「また分断か。連携がとれないやつの常套手段だね」
「所詮見るだけ。こっちは大丈夫」
相手はこっちを完全に舐めている。まだそこまでの警戒人物にはなってないようだ。
「いやぁ、警戒してるに決まってんじゃん。そうじゃなかったらわざわざ分断なんてしないって。あそこまでの知能があるなら逆に戦いやすいのさ」
「一対一なら勝つ確率が高いと。更に僕と戦った方が確率が高いと。なんか心に来るものがあるきがする」
「そうそう。うちら、連携取れないし」
まあ今まで連携して戦っているところを見たことが無いからその可能性も入ってたけど。
「それじゃあ始めさせてもらう…よ!」
よ!の言葉と同時に一直線に突撃してくる。
「どうやっても読み合いじゃ勝てないよね」
「とーぜん!」
流れるように動く合間合間にナイフや小太刀の様なものでの連撃が止まらない。
相手はまだ余力を残しているのに比べてこっちはクレスの支援をうけてギリギリ。たまに若干斬れることもある。
「あははは!いいね。そういうしぶとい所、嫌いじゃないよ!」
心を読みながら戦うからかとても攻撃的な戦闘スタイルだ。どうやって相手の能力の隙を見つけるか。
「聞こえてるよ!」
可能性はなんだ?視覚的なものか?それとも感覚的なものか?
「いいよ?どんどん考えな!そして答えを出しなよ!生きていられたらね!」
視線を一瞬だけミカゲに移動させ、少しだけ考える。
何か若干不思議な感じがする。違和感がよく分からないけど何か隙が?少なくても視界に入っていることが条件ではない。少しだけど話が聞かれていたみたいだからね。
そもそも能力は魔法や魔術と違い法則性から外れているものだ。
防げない!
レイは瞬時に体を仰け反らせ横振りを回避する。
そしてそこにクレスが必死に作っていた魔法。ファイヤートルネードを発動!
「聞こえてるよぉ~!」
ファイヤートルネードは正常に起動していたが当たってはいなかった。
「心を読みきれない奴、初めて見たよぉ~。どんな仕掛けなのか気になるなぁ~」
テンションが上がってきているのか?変な口調になってきている。
「なんか、誰かと話してるような気もするしぃ~、気になりすぎぃ~。ふひひ」
どんどんヤバめな雰囲気になり一つの能力だけ飛躍的に上昇していた。
ガギィィィン!
レイはギリギリで剣で受けようと思ったが勢いが凄かったので反射的に左腕で一緒に支える。しかし衝撃は想像以上であった。
「パワーが、上がった?」
身体強化に硬化、高等魔法の衝撃緩和まで発動していたのに剣と一緒に受けていた左腕にヒビが入った!?
「あれれ?脆いねぇ。まだこわれないでよぉ~!あひゃひゃひゃ」
治癒を立て続けに使い回復するがあまり酷使が出来そうもないうえ、治癒に魔力をもっていかれた。これが、ダンダリオンか。
「身体強化を上げるしかない」
今は強化が体に負担のかからない程度に抑えられている。しかしそれでは勝てそうにもない。
「お~?まだ行けるの~?思ってたより根性あるねぇ~」
肉体が激痛を走るが肉体が崩壊しない程度。一瞬ならいつものでどうにかなるけどただ強化するのだと訳が違う。
「ふぅ、ふぅ」
ダンダリオンは強い奴を求めている。おそらく戦闘狂、だから見ててくれるんだろう。
「そろそろできそう?楽しみだな~」
「後悔は、させないよ」
身体は痺れ、感覚が鈍くなっているがきっと行ける!
レイは全力で踏み出した。
しかし余裕で受け止める。
「おっと危ない」
!
何で簡単に防がれる?さっきのダンダリオンのスピードと同じ位なのに…
「さっきのスピードだったら危なかったかもね~」
「ま、まさか」
「そう。まだ余力を残してるんだよ~」
それって人が相手に出来る領域を越えてるんじゃないか?
「それじゃあ第2ラウンドを始めよ~」
信じられなかったが次の瞬間に現実味を帯びる。
ギリギリ目で捉えられるが剣でギリギリ防げるほどしかなかった。結果両手で防いだがなすすべなく吹き飛ばされる。
「がはっ」
「いい反応だねぇ~、楽しくなってきたよ」
「こっちは楽しくないよ」
策無し、か。勝てるのか?いや、きっと魔眼の少女なら勝てたであろう。
「あれ?あのイカれ少女を知ってるのか~、それに関しては聞かないとね~」




