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宿命の隣  作者: スプレー妖怪
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23話 危機に推参

23話 危機に推参


ダメか、

その瞬間転機が来た。


ドゴォォォォン。


「ごめん。待たせた?」


現れたのは知らない人だった。


天井を砕き現れる。常識が壊れるような登場の仕方。


「誰?」


「あぁ、私?私はこの聖都の数少ないAランクのヒュー・セングウジだよ。詳しいことは後で説明するけど敵はあっちでいいんだよね」


指を指したほうには無銘の悪魔がいた。


「そう、一人で行けそう?」

「それは分からないな~。なんと言ってもこのからだでここまで強い奴と戦うの初めてだし」


このからだで戦うのが?意味が分からない。


「まあよく耐えてくれました。ここからは私が引き継ぎます」


カッコいいけど何で男なのに何か女っぽさを感じるんだろう。


「いやー、今のカッコイー!」


いや、カッコよくはありませんでした。


「これは流石に不味いですかね」

「あの子の力、不思議だわ。見たところ棍なのにどうやって天井を吹き飛ばしたのかしら。しかも上からって言うのが不思議だわ~」


確かに、ここは三階なのにどうやってここまで?


「それは簡単ね。私の方が強かった。ただそれだけよ」

「圧倒的に存在強度が上なのか?」

「いや、これはただの木の棍よ」


ただの棍であの剣を防ぎ攻めてる?


「今き、た、よ?」


ここでのヘンゼの登場。意味無し。


「ごめん。何か援軍が到着したみたい」

「えぇー、そうなの~?っていうか横にいるのは誰?」

「私はアルテス。元天使の吸血鬼よ。いや、元かはわかりませんけど」

「ほぇ~、初めまして」





にしてもこの人速すぎる。ただのAランクでもきっとここまでの人は居ないんじゃないか?


「楽しくなってきたね~、聞いていた通りの強さだ」

「それはお褒めにあずかり恐悦至極でごさいますよ、晴天の女覇王様」

「あぁ、それ、久し振りに聞いたわ~。まさかまだ知っている人が居るなんて思わなかった。強さだけで言えばあんたも相当ね。七十二柱に居ないなんてアホじゃない?って思うくらいに」


…この人、色々知ってるよ。多分今の僕たちよりも知ってる。


「おれの体なんだから傷つけるなよ!」


声の発生源は、多分棍?しかもおれの体?


「わーかってるよ、いちいちうるさいな~」

「わかってないから言ってるんだろ?」


何故かケンカが始まっている。そんな状態でも間一髪で防いでいく。そして隙あらば攻めることも止めない。


「よほど体が合っているようですね」

「そうね。でもそれだけで体は選ばないよ!」


体が合う?


「まさか、ね」

「でもそのまさかの可能性もあるわよ?」

「どゆこと?」


一人だけよくわかってない人がいる。


「あの中身は違うってこと」

「ん?え?」

「んー、まあクレスみたいなものかしら」

「あー、そゆことか」


見ていて分かっていることは少ない。まず相手の魔力の底がわからない。次に相手の本気が分からない。今の男の姿をした一人と渡り合っていると言うことは天井を破る位の事は朝飯前なのであろう。

でも僕たちがサポート出来るようにちょこちょこだけど割り込むタイミングを作ってはくれてるけどまともな攻撃は出来ない。守ってもらってばかりではいられないけど入るような魔法がない。


「なら、どうする?今ここで新しい魔法を創る?」


駿迅雷光はきっと防がれる。それに防がれたら隙にしかならない。マジックバレットは隙にはならないけどもう魔力が限界。それに防がれるであろう。


「既存の魔法じゃなく、ね。私は邪魔になりそうだわ。何とか下にいるミカゲとあと一人を連れてくるからその間になにか考えとくのね」

「どうする?」

「私に言っても何もないよ?」


まあですよね。


「せめてクレスが体を持っていれば二人で捌けたかもしれないのに。この状況の打開策が出てこない」

「俺が今出来ることは少ない」


木の棒一つで地面にヒビを入れる。


「っく~、流石のパワーね」

「そっちこそ。これをまともに受けたのに傷が無いじゃないか」


攻防は続きだんだん、ある能力の差が見えてくる。


「はぁ、はぁ、くっそぉ~、そろそろまずい?」

「おれの体を壊さないでよ?死ぬのは嫌だからな」


何かが足りてない?さっきから余裕があるように見えない。全力で戦っていた訳でもないのに。

だんだんスピードも遅くなってきた。動きもおかしい?


「ぐっ、流石に魔力の違いがありすぎるか。何か手を…」

「やはり魔力をいくらやりくりしていても魔力差は絶対。お前が本来の力を持っていない内に殺しとくか」


魔力、か。クレスならきっと変換して渡せる。


「クレス、お願い」

「了解。でも近づく必要があるぞ?せめて俺だけでもな。手持ちでしか練習をしてないからな」

「オッケー」


残り魔力じゃ足りない。多分最大に入ってるから少しだけ魔力をもらい、発動する。ふぅ…


駿迅雷光!


雷のようとはいかないが充分の速さになっているはず!


「その程度のスピードにやられたのか。デスラピアの監視していた奴は弱いな」


ニヤッと笑いゆっくりと剣を合わせる。


ギャリン、


剣を流れるように受け流す。しかし、受け流したのは鉄の剣。


「受けとれ!」


上から降ってきた剣を拾う。


「今から魔力を渡す。苦痛は我慢してくれよ!」

「ありがとう!平気だよ!お願い」

「そっちが目的だったか!」


悪魔は今の技を上回るスピードで近付き背中を切られる。


「ぬぁッ!」


何とかもろに受けずにすんだ。けど魔力もないし…ダメだ。後はミカゲ達が、どうにか…してくれる筈。きっと、ね。


ドサッ、

自分の文章力のなさ。


あーくそ、下手で反吐が出る。

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