2話 剣舞祭
戦闘は多いので省きまくります。
2話 剣舞祭
「ここが、剣舞祭か」
「人が、いっぱい」
ミカゲは恥ずかしがり屋なのでこういうのはあまり得意じゃない。
「みっちゃんさ~、そんな事じゃ剣舞祭で勝てないよ?」
「それは大丈夫。相手しか見ないから」
「ぼ、僕は緊張してきたよ。まさかこんなに人がいるなんて、落ち着け落ち着け…」
「大丈夫だって、あそこまで技術がありながらそんな緊張してたら出せるもんも出せないからな」
レイは肩を叩かれる。
「そう言えば何で剣だけじゃないのに剣舞祭なんだい?」
「それは…」
ごくり、
「知らん」
やっぱそうだよね。クレスが知ってるわけがないか。
「取り敢えず受付を済まして早めに行こうぜー。木刀なら大会で使えるみたいだし」
「平気なの?クレスのってあんまりいい感じとは言えないけど?」
ヘンゼはレイとミカゲが絶対言わないようにしなくちゃと思ったことをストレートに聞く。
「本来なら問題になるけど相手は貴族ばかり。しかも同じ見習い未満。それなら技術でなんとかなるってな」
「じゃあ同じグループに入る可能性は?」
それだけは聞いておきたい。
「その可能性はある。というか二グループしかないからぶっちゃけ可能性はある」
「そうなんだ。確か総当たり戦だったよねそこから十名でのトーナメント。それで順位付けするって」
「その通り。つまり総当たり抜けは五名五名。だから全員同じでも可能性があるってことだ」
「受けられるのは先着二十名だから合計九人と戦うのよね。しかも貴族の権力も相手だから相当余裕勝ちをし続けないとね」
一番嫌なパターンは難癖をつけられる事だけど流石に名誉騎士様が認めてくれるとは思えないと思うしかない。
「それではグループを発表致します。グループ…」
第一グループ
レイ
クレス
ヘンゼ
ミカゲ
マイキ・ライネロード
ラン・トール
ポトフ・アライス
ベーコ・ラーガンド
トーベル・ストール
マライヤ・トドーマ
「これはやられた。先着順でしかも配置順は受付した順番だったか」
「そんなガサツなの?」
「でも僕たち以外に負けなきゃどうにかなるよ」
「そうだな。でもマイキ・ライネロードには気を付けろよ。あれは勝つためならズルも厭わないタイプだ」
クレスは眼を鋭くして言う。
「それはクレスと同じような性格にだから感じちゃったのかい?」
「いやいや、俺は真面目な人間だぜ?あんなのと一緒にしないでくれよ」
「チッ、平民の癖にこんなところに来やがって」
「それでは一戦目、レイ、ベーコ」
「よろしくお願いいたします。ベーコ様」
「こちらこそすまない」
「それでは…始め!」
相手は剣。
ベーコは全力で踏み込み上からの振り下ろし。それに対して受け流しながらの右前に踏み込み回転する。
「まだだ!」
ベーコは地面に叩き付けた剣をそのままの勢いで体を浮かせてレイの回転斬りを避ける。
「なっ!」
もう少し踏み込めばよかった。クレスが言っていたのをよく理解した。
「危なかった。一発目から飛ばしてくるな。持たないぞ?」
「次で終わりにします」
「ヌン!」
さっきの横斬りを警戒して横斬りをする。
「はぁ!」
レイはベーコの剣に当てるように振り下ろす。するとお互いに弾け、仰け反る。ベーコはその体勢を戻そうとするがレイはそのまま飛び、バク転をして着地と同時にクレスから貰った技をを使う。
技術とはいっても突撃するだけの単純なものだ。
「はぁぁぁ!!」
詰めようとした身体は避けることができず
「グハッ」
「そこまで!」
「ありがとうございました」
「君、強いんだな。しかし、この程度だとマイキ・ライネロード様に勝つことが出来ないだろう」
いくら何でもそこまではないんじゃ、
「あいつはズルを使ってくる。気を付けろよ」
「ズルを使う?」
「流石ね。私も頑張るわよぉ!」
「いや、次は俺だから」
しかし相手は対戦相手にも言われた警戒対象、マイキ・ライネロードだ。実際剣の師匠でもあるし負けることは無いとは思うけど貴族が相手だとどうなるかもわからない。まあ他の人達も貴族ではあるけど、
「よろしくな。マイキ」
「下民は黙ってやられろ」
「それでは試合…始め!」
マイキは剣を持つと勢いよく走り出す。そして一発目から技を使ってくる。
突き技だ。防ぐのがとても難しい。それに対して使った技はおそらく十字斬り。技は基本途中でやめない。突撃してきた剣に左から斜め下に振り下ろし、一発目を、その流れで回転しながら左上に振り上げる。突きを使ったばかりのマイキに当たるかと思われたがすれすれでかわす。
「雑魚が」
「その程度で負けるわけ無いだろ?」
マイキは攻撃を緩めず全力で打ち込む。
「その程度の力なのか?」
「本当にわかってないな。雑魚が」
わかってない?まさか!
「ヤバい!」
「ヤバいな。まさか賄賂とは思わなかった」
「賄賂?何の話だ?」
「何万チンを積んだんだ?」
「これは賄賂じゃない。たまたま借りた木剣が普通の木じゃなくても何も問題がない。だろ?」
屁理屈だな。
「だからって勝てるわけじゃないけどな」
クレスは構えを取る。
クレスに一応教えて貰ったけど一度も成功したことがない技。四連撃技。横斬り、突き、振り下ろしからの切り返し。振り下ろしからの切り返しは斜めに斬ることが出来る。
「なんだ!その構えは!」
「なーんてな。これで終わりだ」
少しだけ腰が引けた瞬間に腹に一発横斬りを入れる。
「そこまで!」
その後も負けることなく勝ち続けた。
天の声 四人の戦闘は省きます。
「それではトーナメントを始める」
僕達はトーナメントで離された。恐らく実力が高めだったからだろうか。三、二 三、二でのトーナメント。
「私は、二人グループだね」
「俺らが三人グループかよ。確かに実践的にはなるけどめんどくさいな」
「そんなこと言ってると足元すくわれちゃうよ?」
レイは水を飲み、一息つく。
「そう言うお前もピンチだぜ?」
「第一試合、レイ、マイ、サーマル…始め!」
やっぱり剣が多いんだね。
「取り敢えず下民を落とすか」
「そうですね。そのあともう一度戦いましょう。雑魚でも方っておくのは危険ですから」
や、やっぱり?
「はぁぁ!!」
サーマルが突撃してくる。相手は剣のなかでも刀?を使っている。それならサーマルが抜刀するその一瞬を見極める!
サーマルは刀に手をかける。
まだだ、
腕に力が入る。
まだだ!
刃が少し見える。
今だ!
抜刀に合わせて弾く。
「なにっ!」
「はぁぁ!!」
ガツン!
「今のを防ぐんですか」
「同然です。このようなもの、本物の貴族なら皆防げます」
ガッ、ガッ。
刀が軽い?
カン!
「速い!」
「その程度ですか、やはり雑魚ですね」
レイは急に仰け反る。そしてその上を剣を通る。
「危なすぎでしょ!」
「私ごと斬るつもりですか」
「両方倒れればそれはそれでいいではないか」
これは若干不利かな。スピードとパワー。どっちかがどっちかに負けている。この状態は何もかも悪い。
カカカン、ガン!
何とか捌いてるけどこれじゃあ、
「余所見をするな!」
ならば体術も使おう。
蹴りを多くいれた特殊な動き。しかしそれでさえ合わせてくる。
「これでも駄目か」
しかし隙はすぐに見える。こんなに接近しているのに大振りをするなんてばかだ。
「ゴハッ」
「これでやっと一対一だね」
「何をした。まるであいつのような」
「今蹴りを入れただけだよ」
本当は柄頭をみぞおちにいれたんだけど見えていなかったようだ。
「はぁぁ!」
カン、カッ、カカン。
「攻めきれないっ!」
「やり方は何にしろあいつはあまり得意ではない。これで終わりだ」
シュシュッ、ドスッ。
「な、に」
みえ、なかった?そんな、
「そこまで!」
「やっぱりつえーな。あのサマールとか言う奴」
「全く見えなかった!」
「でも、私なら防ぎきれる」
ミカゲは胸をはって言う。
「まあそれでもクレスは余裕、ですよね」
「まああれくらいならな」




