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宿命の隣  作者: スプレー妖怪
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12話 脱走作戦

作戦はありません

12話 脱走作戦


「それで?今の状況はどうなっているのですか?」

「敵の侵入。目的はいまいちよくわからないです」


目的か。


「そうですか。ではどうやってここまで?侵入者よりも速く来ているのはおかしいはずですよ?」

「それは私の能力ですよ。見る能力なんです」

「そうですか。では私はどう見えているんですか?」


姫様は少し目を細め聞いてくる。


「そう、ですね。面倒くさいから早く逃げたいと思っている気がします」

「そ、そうですか」


一瞬表情に揺らぎが出来た。


「本当にあっちが本当だったんだ」

「もうダメそうだね。そうそう、こっちが私よ?」


ベッドの手すり部分に肘をかけてこっちを見る。


な、予想以上にヤバそうだ。


「本当に殺りに来るなんて思ってもいなかったよ」

「可能性はあったのか?」

「当然でしょ、私の能力はさっき話にあった通り絶対記憶なのよ?私みたいな記憶しか出来ないでき損ないに月の巫女の能力なんて渡せるわけがないでしょ」

「おまけに怠惰だしな」


クレスが自虐っぽい言葉に追い討ちをかけた。


「うるさいわね。どうだって良いでしょ?」

「良くはないよ。犯罪もしていないのに意味もなく殺される人を見過ごせる訳がない」

「そうそう」

「よくいった!」


思ったことを言っただけなのに何故かミカゲとヘンゼに誉められる。


「とんだお人好しね。死にたいから死ぬのに口出ししないでくれる?」

「諦めろよ、こいつらは言ったら曲げないからな。死ぬんだったらもっと別の場所でやれよ」

「四人もいて全員がお人好しなんてとんだキチガイパーティーね。いいわ、面白そうだし。でも仲間になった訳じゃなくてあくまでも警護兵的な物だと見るから」


本当はここから逃げる手立てがあったのだろう。しかしそれじゃあきっと回りが納得がいかない。そう思ったのか?いや、口実を探してたのか?どっちにしろ…


はぁ~、面倒さい姫様だな。


「それじゃあ自己紹介を。私はアイラル・フォン・ディルカシアよ」

「長いからアイちゃんね!」

「せめてアイラルって呼んでくれる?いきなりあだ名とは中々なバカね」

「私達は後で自己紹介をするね。それじゃあいくよ!」

「いやいや、待ってよ!この部屋に隠し部屋があるはずだ。そこから行こう」


そういうと驚いたのかアイラルは眉をピクッと動かす。


「どうしてその事を?」

「死ぬ気が無いのにあの言葉。僕達が出ていった後にこっそり逃げるつもりだったでしょ?」

「な、なんの話かな~?」


明らかに表情に揺らぎが出来る。


「そんな反応して違うとは言わないよな。その為に町の下水道がしっかり作られているんだろ?」

「下水道?なんの話か全くわかりません。がそれがあるなら試してみたいものですね」

「ベッドの下にある」


その断定のされかたで完全に表情が崩れる。

「…確かに優秀みたい、ひとまずは頼りするわ。その後のこ…」

「何をするにも取り敢えず逃げよう。話すのはそれからで良い?」


「しょうがないわね。取り敢えずそれでいいわ」


ガタガタッ


「僕は後から行く。だから行っといて。時間を稼ぐから」


「任せたよ。それじゃあいくぞ?姫様」


「私はアイラル。覚えなさいよ!」


「わかったって」








お、遅い!


「小僧?姫様は何処へやった」

「姫様?元から居なかったけど?」


威圧感は伝わってくるが戦闘なれはそこまでしてないのか?足運びが悪い?


「ならしょうがない。さっさと殺すか」


顔ばれしないように目以外は隠したものを付けているとはいえ絶対じゃないからちょっと緊張する。峰打ち予定だけど予想より強かったらどうしよう。


「どうした?こないのか?」

「ん?僕から言っても良いけど何もできずに終わるよ?」

「そこまで言うならこっちからいかせて貰うかな!」


思ってたより速い!


ガンッ!


「何処から…」


もう一度。


「おいおい、その程度か!?」


ススッ、


これは!?


ガガン!


「これも防ぐか。なかなかやるようだな」


魔術道具頼りか。それなら。しょうがないから奥の手だね。時間をかけたくないし、


パチン!


「そのようなちゃちな音魔法でこの魔術は消されないぞ?」

「そんなことは知ってるよ。バイブは早い代わりに弱いからね。っていうかそもそも…。いや、なんでもない。それじゃあバイバイ」


僕がバイブをしたのはフェイク。天井には、予めやっておいた結界がある。そしてその上には瓦礫が沢山。


ガララララッ、


「まてっ!」

「さようなら!」


バタガタガコン!




「危なかった、まさか魔術師だったなんてね。これからは魔術にも気を付け…、なんでいるの?」

「いやな、ちょっと戻ってくんのが遅くて心配になってな」

「あの言葉からは信頼感があったはずなのに信用はされてなかった!?」

「クレスが過保護なだけ。私はちゃんと来ると思ってた」


ふふん、とした顔でこっちを見る。


「あれぇ?確か一番最初に戻ろうって言ったのはミカゲじゃ無かったっけ?」

「気のせい」

「でも…」

「気のせいです」


気のせいっていったわりには…


そんな事を思った瞬間にこっちを向きもう一度言う。


「気のせい」

「う、うん。わかったって」


ミカゲって以外と恥ずかしがるんだな。これも一面?


「何を考えてるんだか知らんが早く行くぞ」

「そうだよ、どうせヘンゼちゃんカワイーとか思って」

「ない」





「魔物一匹出てこないね」

「うん。ここを通ることになるなら偵察しておけばよかったと思ったけど杞憂だった」

「取り敢えずここを出ようか」

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