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宿命の隣  作者: スプレー妖怪
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11話 謎の勢力

駆け足になってしまいました。あまりにもひどい場合は書き直すので酷かったら辛辣な言葉をお願い致します。

11話 謎の勢力


「じゃあまず俺から報告する」


今日の分の仕事を終わらせて情報共有の時間になる。


「私達は合計二千チン稼いだよ。この調子なら資金面は大丈夫そうね!」


今日の狩りがうまくいったのがよく分かるすごい嬉しそうな表情だ。


「それじゃあ僕から情報を渡すよ。とはいっても一つしか聞けなかったけど…」




「俺は城の上の方で花火を打ち上げるぜ」

「そうか。じゃあ大仕事だな。でも気を付けろよ?花火を打ち上げようとして落ちて死んだやつもいるからな」




「…のみです」


するとヘンゼは自分の足を叩きながら爆笑する。


「あはははっ、さすがレイ。世渡りは苦手そうね」

「そういうなって。頑張ったんだろ?みる目が無かっただけだって」


その一言は要らないよ。


「私もあまり持っていない。最近火薬が大量に買われている。見ない顔の奴等が増えてきた。武器を携帯しているものが増えた。位か」

「それでもレイに比べれば持ってきた方だって」


殴りたい。


「これがうまくいけば良いんだが」

「何にせよ時間がない。細かな事でも重要な情報になるかもしれないから少しでも情報を得られるように頑張ろう」


するとまたヘンゼが要らんことを言う。


「確かに少し集まったね。少し」

「うるさいな。貴族街は話をあまり聞けないんだよ。しょうがないだろ?」


そして当日まで有力な情報は得られなかった。




「やっぱ思い過ごしか?」

「そうかもね。少し神経質になりすぎたかも」

「そうだと良いけど」


姫様が登場した直後、情報の違いが出てきた。


「え?確か姫様って銀髪だったよね」

「銀髪?そんなの見ればわかるだろ?」


クレスはアホか?というように言葉を放つ。


「でも私には黒に見えるんだけど…」


「は?」


影武者?何のために。襲いそうな奴はいなかったはず。ものに関してもいつもより少し売れているだけで別におかしいレベルではなかった。


「それも見える能力の効果なのか?」

「わからない」

「だとすると騎士団の目的はパレードを襲わせること?」

「深く考えるなって。俺らはなにもしなくても平気だろ?騎士だってたくさんいるしな」

「そう、だよね」


そしてごてごてに装飾された馬車が目の前を通りすぎていく。


「なにもないまま過ぎていくね。この感じじゃ大きいこともなく終わりそう」


コネは作りたいと思っていても人が襲われるのをよしと思っていないヘンゼは嬉しそうだ。


しかしそれも束の間。


ドォォォゴン!


「なんだ!?」

「城の方だ!騎士も向かっているから間違えない」

「先に見てくる!」


一番早いミカゲは先陣をきって出た。


「気を付けろよ?」

「わかってる」


回りを見ても爆発から逃げようとする人ばかりであまり見渡せない。


「こんなところを通っていったの?」

「さすがミカゲだよね」

「喋らず行動しろよ?騎士団が居るとしてもうかうかしてられない。何かあってからじゃ遅いんだ」


クレスもなにもしていない命をそんな簡単に消して良いなんて思ってるわけがない。


「門からは入れない。爆発があったところから入るのも一つの手だけど今回は安全性を考慮して調べておいた場所から入ろう」


ここまでは順調。でもこの中は予想も出来ないし、


「大丈夫だ。いざとなったら俺も頑張るしな」

「わかった」


なにもいってないのに心を読むなよ。






「雑魚兵が多すぎない?」

「何でだ?」


そんな雑魚兵だけで城を陥落させることが出来るなんて思ってないはず。


「こいつらは殺す?」

「いや、やめておけ。不気味だ」

「そう。こんなにいるのに誰一人力量が変わらない?」


イベント、規定を大きく越えてはいない火薬。影武者、花火。


「花火ってどこだ?」

「花火?なんのはなし?」


ヘンゼはレイが言ったことがわからず質問をする。


「そう言うことか。花火を打ち上げたら大きな音がする。なのに花火がない。城の方なら花火があってもおかしくないはずなのに倉庫にもそんなもの無かった」

「準備してた可能性は?」

「ないとは言えないけどそんな大がかりな物…」

「あるじゃんか!城の宣言台回りだよ。そこなら置いていてもあまり違和感がない。可能性が高いんじゃないか?」


そこに置く理由は?何故どうでもいい事をする?


「わかんないことを考えてもしょうがないさ。取り敢えずこれを解決するのが先決だ」

「この部屋!」


指を指した部屋はとてもゴージャスな扉だった。


「この部屋は?」

「姫様の部屋だろ?多分」


扉を開けるとそこには、


「やっときたぁ~。本当に…、え?」


そこにいたのはだらだらベッドでだらけている姫様だった。


「…ちーっす」

「だ~れ?…じゃなかった」


姫様は姿勢をただし、


「あなた達は誰ですか?」


襲われて、ない?


「…何もない?」


ガタガタッ、


「敵襲か!」


騎士が剣を構えて近寄ってくる。


「これは…、言い逃れが出来ない。コネを作るどころか敵になりそうだけど」

「どうするんだ?完全に不味い展開だけど」

「あなた達は誰ですか?その顔を私は知りませんよ?…どこの所属ですか?」


知らない?それはただ覚えてないだけって可能性もあるし…、でも何なんだこの姫様は?さっきまではだらだらしていてなにもできなそうだったのに今はすごく頼りになりそうな雰囲気を醸し出してる。


「それで、あなた達は何故ここに居るのです?今日の城は立ち入り禁止の筈。さらに普段でもここは立ち入り禁止区画ですが」

「そ、それは…」


ヘンゼが困っている、どうしよう。うまい言い訳…


「僕らは助けに来ただけだよ。爆発音を聞いたから駆け付けたら」


これで通すしか!


「ちっ、これは良くないか。やはり絶対記憶を持っていたのか」

「絶対記憶?」


クレスはあまりピンと来ないようだ。


「後で説明するって。取り敢えずここの人を制圧するぞ!」

「了解」






「取り敢えずこんなもんか。手応え無かったな」

「あなた達は何者です?けっして弱い人達じゃ無かったはずなのに」

「まあ強いには強かったけどまだ余裕だね」


姫様はガン見をしてくる。


「本当にどこから出てきたのか、全くわからないわね。有力候補は目星をつけていたはずなのに」

「そりゃな。俺らは逃げてきたから当然と言えば当然だな」

「逃げてきた?情報にあった退学者か。でもその人たちは雑魚だと聞いていましたが」

「それらは貴族が流した情報だろうね。何せ俺らは下民だからな」


そうすると一瞬目を細める。


「そうですか。取り敢えずはそれで良いでしょう」

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