9,5話 色々あって
9,5話 色々あって
「すまないね。本当は勉強をさせてあげたかったんだか」
「いえ、今まで残れていた方が不思議な位ですよ」
三ヶ月は持った。でも欲を言えばもう少し魔法を覚えたかったかな。
「それと、私からの餞別だ。君達に基礎から中級までの魔法解説。魔法はこれで覚えてくれ、それと暗殺部隊に気を付けろよ」
「わかったって爺さん。何かあったらお世話になるかもしれないからそんときはよろしくな」
「それじゃあさよなら」
「また暇になったら」
それぞれ一言だけ言い残し歩き出す。
「退学はいいにしても理由が正当じゃないのは納得がいかない」
クレスは言い渡された言葉にまだ根に持っているようだ。
「しょうがないよ。あくまでも表では平等を歌っていても結局運営しているのは貴族。階級付けは当然の事だよ」
「それにしてもね~、私たちだって必死に守ったのに」
「自分の命をな」
僕達は先生に会いに行こうとしたらあまり成績がよくなかったと思われる人たちに襲われた。それに対応していると探していた先生とは違う先生が来る。すると襲ってきた人は襲われたという。まあ当然貴族の方が発言権は強い。何を言っても聞いてもらえずさようなら。
「はぁ、一難去ってばっかりなのに」
「しょうがない。それよりもこれからどうするかだよ。信託を受けていなかった人たちの組合、所謂ギルドってやつがあるみたいなんだけどそれを探してみない?」
「それならどうにかなりそうだ、まだ路銀はあるしな」
「でもそんなのすぐに潰されないの?神の御意向を無視するなんてそんなの反逆じゃない?」
ヘンゼは素朴な疑問を提示する。
「それなら簡単。少し騎士から盗み聞いた話だけど潰したいけど人手が足りないのも事実。そして騎士達が基本的に受けない仕事、馬車の護衛は九十九%ギルドが受けている。そのお陰で騎士団に苦情がこない。そして肉壁に使える。そんな理由だった」
「取り敢えずこの国にはいられない。次の国に行こう」
そうしてこの世界の理が崩れていくような体験をしていく。
ここまでがまだこの世界をなにも知らない人達の話になります。




