第99話 籠城戦…?
事態は、本当に急に進んでいった。
王都を出立した王国軍は、途中何度か補給を挟みつつも、一直線に目的地を目指して進軍し、1週間ほどで、目的地に到着した。
そこは、かつての首都『リートアス』から少し離れた場所、森の中にある、青と黒を基調とした外装の、城のような砦のような建物だった。
王国の諜報部隊の調査により、『ドラミューザファミリー』の本拠地であると目されているこの場所に、事前の通告もなく、1万を超える兵士と、それを統率する『勇者』らによる征伐軍が到着。すぐさまそこを包囲し、降伏勧告という形で最後通牒を突き付けた。
曰く、『お前達は完全に包囲されている』
曰く、『罪のない、無辜の民を開放しろ』
曰く、『不当に得た利益を、国民のために使われるべき財を全て差し出せ』
曰く、『大人しく降伏すれば、命だけは助けてやる』
拡声の魔法によって、城の中にいる、恐らくはマフィアの構成員だけでなく、関係のない民達にもあえて聞こえるように、それらの文言は放たれた。
王国軍がここに来るに途中立ち寄った村々が、もう何ヶ月も人が済んでおらず、放置されたようになっていた。恐らくは、村人が全員……村ごとどこかに移住したのだと思われた。
税収も期待できないような村々を放置していたがゆえに、王政府どころか、この地を統べているはずの領主ですら、そういったことに気づけてはいなかった。
それを知った王国軍は、これらの村の人々を、『ドラミューザファミリー』が無理やり連れ去り、奴隷として過酷な労働を強いているのだろう、と考えた。
あの城の中に、失踪した村人たちもいるのだろうと。
一部の兵士や文官は、単に保護しているだけ、あるいは労働力としてでも、普通に扱っているゆえに、今の生活よりもマシだと考えて、村人たち自らマフィアに恭順した可能性もあると思ったが、やることは変わらないため、その意見を表に出すことはなかった。
先の降伏勧告は繰り返し流され……中にいるであろう、民達の動揺を誘うためのものでもあった。上手くすれば、マフィアへの不信感や、自分達は何とか助かるんじゃないか、といった僅かな希望を抱いた民達によって、内部が混乱し、自分達王国軍に有利になるかもしれないと考えていた。
最も……仮にそうなったところで、兵士たちの行動は変わらないのだが。
「おい、まだ続けんのかよこの呼びかけ」
「仕方ねーだろ? 一応こっちからは、投降するチャンスを与えてやった、っていう形にするらしいんだから」
少し待っていることもできなかったのか、あちこちで兵士たちが私語に走り出した。
「何の意味があるんだよ、そんなもん……どっちみち皆殺しにするんだろ? さっさと攻め込んじまえばいいじゃないか」
「お前説明聞いてなかったのか……相手がマフィアだけならそれでもよかったけど、領民を吸収してるらしいから、一応は大義名分が必要なんだっつてたろ」
「領民つったって、要するに悪党に尻尾振ってる裏切り者だろ? もともと、中にいる連中は、奴隷にして売り飛ばす奴は除いて皆殺しにするって命令出てんじゃねーか」
「他の都市や国民への説明が楽になるんだよ。一応は投降を勧告した。けどそれを聞かずに戦って来た。残念ながら領民を助けることはできなかった……ってことにしとけば、後の心配も何もせず、俺たちも略奪とか遠慮なくできるんだろうが」
「そういうことか。なら仕方ねえな……くっくっく」
「そうさ、だから黙って待っとけ。その時が来たら、お前の言う通り『裏切り者』相手に遠慮なんかいらねーんだからよ」
下品に笑う声が所々で聞こえる。
何度目かの降伏勧告が響き渡り、しかし、目の前にそびえたつ城からは、一向に、何のアクションもない。
先程の兵士たちの話の通り、それで困るわけではないのだが……王国軍の本陣には、それに退屈している様子を隠さない『勇者』がいた。
用意された天幕の中、組み立て式の長椅子に腰かけて背を預け、緊張感なく、リラックスして悠々と自体の推移を見守っていた。
もっとも、少々飽き始めていたようで……ため息交じりに、天幕の中で待機している、副官か参謀か、と思しき軍人たちに話しかけている。
「もういいんじゃないのかい? これだけ何回も呼びかけて、何の反応もないんだ。こちらの要求は突っぱねるつもりなんだろう」
「は……しかし、対応のための会議などを開いて、検討している可能性もありますが……」
「それを待ってろって? 面倒だろう、そんなこと……軍議でも言ってただろう? 相手がどういう対応に出ようと、基本的にこっちのやることは変わらないって」
「はあ……しかし、もし向こうが要求通りに降伏してくるようであれば、その分こちらの損害を減らせます。戦わずして制圧できるのであればそれも……」
「もしかしたら、こちらと戦うための作戦会議をしてる可能性だってあるんじゃないのかい? もしそうなら、余計にこっちの被害が増えるじゃないか。君、そうなったときに責任とれるの?」
「そ、それは……」
勇者・安藤達也の言葉に、副官と思しき中年の男がしどろもどろになっていた……その時。
突如、何やら天幕の外……いや、外の陣全体があわただしくなる。
同時に、天幕の入り口に張られていた布の扉を開け、1人の兵士があわただしく入ってきた。
「伝令! 今しがた、城門より、伝令と思しき1人の少年が現れました! 我々に対して、何かしたの伝言、ないしは返答を持ってきている模様です!」
知らせを聞いて、勇者を含む主要な幹部たちは、天幕を出てその声が聞こえる位置に移動した。
勇者・安藤は内心『さっさと攻め込んでおけばよかった。また待たされる……』などと考えていたが、一応話を聞くため、よく見えてよく聞こえる、簡易的に組まれた櫓の上に上り、城の方を見る。
城門の前に、1人の少年が立っていた。
年の頃は、見た目は10歳かそこらだろう。とてもこのような場面には似つかわしくない。
服装は珍妙なもので、体の所々に『箱』のようなデザインの鎧その他装備品を身に着けている。
怪訝な表情を浮かべる安藤達のことを知ってか知らずか、少年は、ちょうど櫓の上に全員がそろったタイミングで、口を開いた。
向こうも拡声の魔法か、あるいはマジックアイテムを使っているのだろう。よく声が通る。
『あー、あー、あー、テステステス……よし、よさそうだな。えー、どうも、ようこそいらっしゃいました、王国軍の皆さん。いや、別に来てほしかったわけじゃないですけどね、決して』
仮にも、万に上る数の兵士が布陣している前で、
指揮官の号令一つでたちまち戦場に様変わりするその場所にあって、その少年の声や態度は、先程まで天幕にいた勇者以上に緊張感のないものだった。
『心にもない降伏勧告をどうもありがとうございます。建前だけでもきちんとしなきゃって感じが透けて見えますねー、大変ですねー。もっとも、おたくらそんなに真面目に仕事をしてるようにも見えませんが……外面だけは何とかしようっていう魂胆だけは伝わりましたよ。面の皮厚っ、防具に使えるんじゃないですかHAHAHA』
あまりに突然発せられた罵詈雑言に、王国の兵士たちは呆気にとられ、きょとんとする。
しかしそれも一瞬のことで、すぐさま、自分達が言われたことの意味を理解し……苛立ちや怒りの炎を燃やし始める。
『ありゃ、思ったより沸点低いなこいつら……しゃーない、さっさと用件言うか。えーっと、降伏勧告ね、ご丁寧に言ってもらったとこ悪いけど、断固お断りしますんで。一昨日来い。寝言は寝ねて言えこの税金ドロボー。以上、あでゅー』
言い終えるころには、王国軍から聞こえるのは、どよめきを通り越して怒号になっていた。
最早、最後まで言い切ったセリフが全て聞こえたかどうかも怪しいくらいに騒がしい。
その様子を見ていた勇者は、チッ、と舌打ちを一つして、
「もういいよな? さっさと攻撃しろよ、向こうは言いたい放題言った上で要求を突っぱねたぞ」
「はっ……! 全隊、攻撃用意! 攻城陣形にて整列、600秒後に攻撃開始だ!」
指揮官から号令が飛び、すぐさまそれが王国軍の指令伝達のラインを伝って広まっていく。
言われた通り、600秒……10分後には、攻撃のための全ての準備が完了していた。
そして、いくばくかの調整を終え……相手の反応を待たず、即座に攻撃命令が下される。
最前列には、歩兵と、攻城兵器を用意した部隊が並んで闊歩していた。門や壁を壊すための破城槌や、城壁を乗り越えるための縄梯子などがそろっているようだった。
その後ろには、大きな盾と槍を構えた部隊が追いかけて進んでいる。
さらにその後ろには、まだ動く様子はないが、騎兵が控えていた。
王国軍は、まず籠城して出てくる気配のないマフィアたちの牙城に乗り込むため、攻城兵器で壁と城門を破壊、その後すぐさま歩兵が乗り込んで制圧に動く、という流れを組み立てていた。
攻城兵器を使っている間は、歩兵と、大盾を構える重装歩兵が協力して彼らを守る。
敵の遊軍や伏兵が出てきたり、門を開いて一気に数がなだれ込めそうな状況になれば、騎兵を投入して一気に制圧する。
もし仮に、向こうの陣営から一騎当千の、戦況をひっくり返せるような存在が出てきた場合は、勇者・安藤達也が相手をする。
参謀室によって建てられた、このプランによる絶対の勝利を信じ、一歩、また一歩と、歩兵たちは歩みを進める。後方からは、その光景を頼もしく思いつつ、壁の中で震えているであろう、愚かな選択をしたマフィアたちをあざ笑いながら、指揮官たちが感染していた。
敵の迎撃、あるいは城門や城壁への、歩兵たちの殺到。
戦いの開始は今か今か、と、王国軍が浮足立ちすらしながら待っていた……その瞬間、
城壁の一部が、一斉にパカッと開き……中から、どう見ても『大砲』にしか見えない物体が、何門、いや、何十門と、一度に姿を見せた。
壁の中から生えるように、横一列にずらりと並んだ、彼らからすれば正体不明の物体。
それを見て、驚きつつも『何だ?』と困惑に包まれる王国軍。
唯一、それを目にして正体が分かった『勇者』が何か言うよりも前に。
―――ドドドドドドドドドォン!!!
蹂躙が、始まった。
☆☆☆
僕らがその知らせを受け取ったのは、『リッチ』を倒して、僕とフォルテが70レベルにまでようやく届いた……その直後だった。
『無限宝箱』を介した手紙で報告された、王国軍来襲の報告。
もっとも、軍が動いた、という報告だけで、襲撃自体は一週間後くらいになる見込みだったが。
ともあれ、そういうことで王国軍が動き出したのを知った僕らは、一旦帝国攻略を休憩して、大急ぎでここに戻ってきた。そして、こうして迎撃の準備を整えていたわけだ。
そして、準備して待っていた結果というか成果が、今のこの図である。
「うぎゃあああぁぁああ!!」
「な、何だよ、何なんだよこの城!? この壁ぇ!?」
「畜生、どこから、どこから撃って来てやがんだよ! わかんねえ、届かねえ!」
「嫌だ、こんなの、こんなの嫌だぁぁあああ」
阿鼻叫喚。
最初に壁からにょきッと生やして行った大砲の斉射からの蹴散らしに始まり、
突如として出現させた『堀』により、何百人もの兵士が、攻城兵器が、深さ数mの堀に転落して再起不能になったり、
忍者みたいにカギヅメとか使って壁を登ろうとしていた連中に油ぶっかけて燃やしたり、上からでっかい石材のブロック落として、下にいる連中もろとも潰したり、
調教された魔物の類と思しき鳥とかについては、壁や屋根の上からバリスタで狙撃して撃墜。
そんな感じの繰り返し、思いっきり近代戦みたいな対応で、王国軍を絶賛蹴散らし中だ。
最初の勢いや威勢はどこへやら。一兵卒から指揮官クラスまで、みっともなくあたふたして走り回っている。
すでに戦況がガタガタになっている中、
「召喚っ!」
そんな声が聞こえたと思った、次の瞬間……王国軍の上空に、巨大な魔法陣が現れた。
そこから、全長10mはあろう、巨大なドラゴンが現れる。
僕が『おぉ!?』って驚いていると……王国軍がその出現に色めき立ち、戦域全体を包んでいた絶望感? みたいなものが、潮が引くように引いて言ったように感じた。
そして、王国軍の中央くらいの位置の陣地から、1人の男が飛び上がって、そのドラゴンの背中に飛び乗ったのが見えた。
ふむ……あいつがこのドラゴンを召喚、というか使役してるのか。テイマーかな?
それに、あの男、黒髪黒目だ……ひょっとして。
★名 前:安藤達也
種 族:人間(勇者)
レベル:75
攻撃力:373 防御力: 269
敏捷性:210 魔法力:1329
能 力:固有能力『召喚されし勇者』
固有能力『英雄のしもべ』
固有能力『英雄魔法』
固有能力『英雄の支援』
特殊能力『英雄の生命力』
★名 前:ゼファー
種 族:ファイアードラゴン亜種
レベル:40
攻撃力:365 防御力:289
敏捷性:269 魔法力:258
能 力:通常能力『龍の鱗』
通常能力『魔力制御』
特殊能力『召喚契約』
やっぱりね、また出たか……日本原産の『勇者』。
こないだの長谷川とか言う奴と同じような、魔法偏調のステータスだな。
「好き放題やってくれやがって……もう容赦しないぞ! 我が名はタツヤ・アンドー! この国を悪しき犯罪組織から守り、民達を救うために立ち上がった『勇者』だ!」
聞いてもいないのにご丁寧にどうも。
その名乗りに呼応するように、乗っているドラゴンが咆哮を上げる。そして、大きく息を吸い込み……その胸の中で、空気と魔力を混ぜ合わせ始めた。
「攻城兵器を防いだからって調子に乗るなよ! 近づいたら危ないなら、近づかなきゃいいだけだ! ゼファー、あの壁を消し飛ばせ!」
どうやら『ゼファー』とかいう名前らしいそのドラゴンは、主の命令の通り、目の前に広がる城壁を吹き飛ばすべく……今までチャージしていた、超高熱・超威力の火のブレスを吐き出した。
火炎放射器が笑えてしまうような勢いで放たれたその火炎は、生半可な防壁など一瞬で焼き払い、たとえ鋼の鎧や盾で守っていようと、一瞬で溶かして相手を殺すだけの威力を持っていた。
そんなブレスが、5秒、10秒と吹き付けられる。
その場にいた王国軍の誰もが、勇者に感謝し、その攻撃で無残にも焼け落ちた城壁を幻視しただろう。これでようやく攻め込めると安心し、目に物を見せてやると意気込んだだろう。
そんな、王国軍の期待を受けながら続き、ようやく収まったブレス。
その炎が消えたそこには……
…………先ほどまでと何も変わらず、行く手を阻んでいる壁が存在していた。
「なぁ……っ……!?」
ドラゴンの上で勇者君も驚いてるようだが……残念だねえ。効かなくて。
けど、この程度の威力じゃ……『僕』に傷一つつけることはできない。
このくらいの炎なら、防御に集中すれば、『王宝牙棺』だった頃の僕でも防げただろう。十分に、傷も負わず。
ましてや、今の僕じゃあねえ……
それはそれとして……あのでかい図体には、大砲でも果たして有効打になるかどうか……なら、こういう時は……
と、考えていたら、
「っ……そ、それなら、直接乗り込んでしまえば! 滅茶苦茶にして内側から門を開いてやる!」
またご丁寧に、なぜか作戦を説明しながら、飛翔して突っ込んでくるドラゴン+勇者。
途中の妨害その他をガン無視して、そらから城壁を突破すべく飛ぶ。
そして、城門の真上に差し掛かったところで……
「はいストップー」
突如として、城門の屋根についていた、鋭い矢じりみたいな飾りが飛び出し……というか射出され、どすどすどす、と、龍の鱗を貫通してドラゴンに突き刺さる。
―――GYAAAAAA!!
「えっ、な!? うわあああぁああああ!?」
激痛に苦しみ、空中で身をよじるドラゴン。突然のことに驚き、必死でしがみつく勇者。
そんな2人……というか、1人と1匹に追撃。
城門のすぐ近くに、見張り台みたいな役割で立っている、1本の塔。
それが……唐突に変形を始めた。
あっという間に、長さが1.5倍くらいに伸び、その上から3分の1くらいのところで、ぽきっときれいに折れる。
しかし、折れて2つ離れ離れになったわけじゃなく……ヌンチャクみたいに、鎖で繋がってる。
円筒形の2つのパーツが鎖で繋がっているその形は、まさにヌンチャクか、あるいはフレイルを彷彿させるものだった。
……そしてそのまま、まさにフレイルのように、回転し始め、その勢いを乗せて……空中のドラゴンに激突し、外に叩き返す。
「わあああぁあああ!? ど、どうなってるんだああぁあ!?」
ドップラー効果付きの悲鳴を響かせながら飛んでいく勇者。
いやー、面白いなこの能力。さっきから、練習もかねて色々試してみてるけど……慣れるとコレ、便利どころじゃないし、強力だし。
準備さえきっちりしとけば、これならただの人間の軍隊が何万人来ようと負ける気しないね。
……さて、ここらで種明かしをしようか。
さっきから僕、いきなり壁から大砲を出現させてバカスカ撃ったり、屋根の上にバリスタを出現させて敵を狙い撃ちにしたり、いきなり城門の一部を兵器にして射出したり、何の前触れもなく塔を丸ごと変形させて打撃武器にしたりしてたよね?
これら、実は別に前から準備してたわけじゃない。
さっきまで、正真正銘、ただの壁、ただの屋根、ただの飾り、ただの塔だったのを、僕が今さっきその場で『変形』させ、武器として使ったのだ。
そんなことができるのかって?
できるさ。『進化』して、第五位階に進んだ僕になら。
というか、今までも何度もやってきたことだ。数えきれないくらい。
何せ……他ならぬ、自分の体だからね。
★名 前:シャープ
種 族:禁宝魔城
レベル:1
攻撃力:3847 防御力:4201
敏捷性:1209 魔法力:2825
能 力:希少能力『悪魔特効』
固有能力『機動生命体』
固有能力『秘宝創造』
固有能力『居住空間構築』
固有能力『環境掌握』
特殊能力『杯』
特殊能力『悪魔のびっくり箱』
派生:『無限宝箱』『絡繰細工』
『奇術道具』『箱庭』
『眷属小箱』『愛箱弁当』
『箱入娘』『牙箱菜園』
『千両替箱』『梱包贈答』
『謎核黒箱』『神速急便』
『凶罠黒箱』『呪殺災棺』
『名は体を表す』とも言うし、この表記で既に分かった人もいるだろう。
そう。王国軍の前に現れた、『機人モード』の僕は、あくまで分身。
バスの中でやってたようなのと同じ、僕の『本体』とは別に動かすための、言わばアバター。
進化した僕の『本体』は………………城壁を含めた、この城そのものだ。
急展開かつ超展開過ぎるかなとは思いましたが、シャープの進化形態はとうとう建物になりました…
何がどうしてこうなったとか、帝国から急遽戻ってくるまでのこととか、そのへんについては、多分次の更新で書く…と思います。