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8-9

一体、何処まで行ってしまったんだろう。

僕は村を走りながら探すが、ササカベ君の姿は見当たらない。

村の外まで行っちゃったのかな?

僕は外まで出てみる。

すると、

「待て!!!」

「待つ訳がないだろ!」

2人ですぐそこを走っていた。

「ササカベ君!」

僕はササカベ君の元へ行く。

「つむぎ君!君、強いんだよね?あいつを捕まえられないか?」

任せて!

と言い、僕は思い切り走る。

一瞬で男に追いつき、足を引っ掛ける。

ベチャ!と地面に顔から転がる男。

すると、ササカベ君が倒れている男の首元を掴む。

「なぜサーヤを狙った?」

「……頼まれたんだよ」

「誰に!」

「ここからそう遠くない街にいる悪党どもだよ。あの子を弱らせてから拉致ってこいって言われてて。そんなにでかい組織ではない。それで、俺はただ金を貰ったからやってただけだ」

そんな……。

ササカベ君は分かったと言うと、杖を男に向ける。

「待て待て!悪かったって!もう村から出て行くから許してくれ!」

男は手を挙げて降参ポーズをする。

「ササカベ君、とりあえずサーヤさんは助かったんだし、もう放っとこうよ」

そうだなと渋々納得してくれたササカベ君と、その場を離れようとしたその時。

「はははは!!!バカめ!こんな嘘に騙されて!」

男は立ち上がるなり、ポケットナイフを持ち僕たちに襲いかかってくる。

危ない!!

僕がササカベ君を守ろうとしたその時。

パクッ

……男が消えた。いや、食われた。スライムに。

スライムは嬉しそうにプヨプヨ動いている。

「なんでここにいるの!?」

「寂しくて、追いかけてきちゃった」

えへへと笑うスライム。

「今、あの人を食べたよね?」

「んーん、あのダンジョンに送ったんだよ。暫くはあの中で大人しくして貰おう」

……少しだけあの悪党が可哀想に思える。

「ありがとう、助かったよ」

ササカベ君がスライムにお礼を言う。

「ね、もし良かったら一緒に村に帰らないかい?」

え?

「これから先、またあいつのような悪者がサーヤを狙ってくるかもしれない。その時、側にいてくれると安心なんだけど」

スライムの瞳がみるみる輝く。

「良いの?行く!!」

……僕も連れて行きたかったけれど、サーヤさんとササカベ君の為にも諦めよう。

スライムはササカベ君の胸に飛び込み、とても満足そうだ。



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