表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/53

1-4

「ここって......」

道を進むと、木でできた家の中に出てきた。

さっき砂浜で目にした家と似ている。

僕はキッチンの収納から出てきた。

こんな所に繋がってるなんて。

なんか段々狭くなっていくなとは思ってたんだよね。

部屋の真ん中には机が置いてあり、その奥には暖炉(だんろ)があり横には(まき)が積み重ねられている。

ガチャッ

!!!?

僕は急いでキッチンで腰を下ろして隠れる。

ドアから入って来たのは、さっきの緑のモンスターだ。

やっぱりここは砂浜で見た家と同じ所なんだ。

モンスターは暖炉の近くへ行くと、何かを確認するかのように見回して、何か言ってまたドアから出て行った。

僕も暖炉に近づいて見てみる。

「きっと何かあるんだ」

パキッ

燃える薪が音を出す。

僕はさっきの龍との戦いを思い出す。

「う、消しとこう」

何となく嫌な気持ちになったから火を消しておく。

(さいわ)い、もう火はほとんど消えかけていたので足で軽く踏むと消えた。

カチッ

「ん?」

何かスイッチのような音がした。

すると薪が重なってた場所がガラガラと崩れ、ドアが開いた。

「ビックリした……こういうの多いなあ」

ドアを(のぞ)くと、優しい光が僕を包んだ。

そのまま僕は入って行く。

中には、木の家とは全然違う造りの部屋があった。

壁も床も真っ白で振り返るとまた扉が消えていた。

「またかあ」

僕は段々面倒になってきて真ん中に置いてあった椅子に座った。

上からキュンッという音がして誰かがゆっくり落ちてくる。

「わ……」

思わず声が出る程の美少女。

柔らかく長い黒髪に、可愛らしく整った顔。

目はとても綺麗な海の色だ。

背は低いかな?150センチくらいだろうか。

少女が口を開く。

「お待ちしていました。勇者様」

あ、これまた勘違いされてる。

「いや、僕勇者じゃなくて別の次元からやって来たただの通りすがりの者なんです」

少女は少し驚いて言う。

「いえいえ、ちゃんと倒されたじゃないですか、大きく強いドラゴンを。あのドラゴンはこの世界で最も強いダンジョンの(ぬし)だったのですよ」

「え!あれダンジョンだったの?!しかも1番強いって…嘘だあ」

少女は口に手を当てフフッと笑う。

「とにかく、そんなダンジョンをクリアしたのは間違いなく貴方、只野つむぎ様です」

「何で僕の名前……」

「私の名はフラン・ハナです。ハナとお呼び下さい。これから宜しくお願いします」

そう言ってニコッと笑う。

「よろしく…」

するとハナは両手を胸の前に出す。

突然、ハナの全身が光る。

「ハナ!?」

光が落ち着くとハナがいた場所には小さなイヤリングが落ちていた。

『それを付けてください』

「え?!」

イヤリングからハナの声がする。

僕は恐る恐る耳に付けてみる。

初めて付けるから違和感がある。

「付けたよ?」

『では、今から全て説明させて頂きます』

『まず、私はこのダンジョンの報酬。宝そのものです。私はこの世界のあらゆる事について知っています。そしてこのイヤリングには私が宿っています。なので知りたい事もしたい事も全てお手伝いできます。ただ、世界のバランスを守る為にも教えられる範囲は限られます。これを全て理解された上でつむぎ様、貴方の今知りたい事、したい事を教えて下さい』

何だかとんでもない事言った気がするけど。

これが勇者が手に入れるレアアイテムって事なのかな。

「じゃあ、元の世界への帰り方と、友達の真咲の居場所を教えてよ」

ずっと小説とかで夢見てきた異世界だけど、僕には大切な友達もいるし早く戻って小説を進めなくちゃならない。そりゃ、何も浮かばないからどうせ書けないけどさ……。

「あ!!!!!待って待って!」

僕はハナに頼んだお願いを急いで取り消す。

そうだ、僕がここに来た理由。

「僕、この世界をまるごと旅したい!」

そうだ、旅をしよう。

そうすれば小説の良いネタが見つかるかもしれない。

何より、面白そうじゃないか、異世界旅!

『了解致しました。では、まずどこの国から行きましょうか?』

ハナはなんだか嬉しそうだ。

「そうだなあ、まずは真咲を探しに行きたいんだ」

せっかくの楽しい旅だ、真咲がいればきっともっと楽しい筈だ。

それに何処かでひとりぼっち、怖い思いをしている可能性だってある。

『では、グリットからですね。そう遠くはないですよ』

「よし!ならそこに行こう!」

『承知致しました。では、イヤリングに触れてグリットへと言って下さい』

「え?まさかワープ機能まであるの?」

『距離に限度はありますが』

……旅にしては(らく)しすぎているかな?

いや、まあその分色んな場所を楽しめると思えば、ね。

僕はイヤリングに触れる。

「グリットへ!!」



初めまして、チャタロウと申します。

まず、01から04まで読んで頂きありがとうございます!

これから主人公つむぎとの長く楽しい旅が続いていきます。どうか、一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。

そして、これからの活動の力にもなります、ブクマ、評価の方も良かったらお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ