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5-6

光が落ち着く。

あれ、ここって。

「2人とも、大丈夫?」

「なんとかね」

「おう」

2人も辺りを見渡す。

広い海に白く綺麗な砂浜。

「あれ、ここあそこじゃない」

「どこだ?」

真咲が知らないのも無理はない。

ここは、僕が1番最初にいた島だ。

真咲に説明をする。

「なるほどな……元々誰でも辿り着ける場所じゃないんだよな。それなのにつむぎは2回も来られた。この石って、ここにワープできるアイテムって事か?」

うん、僕も真咲の意見と一緒だ。

「本当ならこの石でここのダンジョンを訪れる設定だったのかもね」

僕はそう言いながら海へ目を向ける。

「ね、せっかく来れたんだしさ、遊ぼうよ!」

二人の手を掴んで連れて行く。

「おい、ここモンスターいるんじゃなかったのか?」

「いや、ここは1度クリアしたらモンスター達が消えるようになっていたと思うわ」

ハナが曖昧に答える。

「大丈夫なのか?」

真咲が不安そうだ。

「大丈夫!!何か出て来ても僕の2人の友達は最強だからね!」

「それはお前だろ」

「それは貴方よ」

2人に同じ事を言われる。

あれ?2人とも喧嘩していたのに、むしろ仲良くなってない?

バチャッ!

「冷た〜い!!!」

キャッキャッと僕たちは遊び始める。

________暫く遊んだ後。

もう辺りは夕暮れ、夜になる前には寝床を探さなきゃいけない。

お腹も空いたしね。

「ねえ、お腹空いたしそろそろ寝床探そうよ」

まだ海に入っている2人に声をかける、が。

「おい、ゴミがないとはいえ裸足なんだからあんま適当に歩くなよ」

「うるさいわね、子ども扱いしないで」

真咲に心配されて顔を赤くするハナ。

……え、なになに?僕がいない間に2人の仲に何があったの?異世界いったら最強な主人公がモテるんじゃないの?真咲と僕立ち位置違くない?

ぽつん、と完全に取り残されている僕。

嫌だよ?応援とかしないからね?別に嫉妬とかじゃないし、なんならどうぞご自由にって感じだけどね?

ほんと、泣いてなんかないよ?

僕は大きく腕を振って2人の間へ無理やり入る。

「ね!ご飯食べたいな!うどん!真咲、うどん1年分食べるんでしょ?」

僕は真咲の目の前へ顔を持っていき、ハナを視界から消す。

「おお、うどんな。こっち来てから食べてないからなあ。そう言われたらなんか腹減って来たわ。早く食べに行こうぜ」

真咲がさっさと海から上がっていく。

僕はハナをチラッと見る。

「うどん……」

うどんに負けたのが悔しいのか、下を向いてしゅんとしている。

知らないよ?僕ご飯食べに行こって誘っただけだし?

「ハナも疲れてるでしょ?早く行くよ!」

ハナの背中を押して僕も海を出る。

「で、どこに行くの?」

ハナが聞いてくる。

「もう、さっきと同じようにランダムで良いよ〜」

「俺も同意見」

もう色々考えるのが面倒になってきた。

とりあえず早くご飯が食べたい。

「分かった、じゃあ手出して」

3人で手を繋ぐ。

気のせいか、ハナが少し真咲を意識している気がする。

今までだってこうやってワープしていたじゃないか!

僕は心の声を押し殺す。

「……僕、わかめうどんで」

「お!じゃあ、俺肉うどん」

「私よく分かんないから肉うどんで」

……ぐぅ!!!!!!!!!

僕はもう何も見ないように目を瞑る。

「じゃあ、行くわよ」




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