5-3
「お前、今何してたんだ?ファイヤー、、なんて?」
私は赤くなる顔を逸らす。
「なんでも良いじゃない、それよりなんで同じ場所にいるのよ」
私は話を逸らす。
「ああ、なんでだろうな。もしかしたら、俺たちハズレだったのかもな」
「やっぱり?私も薄々感じてたのよね」
「案外、つむぎが当たり引いてるかもな」
そう言ってクスッと笑う。
……もう、気にしてないのかな。
私が気まずそうに下を向いていると、真咲が顔を覗いてきた。
「なあ」
「何よ?」
私は少し後ろに下がって距離を取る。
「お前、本当はもう少し面白いやつだろ?」
確か前につむぎにも似たような事言われたよね。
「なに、それ」
「いや、今のファイヤーなんたらだって、なんかつむぎっぽかったし」
痛いとこつかれちゃった……。
「普段と変わらないわよ。いつもファイヤー!って叫んでるじゃない」
「初耳だよ、それ」
真咲がため息をつく。
「あと、言葉遣い。前よりは楽にしてんだろうけど、もっと普通に喋れるんじゃねえの?かしら〜とか、なんとかわね〜とか面白くねえんだよ」
この人、やっぱり口悪いな。
「そうだとして、貴方に迷惑かけた?別に今のままでも良いじゃない」
私はふんっと言って止めていた足をさっさと進む。
真咲は後ろから着いてくる。
「なあ〜、俺がつむぎなら話聞いてくれたのか?」
「は?何言ってんの。あの人は関係ないじゃない」
後ろからなあなあとずっと話しかけてくる。
あー、鬱陶しい。
てか、さっきの事はどうなったのよ?
謝るタイミング逃しちゃったじゃない。
怒ってたんじゃないの?
私はズンズンと前に進む。
後ろで何か言ってるけど、知らない。
フッ
!?
地面を歩いていた筈の私の足は、空中を踏んでいた。
「いやあー!!!!!」
真っ直ぐに落ちる私。
「ハナ!」
真咲が手を掴む。
プルプル震えている。
「ちょっと!離してよ!」
真咲がニヤッと笑う。
「このままだと貴方も落ちてしまうってか?」
真咲は顔を真っ赤にしながら勢いよく私を持ち上げる。
「おりゃあ!」
気づいたら私は真咲の胸の中にいた。
慌てて離れる。
「危ないじゃない!」
真咲は凄い量の汗をかいている。
「大丈夫か?」
……こっちのセリフよ。
「大丈夫、真咲は?」
真咲は少し驚いた顔をした後すぐに、へへっと笑い親指を前に出す。
「大丈夫!!」
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