5-2
「あの2人仲直りできるかなあ」
ぼくは壁をえっほえっほと登る。
2人はもう鳥居へ向かってしまって、僕だけ遅れてしまった。
もともと、性格が似ている2人だったけれど、素直になれない2人だから喧嘩したら長引きそうだ。
「やっと着いた〜!」
よく見ると、僕が選んだ鳥居だけ他と違う気がする。
他より少しだけ大きい?
それに、色も少し濃ゆい気がする。
これ、もしかして一発で正解当てちゃったんじゃない?
「勝った……」
僕は小さくガッツポーズをする。
ちょっと怖いけれど、僕は鳥居に入る。
入った瞬間、あ、これやばいやつだと感じた。
僕が最初に行ったダンジョンと似てるけれど、奥の方から明らかに禍々しいオーラを感じる。
足元には人間の骸骨のようなものが散乱としている。
……僕これの仲間に入っちゃったりしないよね?
いや、でもこれが正解な筈なんだ。
僕は大きく一歩進む。
ガチャッ
え?
何かを踏んだ。
その瞬間、散乱していた骸骨達がガチャガチャと動き出す。
「え!そゆこと!?」
僕は焦って走ろうとする、が。
ガゴンッ
また何か踏んでしまう。
ゴゴゴゴゴッ
ただの岩だと思っていたものが、突然大きく揺れ始め立ち上がる。
「君もモンスターだったの!?」
突然目の前に現れたモンスター達に僕は混乱する。
いや、僕は強いんだ、最強なんだ!
僕はモンスター達の方へ体を向け、戦う意志を示す。
骸骨達は、自分たちの骨をクルクルと飛ばしてこっちに投げる。
岩のモンスターは、地面に落ちている小さな岩を頭の上に集めて凄く大きな岩を生み出し、こちらへ投げる。
いけるか?いけるのか!?
「おりゃー!!!!!!」
僕は思い切り頭を前に出す。
飛ばされた骨は粉々に、その次に飛んできた岩もドンッ!と大きい音をたてて崩れる。
やった、初めてちゃんと戦えた。
戦えたと言って良いのかは分からないが、僕としては凄く成長できたと思う。
「よっしゃ!!もっといくぞ!!」
調子に乗った僕は楽しくなってモンスター達へ向かって走る。
骸骨達にはさっき崩れた岩のカケラを投げつける。
そして、岩のモンスターには飛び込んで思い切り拳を振るう。
ボゴンッ!!!!!
モンスター達はボロボロに倒れていった。
「勝った……僕最強〜!!!!!」
僕は拳を上にあげて喜ぶ。
まだまだダンジョンは続いている。
よっしゃ、この調子で暴れまくるぞ!
変なテンションになった僕は走って奥へと進んで行く。
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「つむぎ、大丈夫かしら」
あの子危なっかしくて、見てらんないのよね。
私の通った鳥居は、人の心配ができるほどには危険もなく淡々と進んでいた。
「モンスターが出てこないって、これハズレだったのかな……」
さっきからただの一本道を真っ直ぐに進むだけで、何も楽しくない。
私は正直飽きてきていた。
「早くここを出たいけれど、モンスターも出てこないのに一体どうやって出られるの?」
私はさっきからただの洞窟探検をしているだけだ。
「何か凄いモンスター出てこないかなあ。」
私は小石を蹴りながら魔法で火を出して遊ぶ。
その火を蹴っている小石に巻きつけて、思い切り蹴る。
「ファイヤーボール!!!!!」
ドンッ!
「うわっ!!!!!」
しまった!誰かいた!
「すみません!」
ん?誰かって誰だ。
私は咄嗟に構える。
奥の暗闇からその人が姿を現す。
「……何してんだよ」
真咲だった。
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