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4-5

「ねえ、次はどこに行くの?」

テントをしまいながらハナが聞いてくる。

んー、そうだなあ。

次に行くとしたら力を使える場所が良い。

「久しぶりに、ダンジョンに行きたいな」

「ダンジョンねえ、貴方ビビって逃げるんじゃないの?」

ふふっとイタズラっぽく笑う。

「もう逃げないよ!こんなに凄い力なんだって知れたから、怖がる心配がなくなって余裕だよ」

僕はほっぺを膨らませる。

「ダンジョンって基本どんな所にできるか決まってんのかな」

小さい石を組み立てて遊んでいた真咲が聞いてくる。

「んー、僕の時は山にできた洞窟だったよ」

海辺とも言えるけど、ダンジョン自体は山にあったもんね。

「そうだなあ、あまり似たような所には行きたくねえな。同じようなモンスターしか出なさそうだし」

真咲の言うように、どうせダンジョンに入るのなら、色んなモンスターと戦いたい。

「あ、異世界物だと採掘場跡とか地下施設とか、他に遺跡と海の中とかも出てくるね!」

「流石、詳しいな」

真咲がグッと親指を立てる。

僕も同じように立て返す。

今まで読んできたラノベの知識がここで活かされて、僕は嬉しくなる。

「異世界物ってなんの話?」

ハナの質問に僕たちは笑い合う。

「僕が旅をする理由になった物だよ。物語が完成したら、ハナに1番に読ませてあげるね!」

そう言ったけど、物語を完成させるって事はこの旅が終わるって事だよね、と僕は気づく。

……………。

真咲も黙って寂しそうにしている。

「一応楽しみにしてるわ!」

ハナはニカッと笑顔を見せる。

しゅんとしてる僕達に気づいたのかな。

「うん、約束!待っててね!」

僕も笑い返す。

「じゃあ、次の場所は今つむぎが言った中から選ぶか」

「そうだね、でも結局何処に何があるか分からないよね、どうしよう?」

そうだな、と真咲が腕を組む。

「とりあえず、着いてから似たような場所を片っ端探してみるか」

ハナと僕は賛成と手をあげる。

「じゃあ、完璧にランダムで行くわね。何処に着いても恨みっこなしよ」

「ランダム?」

真咲が頭にハテナを浮かべる。

「ええ、目的地を言わずワープとだけ言えば完全にランダムで飛ばされるの」

なんて危険な旅なんだ。

「それ、大丈夫なのか?急に火の中とかに飛んだりしねえよな?」

その場合僕だけは助かるけど、もしそうなったらトラウマものだ。

「私自身に危険がおよぶような場所には着かないと思うわ。だから、安心して」

……それって僕たちは安心できなくない?

「とにかく!旅って何も知らないのが楽しいんでしょ?ワクワクするじゃない、次はどんな場所に着くのか」

「まあ、それもそうだな」

真咲もハナの意見に同意する。

「じゃあ、もし危険な場所に着いたらどうするのかだけ決めておこうよ」

僕はまだ不安でいっぱいだ。

最強なはずなのに、僕ってハナが言っていたように本当にビビリなんだろうか。

ハナはじゃあ、と考えてくれる。

「もし、危険な場所に着いたらすぐに連続でワープを使う。それを繰り返せば、いつかはお目当ての場所に辿り着けるでしょう?」

そんな事もできるんだ。

てか、凄い脳筋だなあ。

「「了解」」

僕と真咲は声を合わせて返事をする。

ハナは満足気にして目を瞑る。

「じゃあ、行くわよ」

そして手を繋いで大きな声で口にする。

「ワープ!」

そして、僕たちは次の場所へと向かう。

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