4-3
きりが良いので今回は2話連続で投稿しています。
18時にもまた投稿するのでぜひ読んでください。
!?
俺は焦って前を見る。
そこにいたのは、布のような服を着た髭の長い真っ白な爺さんだった。
「お前、誰だ?」
俺は本を置いてその爺さんに質問をする。
爺さんは、本を見て目をゆっくり俺の方へ向ける。
そして、ニカッと笑う。
「ここに誰かが尋ねて来たのは初めてじゃ」
とても嬉しそうだ。
俺は害を与えてこない事を確認し、話しかける。
「あんた、誰なの?神さま?」
俺が聞くと爺さんはほっほっと笑い、歩きながら話し始める。
「お主は、神になれたのなら何を望む?」
質問を質問で返される。
真面目に返した方が良さそうだな。
「俺は、俺の周りにいる奴らだけでも笑ってて欲しい。だからそいつらの不安や後悔、悲しさに繋がるものは全部断ち切ってやる」
真っ直ぐに見つめて言うと、爺さんは再びニカッと笑いこっちにおいでと手招きをする。
一体なんなんだ。
本の前に2人で立って並ぶ。
「この本を見て気付いた事があったじゃろう?」
「ああ、これ俺だろ?」
そこに描かれている男を俺は指す。
「そうじゃ、それに気付いた上でお主にはこの本が何に見える?」
変な質問をする爺さんだな。
「何に見えるって……」
本は本だろって思うが俺が描かれているから、きっと特別な”何か”なんだろう。
俺はちゃんと考えて答える事にした。
この本を見るに、まだまだページはありそうだ。
でも、その手前の方がページは少ない。
そして、ここに描かれている俺。
「……人生を描いてる本か?」
俺が答えると爺さんは、正解じゃと喜ぶ。
何でそっちが喜んでるんだよ。
「これは、人の人生を描き教えてくれる本。超超レア物じゃ。もちろん、わし自身もな」
そう言って下手なウインクをする。
「やっぱり、ここはダンジョンであんたとこの本はここの報酬って事か」
本の最初のページが少ないのは、俺がこの世界に来てからの人生が描かれているからだろう。
「そうじゃ、だが残念ながらこの本はこの場から持って出る事はできん。つまり、ここでしか使えんのじゃ。そしてわしはそんな本の守護者兼、説明係じゃからおまけみたいな者じゃ」
なるほど、ハナみたいに連れて行く事は無理って事か。
「じゃあここで使うのなら全部のページを見ても良いのか?」
「いや、またまた残念じゃが1ページのみじゃ」
まあ、そうか。
人生が見れるってつまりは、未来予知と同じような物だからな。
「それでも良いのなら、好きなページを開くと良い」
そう言うと爺さんは少し離れて、俺を見守る。
好きなページか……。
これはちゃんと選ばないと絶対後で後悔するよな。
……………よし、決めた。
俺はまた本を手に取り、”1番最後”のページを開く。
「おお!そうきたか!」
爺さんは少し驚いた声で喜んでいる。
そして俺はそのページを見て絶句する__________
いつも読んで頂きありがとうございます!
面白い、続きが読みたい、最近ちょっと気になり始めてるな〜など思って頂けていたら、星の方で感想頂けると嬉しいです!作品の魅力をもっと上げる為にも、反応で素直な感想が欲しいなと思っています。
ブックマークもよろしくお願いします!




