4-2
「待て待て待て!!」
俺はひたすらに走っていた。
後ろからはでかい豚のようなモンスターが追いかけて来ていて、両側の壁からは矢が飛んでくる。
それらを奇跡的に避けながら逃げ回っていた。
なんでこんな事になっているかと言うと……。
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「おおっ、凄え!」
黒い地面が途切れた所で、俺は感動していた。
「久しぶりに海来たな」
島の岬まで俺は来ていた。
透き通るような海を眺める。
遠くには果てしなく続く水平線が見える。
俺たちどこまで旅できるんだろうな……。
ん?
下を覗くと、岬にぽっかりと大きな洞窟がある。
うわっ、絶対何かあるな。
俺は辺りをキョロキョロと探す。
「お、あったあった」
近くに下に降りられそうな石段があった。
下に降りると、歩くのもやっとなくらい足場が荒れていた。
先ほどの穴まで辿り着く。
奥の方は暗くてよく見えない。
ただ、道が真っ直ぐに続いている。
俺は深呼吸をし、手を合わせる。
「レアアイテムありますように」
もしかしたら、可能性としてはあり得る。
ただ、モンスターがいないと良いんだが。
俺はズボンのポケットを探りポケットランタンを出す。
ラッセで屋台を見ている時に、便利そうだからついでに買っておいた。
見た目はシンプルで使いやすく、わりと気に入っている。
ちなみに、金は俺もつむぎ程ではないが持っている。
ダンジョンを一応攻略しているからな。
穴の中へと入って行く。
暫く歩くと、道が二手に別れる。
「こういう時は左が良いんだっけな」
俺は一応地面に落ちていた石で壁に印をつけ、左の道へ進む。
再び進んで行くと、次は暗号のような物が壁に描かれていた。
これを解いて進めって事だろう。
だが。
「読めねえよ」
ここの世界の言葉は共通なんだと思っていたが、この洞窟の中では違うみたいだ。
やっぱりここ、ダンジョンっぽいよな。
ただ、暗号を解かなくても道は目の前に広がっている。
意外と行けんのか?
俺は疑問に思いながら道を進む。
すると。
ドンッ!!!!!!
俺の背後から何かが落ちた音がした。
しかも結構重量のあるもの。
俺は恐る恐る振り返る。
「グアーーーーーーーー!!!!!」
「うわっ!まじか!!!」
そこには何処から出て来たのか、大きな豚のようなモンスターが立っていて俺に向かって叫び声を発する。
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そこから今に至っている。
豚に変身すれば良いって?
いやいや、今変身したとして矢まで飛んできてんのに、慣れていない体になってすぐ避けられる自信がない。
俺はただひたすら前に走る。
すると、目の前が明るくなる。
辿り着いた先は、宮殿の中のような場所。
昔そこに存在した筈の立派な装飾達は古くなって形を成していない。
ガゴンッ!!!
俺が入ってきた場所が壁で塞がれる。
壁の向こうであのモンスターの鳴き声がする。
「助かった、のか?」
はあはあ、と息を切らしながら俺はその場を歩き回ってみる。
白いボロボロの柱、天井には何か絵が描かれていたのだろうが汚れで見えなくなっている。
俺は辺りを一周まわって他に何もない事を確認すると、真ん中へ足を運ぶ。
開けた円形のホールに、ポツンと白い机が置いてある。
机の上には白い本が一冊。
金色の装飾が施されている。
俺は調べてみるか、そのままにするか悩む。
が、多分このままだと何も起こらないまま、俺は一生ここから出られないだろう。
「やるしかないか」
俺は本を手に取り、重い表紙を開く。
パラパラパラパラパラッ……。
勝手にページがめくられていく。
そして、あるページで突然ピタッと止まる。
そこには、男が1人本を持って立っている場面が描かれている。
これ……俺か?
俺はすぐに振り向く。
だが何もいない。
また本へ目を戻すと、俺の視界の上で人が立っていた。
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