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3-2

次の日。

僕たちは朝早くから外に出ていた。

というより、明るくなり始めた頃から街が賑やかになり、どんちゃんしだしたのだ。

この街で開かれる4日に1度の祭り。

特に名前はないらしく、皆んな好きな時間から満足いくまで遊びまくるらしい。

だからこんなに朝が早いのだ。

というか、こんなに早い時間から初めて夜遅くまでって凄く元気な街だなあ。

「ふあ〜、寝みい〜」

真咲は目を擦ってあくびをしている。

まだ眠そうだ。

僕の方は思っていたよりも疲れも睡魔も無く、始まったお祭りにワクワクして目を輝かせていた。

「凄いねえ!僕、この街凄く好きだ。皆んな楽しそうで色んな場所から色んな楽器の音が聴こえてくるのが、凄く楽しい!」

僕はこんな場所に来られた事が嬉しくて小走りになる。

「ねえねえ!あそこ!皆んなで踊ってるよ!」

「待てって」

真咲はダルそうにしながらついて来る。

大きい花火の絵が描かれている広場の真ん中では、街の住民たちが楽しい音楽に身をのせて踊っている。

「僕あんな感じの憧れてたんだよね!」

僕は真咲を置いて1人で飛び込む。

「わ!」

その瞬間、住民の1人が僕の手を握って踊りに誘う。

僕は思わず見惚れる。

焼けた肌に綺麗な紫色の瞳。

艶のある綺麗な髪を綺麗に後ろで括っている。

変わった服装をしていて、とても楽しそうだ。

凛とした顔立ちに生き生きとした表情。

僕は真っ直ぐに彼女に引き寄せられる。

その時、別の人に手を引かれて彼女とは離れてしまう。

そんなあ〜。

手の主を見ると、巨体でナイスバディな厳ついおばさまだった。

……楽しいから良っか!!!

_________________

暫く踊りを楽しんで僕はその場を離れる。

真咲が近くのベンチに座ってイカ焼きを食べている。

「良いなあ!イカ焼き!あ、フライドポテトと焼きそばはあった?あと、ラムネ!」

「んっ」

真咲が袋を渡してくる。

中を見ると僕が聞いた物全部入っていた。

「流石真咲だね!ありがとう!」

僕はそれを受け取って隣に座る。

「お前、めっちゃ楽しんでたな」

「真咲は楽しくない?」

僕は心配になる。

真咲はニヤッと笑って言う。

「いや、こんな楽しい場所他にないだろ」

真咲も目が覚めたんだな。

僕も笑い返す。

「だよね!」

『2人はこういった祭り事好きなのね?』

「まあね、色んな美味しい食べ物があるし、こうやって色んな人と楽しめるし!」

『そう』

真咲が次はたこ焼きを食べながら聞いてくる。

「なあ、俺もハナさんと話したいんだけど、3人で話す事できねえの?」

「だって、ハナ」

『そうね、できない訳ではないわよ』

「そうなの?じゃあ、お願いしたいなあ」

『ただ、真咲さんとはテレパシーで話す感じになるから、少し聞き取りづらいわよ。それでも良ければ』

「らしいよ、真咲」

「ん、良いぞ。頼んだ」

『じゃあ、真咲さんイヤリングに触れてくれる?』

僕は真咲に伝える。

真咲がイヤリングに触れる。

ボウッと周りが白く光る。

『おっけ、もう聞こえるでしょ?』

「お!聞こえた!」

真咲が喜ぶ。

「これで会話しやすくなったね!」

「おう、これくらいなら全然聞き取れるな、んでこの後どうする?」

「僕さ、さっきとんでもない綺麗な女性にあったんだよね、その人首にオカリナみたいなものぶら下げていたからどこかで演奏していると思うんだ。その人の演奏聴きたいから、探しに行っても良いかな?」

僕はどうしてもあの女性が気になっていた。

「良いんじゃね?」

『私も聴いてみたい』

「じゃあ、これだけ食べたら祭りを堪能しながら探しに行こう!」

僕はフライドポテトと焼きそばをルンルンと食べ、ラムネを持って立ち上がる。

「よし!じゃあ行こう!」

「はやっ」

『はやいわね』

ラムネをカシュッと開け飲みながら、真咲と沢山の屋台の中へ遊びに行く。

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