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3-1

トントンッ

「はい〜」

「お夕食をお持ち致しました」

宿のスタッフさんが入ってくる。

「わ!美味しそう!」

久しぶりに目にするちゃんとした食事に、僕はついテンションがあがる。

「失礼致します」

スタッフさんは部屋から出ていく。

僕たちはここ、次の街ラッセに着いてからすぐに宿を探した。

ラッセは普段から賑やかな街みたいで、日が沈んでいても色んなところから音楽や人々の笑い声が聞こえてくる素敵な街だった。

僕たちが泊まっている【ミナさんの宿】は、まま良い建物で今だって夕食にステーキが出てきた。

お金の心配をしなくて良い旅って幸せだあ。

僕はニマニマと笑みをこぼしながらフォークを手にし、美味しそうな匂いを発しているお肉へ刺す。

『いただきますとか言わないの?』

……あ、忘れていた。

「いただきます!!」

僕はフォークを置いて両手をパンッ!と合わせて声にする。

そして思い切りステーキにかぶりつく。

「これ、僕足りるかなあ」

ガフガフ食べながら僕は心配する。

「お前、そんなに食べるやつだったっけ?」

真咲が食べながら聞いてくる。

『それだけエネルギーを使ってるって事よ、なんだって最強なんだから』

僕はハナの言葉を真咲に伝える。

「なるほどな、最強も大変なんだな」

「ねえ、ハナはお腹すかないの?」

僕はふと気になった。

『ええ、もともとがアイテムだから、疲れは感じるけどお腹すくとかはないのよ』

ふーん、そんなもんなのか。

_________________

夕食を食べ終えた僕と真咲は、これからどうするか話す事にした。

「これからどうするかな」

「明日のお祭りで遊ぶんじゃないの?」

「違う違う、明日はそれで良いけどその先だよ。旅しながら遊びたいならそれなりの力が必要だろ?お前は最強の力を持っていて、俺は変身能力がある。それで満足すんじゃダメだろ。俺は変身できるからといって、1日何回人やモンスターに変身できるのか知らないとだし、その相手を睨むだけで変身できんなら記憶の中にハッキリ残しておけばできるのか試してみたいし。お前は、最強たってそんだけ腹減るほどエネルギー消費するのなら力の限界を知るべきだし、試してみて欲しい力の使い方もある」

おお〜、確かに。

こういう時ほんと頼りになるなあ。

真咲がこんなに考えてくれているのに、僕は自分の力の事について何も思わなかったし知らない事だらけだ。

「んじゃあ、まずはそれぞれ自分の力を研究してみようか。明日は朝から晩までお祭りがあるから、明後日から始めようよ」

せっかくだから、明日はこの街の祭りを思い切り楽しみたい。

真咲はんー。と悩んで分かったと頷いてくれた。

あ、そうだ。

「ねえ、ハナ。まだ起きてるかな?」

僕はイヤリングにそっと触れる。

『起きてるわよ。何?』

「えっとね、すっかり忘れていたんだけど明後日装備についても教えてよ。ニーゴの店で買った装備まだ着けてないままだからさ」

『良いわよ』

「やった!じゃあ、今日は明日のお祭りに備えてそろそろ寝ようか」

僕はベッドの方へ行く。

「ねえ、真咲ももう寝るでしょ?」

僕は椅子に座っていた真咲を見る。

「………」

あれ、もう寝ちゃってる。

真咲も疲れていたんだなあ。

僕は真咲にそっと毛布をかけてあげる。

「おやすみ、真咲、ハナ」

『…おやすみ』







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