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1人ご飯  作者: WAIai
8/9

【8】

「ーごちそうさまでした」

そう言い、店を出る。冷たい空気にヒヤリとして、襟元をおさえる。日中よりもかなり気温が落ちていた。

「後、もう1軒行こうかなあ」

家に帰っても1人だし、時間もまだ余裕があった。腹減り具合もまだ足りない気がする。

「何しよう?」

立ち止まり、顎に手をあてる。ラーメン、お茶漬けなどの料理が浮かぶ。

「甘いものも美味しそうよね」

千代のパフェを思い出し、ごくりと唾を飲み込む。ここはオシャレなお店に入るか、それとも気楽に入れるお店に悩みどころだった。

「…悩むなら」

ヒールから足を浮かせて、放り投げる。運試しだった。横たわったらオシャレなお店、まっすぐなら居酒屋をもう1軒まわるつもりだった。

「ー結果は…」

足を片方浮かせながら、ヒールを見る。それは横たわっていた。

「オシャレなお店か。この近くだと…」 

頭に浮かんだお店を想像する。スイーツの専門店だった。今の時間帯なら混み合うこともないだろう。

「パンケーキ、食べたい」

ヒールを履き直すと「よし」と拳を作る。目的が決まったなら、行動は早かった。カツカツとヒールを鳴らしながら、歩いていく。今日は月夜が明るいので1人でも平気だった。

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