【6】
新人を歓迎する日がやってきた。20代の女性で高橋と言い、どうやら、あかりが世話をやかなくてはいかないようだった。
「皆さん、召し上がってください」
広人と千代が作った料理と飲み物がテーブルに並ぶ。パスタにサラダ、ピザ、エビフライに唐揚げなどいろんな種類が用意されている。
「今日はどうもありがとうございます」
高橋が挨拶をすると、皆ビールを片手に乾杯する。あかりは責任感をもって、高橋に声をかける。
「どの料理も美味しいから。デザートのケーキもあるし」
「はい、いただきます」
素直で良い子そうな女の子だった。あかりも皿を手に取り、選んでいく。
「いらっしゃいませ。当店の料理はどうでしょうか?」
広人が挨拶をしにきたので、課長が代表して答える。
「美味しいよ。種類も豊富だし、ケーキも楽しみだ」
「ありがとうございます」
「せっかくだから、シャンパンでももらおうか?」
「いいですね!!」
皆、満足そうに言う。誰も文句を言わなさそうだった。
ー良かった。
無事に任務を終えた気になり、胸をなで下ろす。高橋も一生懸命、ほかの社員と会話のやりとりをしている。あかりは今のうちと料理を口に運ぶ。1人で食べるのもいいが、こうやって皆でワイワイ楽しむのも悪くはなかった。
ー食事、最高!!
1人で納得して微笑む。人間で良かったと思う瞬間だった。




