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私、ドラゴン転生  作者: ねこ
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3. 私のママ

 意識を取り戻した私は、周りを見渡すと何故か大自然の中にいることに気づいた。私の目に入ってきたのは、すっごく大きい木の枝で出来た巣?そしてよくわからない肉の塊。


 (え?私捨てられたの?それとも放牧スタイルなのかな?てか、何の肉なの!?)


 ニワトリに生まれちゃったみたいだし、放牧されたなら、しぶとく生き残ってニワトリ生を全うしてやる!



 グゥオオオツ。


 ニワトリ生を全うすると決めて直ぐなのに、嫌な予感がする。絶対に後ろを向きたくないけど、勇気を振り絞って振り向く。


 (ド、ドラゴン!?)

やばい、やばい私食べられる!!ぎゅっと目を瞑った。食べられるのを覚悟していたが、予想に反しとても優しい声が聞こえる。


 (愛しい私の子、ようやくお目覚めね)


 (え?言葉が分かる!?)


 (えぇ、そうよ。私たちドラゴンはテレパシーで会話しているんだもの、言葉が分かるに決まっているでしょう?)


 ん?私達?私達!?

 (私もドラゴンなの?)

 

 (うふふ、おかしな事を聞くのねぇ。当たり前でしょう、私があなたを産んだんだもの)



 私はニワトリではなかった。何と異世界に転生しドラゴンになっていたらしい。ドラゴンって最強の生物だったよね!私ってすっごく運が良いみたい。しかも人間が私を捨てたんだからもう自由に生きていける。ドラゴンなんだから世界中を飛び回って色んな所に行ける。前世みたいな何もない平凡な日々とはおさらばできる!あ、自由を想像する前に色々確かめておかないと。


 (あなたが私のママ?)

 

 (えぇ、そうよ。あぁ、説明してなかったから、私が生みの親だとまだ認識出来ていないのね。)


 私を産んだママドラゴンは、木の枝を握りつぶしながら話し始めた。


(私はあなたを産んでから、ひと時も離れず温めていたの。そうしたら、人間がここにやってきていきなり氷の魔法を使って私の巣を凍らせてきたの。)

 

 やばい。私のママすっごい怒ってる。なんかママの体の周りが歪んで見える。これは大人しく聞いていよう。


 (あなたはまだ卵だったから、冷えてしまうとあなたが弱ってしまうと思って人間を排除しようとほんの少しの間離れてしまったの。少し人間を脅かしたら去っていったから、ここに戻ってきたのだけど、その時にはあなたが連れて行かれてしまった後だったわ。)



 ママは、氷の冷気から私を守るために動いたんだろうけど、その親心を逆に利用されちゃったんだね。人間の作戦にまんまと乗せられた結果、卵の私を持って行かれてしまったと。ほんのちょっとだけ人間が嫌いになった気がする。だって優しいママの行動を利用したなんて、ちょっと許せない。


 (ずっと探していたのよ。そうしたら卵から孵ったあなたを見つけたの。見つけた時は弱っていたから心配したけれど、無事に孵ってくれてありがとう。)


 私、このママから生まれて幸せ者だなぁ。前世でもこんなに深い愛情に触れたことは無かったと思う。前世の親といえば、放任主義で自分でなんとかしなさいって言われていた。なのに今世の母親は私が連れて行かれてから、毎日ずっと探してくれていた。だからこそ捨てられた私を見つけられたんだもんね。ん?見つけた?


 (ママ、なんで私卵から孵ってたのに自分の子どもって分かったの?)


 (あぁ、私達は魔力の色で血族を認識しているのよ。だから空を飛んでいてもすぐに分かるのよ)


 ドラゴンめっちゃ便利な機能備わってるなぁ。というか、私魔力持ってたんだ?そういえばここに来てから体が軽くなったというか、楽になった気がする。


 (私の魔力って何色なの?)


 (私達は真祖だから黒色に決まっているでしょう?)


 ママ。決まってるでしょうとか言われても私分かりませんよ。しかもなんかすごい単語出てきたよ、?真祖?それって血族の数、少ないんじゃないのかな?しかも真祖って他のドラゴンと何が違うのさー。


 (真祖って他のドラゴンと何が違うの?)

 

 (真祖の血を色濃く継ぐ者は魔力を上手に使えるのよ、他の子たちは魔力を持っていても使えないわ。真祖の血が濃いほど強い魔力を持っているの。あなたはこの世界に6頭しかいない純血だから魔力がとても強いの)


 わぁお。私、真祖の純血って、やばくないですか。てか世界に6頭って私絶滅危惧種じゃん!?


 (だからあなたは魔力を暴走させないようにこれからしっかりと訓練するわよ♪)


(え゛っ。)


 言葉とは裏腹にママは私を丸くなって包み込んでくれた。急にどうしたんだろう?顔を上げるとママは、心配そうな目を私に向けてきた。


 (あなたはまだ魔力を上手く取り込めないから、私から離れてはダメよ?)


 魔力を上手く取り込めない?


(どういう事?)


 (あなたはね魔力が強過ぎるのよ。体がまだ魔力を受け止めきれないから、無意識のうちに魔力の流れを止めてしまっているのよ。私達は魔力が無くなってしまったら死んでしまうから、私が良いというまでは絶対に離れないでね。)



 ちょ、ちょっと待って私死ぬかもしれない状態だったってこと?強すぎる力は身を滅ぼすって言うけど、本当の事なんだね。それより、包み込まれると安心して眠くなってきた。寝落ちすると心配されそうだから、一応寝る挨拶をしよう。


 (おやすみ、ママ)


 (おやすみ愛しい我が子)

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