ブサメン・ブスだと思っているあなたへ
私同様にボディメイクのためにダイエットをしている方を否定するものではありません。
また、容姿に磨きをかけている方を否定するものでもありません。
過度なコンプレックスを煽り立て、行き過ぎた努力を礼賛する風潮にたいしての疑問です。
薄着の季節になりまして、正直言うと奴隷は夏は苦手なんですよね。
冬は着込めばいいですが、汗かきで暑がりの奴隷にとって、昨今の暑すぎる夏は地獄ですよ。
どんなに暑くても裸になる訳にはいきませんし、吸水率の高い肌着を着てもインナーは汗だくになって、仕事していても不快なことこの上ないです。
とはいえ、身体のラインがわかりやすい服装となる季節ですから、当然にダイエット記事が多くなりますし、加えて美容関係の記事も良く見ます。
さて、そうなると気になるのが。
「そんなに痩せてることって大事」
という、疑問です。
人間の美醜は時代や文化風習、個人の趣味嗜好で変わりますから、これといって不変なものはないと思います。
戦前の日本なら、太鼓腹は富裕の証として尊ばれていて、飲むだけで「太る」薬なんてのも売ってたそうです。
美醜といって、ある程度は時代や文化に左右されずに共通しているのは「左右対称である」ことくらいみたいですよ。
実際に左右対称に見えても人間の身体は左右でかなりズレがありますからね。
一流のアスリートなんかは、このズレが少ないために高いパフォーマンスを出すんですが、ウサイン・ボルトみたいに側弯症であることを克服した上で、それを反対に速さの秘訣へと昇華した超人もいますし、一概には言えないですよね。
顔にしても左右でズレが無い方が整って見えやすいというだけの話ですね。
で、実際に10人くらいいて、そのうち8人くらいが「イケメンだ、美人だ」と文句なしに断言できる人って、全体の1割もいないんじゃないかなーって。
例えば30人(男女比1:1 各15人)のクラスで、クラス全員が「あいつはイケメン(美少女)」ってなるのって、男女で各一人か二人じゃありません。
で、確かにすごいイケメンとか美少女ってモテますけど、そいつが都会にいくと、意外と埋没してフツメンになっちゃうは田舎あるあるだと思います。
要するに元から持ってる顔だけですごいイケメンとか美少女なんて稀少種なんですよね。
そんなイケメンや美少女だって、ダサい服着て、性格悪けりゃ、結局は嫌われますしね。
クラスで人気者って、特別カッコよくなくても、可愛くなくても、面白くて、優しくて、愛嬌があって、お洒落でって。
よく見れば、顔はそんなイケてないけど、イケメンに見えたり、三枚目でカッコよくないけど、楽しいやつとかなんですよね。
いわゆる雰囲気イケメン。
でも、これって当たり前ですよね。
1割もいなそうなすごいイケメン美少女相手じゃ、気後れして普通に仲良くなるのは難しいですし、まして、イケメンなのに性格よくて、お洒落、なんて完璧超人だと、落ち着かないですよ。
そもそも、そんなに容姿って大事って話です。
もちろん、第一印象はかなり重要ですから、なるたけ容姿はいいにこしたことはありませんが、容姿がすべてじゃありませんからね。
で、痩せてることって、やっぱりそんなに大事ですかね。
健康を害すほどに太っているならば、痩せた方がと思いますし、お洒落するために、ある程度は絞りたいと思うのは、人それぞれの価値感ですから、痩せた方がいいかもしれません。
ですが、あまりにも痩せることばかりを推奨していることには違和感しかありません。
といって、奴隷も自己満足のボディメイクのために体脂肪率を15%以下に維持して、時には10%以下にまで下げてますが、こんなのホントにただの自己満足です。
極まった変態のナルシストが「俺の身体かっけー」って、いい歳こいてやってるだけですからね。誰にもオススメできませんよ。身体に悪い自覚はありますから。
それでも、ダイエットやボディメイクのためのメソッドから、健康的な「ややぽっちゃり体型」維持のため、「老後の筋力低下防止」のためのトレーニングやダイエットの参考になればと、過去にエッセイにしてるだけで、本気で「みんなでゴリマッチョになろう」なんて思ってないんです。
先日もウエストラインの細さを売りにしているインフルエンサーの方が「太ってしまった」からと、かなりきつめの食事制限で「苦しい」と発言しているとの記事を見ました。
そのインフルエンサーの方の投稿を直に見ていないので「苦しい」との発言の本気度はわかりません。
ただ、「スイーツやパスタ」なんかを食べたいと投稿していたそうで、ある程度は無理をなさって、精神的にもきついのだとは思います。
彼女の投稿には。
「食べたいけど、食べまくって太る醜い自分になりたくたい」
「欲望のままに食べる醜い自分になりたくない」
というような文言があったそうです。
これって、そのまま、摂食障害を引き起こす精神状態なんですよね。
若い女性がすこしでも「太る」ことに恐怖を感じる。
たった1グラム増えた体重計の目盛りに絶望する。
結果として食物を受け付けない「拒食症」になったり、反動で「過食症」になったり、食品でないものをストレスから食べ始める「異食症」になったりする。
痩せることって、そんなに大事ですかね。
スーパーモデルの業界は行き過ぎた「細さ」への拘りがモデルの心身を過剰に痛め付けているとして、審査基準を見直しましたが、「痩せてることこそ正義」な風潮は止めるべきです。
さて、太っている、自分はブサメン、ブスだと思っているあなたへ。
太っていてもモテてる人なんて、いくらでもいます。
顔が特別カッコよくなくても人気者な人はいくらでもいます。
美醜で第一印象が悪くなる。自分は顔が決定的に悪いんだと思い込んでいる方もいますが、その殆どが身嗜みに気をつけて、意識するだけで、驚くほど、変わります。
ようは自分の容姿にコンプレックスを持つのではなく、折り合いをどうつけるかですから。
奴隷も汗かきなので、この時期はデオドラントスプレーは必需品ですし、吸水率の高い肌着を着て、汗じみ対策もしますし、タオルで汗もこまめに拭きます。
これだけで、体臭や見た目の不衛生感を軽減できます。
汗だくになるのなんて仕方ないんですよね。
ですけど、仕方ないと何も対策しなければ、それ相応にしか見られない。
イケメンだからといって、TPOを弁えない格好で、無分別な行動をすれば嫌われます。
「痩せてること」「顔がいいこと」が大事なんではなく、「周りからみて、ちゃんとしてる」「配慮があって面白い」とそう思って貰える振る舞いが大切なんだと思います。
あなたのことを「ブサメンだブスだ」と罵る人の心の「醜さ」に気付けば、そんなくだらない口撃なんてどうでも良くなりますよ。
感想お待ちしてますщ(´Д`щ)カモ-ン