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第2話 邂逅


日が昇る。

昨日のことがまだ信じられない。

心の整理も全くついていない。


「ユズル様起きていますか?」


ノック音と共にクリスさんの声がドア越しに聞こえた。


「起きてません。寝てます。

むしろ2度寝します。おやすみなさい。」


「…」


「怒りますよ?」


え、めっちゃ怖い。


「嘘です!起きてます!入っても大丈夫ですよ!」


「では失礼します。」


この人こんな真顔で言ってたのか怖すぎるよ…


「昨晩はよく眠れましたか?

先程のようなお戯れを言えるくらいには眠れたように思えますが。」


めっちゃ根に持つじゃん。


この人ほとんど真顔だから何考えてるか分かんないんだよなぁ…


「お陰様でよく眠れました。ありがとうございます。」


本当はあんまり眠れなかったけど。


「それなら良かったです。

ではこちらに着替えを用意してあるので着替えて客間までおこしいただいても宜しいですか?

広間からこの部屋に来る途中にあった部屋なのですが…。」


「あー、了解です」


「では私はそれを伝えに来ただけなのでこれで失礼します。」



「あの!

昨日バタバタしてて言い忘れたんですけどこれからよろしくお願いしますね!」




「…」




無言が怖い。何か変なこと言っただろうか。



「いきなりこっちに連れてこられて嫌な思いをさせてしまってごめんなさい。

こちらこそよろしくお願いします。」



え、そんなふうに思ってくれてたんだ…

めっちゃいい人なのでは…?


「全然嫌な思いしてないですよ!

むしろ異世界召喚されて嬉しかったです!」



「…そう言って貰えると私も陛下も嬉しいですが…


少し悲しいです…。


いえ、なんでもありません。

ではまた後ほど。」


そう言い彼女は部屋を後にした。


僕はクリスさんの言葉に少し疑問があったが急いで着替えを済ませて客間に向かった。


客間には王様とクリスさんと護衛?の兵士が2人いた。


「よく来てくれた。

とりあえずそこに掛けてくれ。」


こういう時ってここに座らないといけないとかってあるんだっけ?

マナーとかよく分かんないから適当でいいや…


「早速本題なんだが今この国は滅亡しかけておるのだ。」


おぉ、予想してたとはいえいきなりすごいな…


「2年前にこの世界に魔王が誕生しての…

それからというものめぼしい国はどんどん滅亡していった。


このインペリム王国は国の全勢力かければ倒すことは出来ないにしろ追い返すことは出来てたのだが…


ついこの前魔王軍が異世界から強い人間を召喚しこの国を滅亡直前まで追い込んできたのだ…」


え、それって


「お主が驚くのも無理はない。


向こうの召喚した人間に対抗すべくお主を召喚したのだからな。


そして召喚者にはどんな形であれ召喚される際に特殊な能力、異能力(アイテム)をもって召喚される。


だからどうかこの国を救うために戦ってくれはせんだろうか…?

もちろん救ってくれた暁には報酬は出すつもりだ。この国の全ての財産と王族特権をな。」


「僕にもその異能力はあるんですか!?」


救う救わない関係なく1番気になったことだった。


「召喚者にはどんな形であれアイテムは付与されているはずだ。」


めっちゃテンション上がる…!


「それを聞いて安心しました。

どんな能力かにもよりますができる限り協力しましょう。」


「その答えを聞けてわしも嬉しいぞ。

ユズルよ…

本当にありがとう。」



「断られたら殺すしか無かったからな…」



最後になんかボソッと言われたのは聞き取れなかったのはなんか怖いなぁ…


「えっとその、アイテムはどうやって確認すればいいんですか?」


「クリスよ、例のものを彼に。」


「承知しました。

ユズル様こちらを。」


クリスさんはそう言って1枚の紙と小さいナイフを僕に渡してきた。


「その紙は魔力が込められた紙だ。

その紙にお主の血を1適垂らすだけでお主のステータスが浮かび上がってくるぞ。」


なるほどいかにも異世界って感じだ…!


僕は言われた通りにやってみた。

すると紙に文字が浮かび上がってくる。



ユズル Lv.1


“称号”

疑心暗鬼(アブノーマルパラノイア)


召喚魔法Lv.1、次元移動魔法Lv.1


異能力(アイテム)


完全記憶(パーフェクトメモリー)


超能力(エクストラスキル)


空間把握(エリアセンス)》Lv.1



これが僕のステータス…?



召喚魔法とかなんで僕使えるんだろう…

それにこのエクストラスキルって…

王様からは説明なかったし…


見るからに弱そうだけど()


果たして僕に使いこなせるのか不安だ…




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