04 ただの嫌味
「ヨルンが俺達の事心配してくれるのは分かるけどな」
「そうね。ちょっと言いすぎちゃったかしら」
お昼ご飯を食べるために、いつも三人でたむろっている屋上に行くと、幼馴染ズの会話が聞こえてきた。
それが分かってるならもうちょっと自重してくれ。
屋上への扉を開けて声をかける。
「おい、お前ら。昼ご飯もう食ったのか」
「食った食った。購買で売ってる新商品、すごいうまかったぜ」
「私はいつも通りお弁当だけど、もう食べたわ」
屋上に取り付けられている時計で時間を確認する。
もう、残りのお昼休憩の時間は十数分ほどしか残っていない。
生徒会の手伝いを行っていたため、お昼時間が少なくなってしまった。
「ヨルンは生徒会の活動もしなくちゃならないから大変だよな」
「そうね、何か手伝える事があったら言ってね」
その言葉を聞いた僕は、ジトっとした目を二人に向けた。
生徒会にもちこまれるごたごたの八割はほとんどこの二人関連なのだから。
手伝うというのなら、何もしないで平穏に学園生活を送っていてほしい。
「えぇ、本当に仕事が減る手伝いをしてくだされば、文句はない」
「ふーん、大変そうだな」
「お疲れ様、肩こってたらもんであげるわよ。上手って評判なの」
けれど、何もきずかなかったらしい幼馴染ズは、きょとんとした顔して、そんなセリフを吐いた。
嫌味だよ、気づけよ!




