表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤竜の伝説  作者: ラト
新たな人生?いや竜生だ!
6/21

第5話 天気は気まぐれ

今日も当てもなく、空を飛び回る。


新しい仲間とも言える〈ファイドラ〉も一緒に僕の後ろをついて行く。


お腹がすけば一緒に狩りをして、昼寝する時も一緒にだら〜んと寝て、暇だと感じたらファイドラに色々聞き出そうとした。


前の旅と比べたら断然と楽しい。誰かいるのと居ないのとでは心のゆとりも変わってくる。


ファイドラも僕が色々聞き出すのを、楽しみにしているのか、毎日、夜になると


「今日は俺に伝えたい事とかありますか?」


と聞いてきて、ちょっとワクワクした様子で伺ってきたりしてくれた。これが結構嬉しくなる。


そして数日後、この日もなんか暇だったから、ファイドラに


〈なんか変わった話とかある?〉


と書いた。


ファイドラはちょっと困惑して、何を話せば良いか悩んだが、割とすぐにコレだ!って顔を浮かべ、話を持ちかける。


「これなんてどうでしょうか?この世界の賢者の話なんですが、良いですか?」


と聞いてくる。


賢者?でもなんか興味深いなぁ〜

僕はその話が気になり、ファイドラに「グァァ」と鳴いて、首を縦に振る。


「分かりました。では話しますね。まずこの世界の何処かに全ての魔法と調合術をマスターした者が秘境の隠れ家に暮らしているとの事、それが賢者です。


そしてその賢者なんですが、滅多に人や俺達火竜でも中々目にする事が出来ません。なので噂程度の話として知っていましたが、この話、なんか曖昧ですよね・・・」


と最後、これを僕に話したのが馬鹿馬鹿しいと思っちゃったのか、火竜はしーんとしてしまった。


でもこの世界に〈魔法〉って言う概念があるんだな、まぁドラゴンが生きてる世界だから、あってもおかしい事ではないか。


けどもし本当に居たら、僕は異世界転生された人の事を聞いてみたいなぁ〜と叶う筈がない妄想をしてしまった。


ファイドラもこの話を忘れようとしたのか


「そろそろここから去りましょうか?」


と呟く。僕もファイドラの意見に賛成し、この場を去ろうとした次の瞬間!


天気が急変し、空が黒い雲に覆われた。


その黒い雲かは雷鳴が響き渡り、ここら一体に落雷が発生!正に異常気象だ。


ファイドラは僕の体に乗っかり


「失礼します」


と言い、僕を地面に覆い尽くした。僕を落雷から守ろうとし、ファイドラは炎を黒い雲へと吐き出した。


けど次に大雨が降り注ぎ、ファイドラの炎は呆気なく消えてゆく。どうやら黒い雲は火炎で吹き飛ばせないらしい。


このままじゃ雷撃を喰らうのも時間の問題。一発くらいなら僕達でも耐えられそうな気がするが、こんなに降り注ぐのはマズすぎる!!


絶対絶命、まさか天気によってここで終わるとはな・・・


そう諦めていたその時!

僕達の目の前に杖を持った人間が立ちはだかる。


そしてその人は杖を高く上げ、僕とファイドラの周りに緑色に輝く結界のような物を作りだし、その場を去るかの様に何処かへ飛ばされた。

うん、もう分かると思いますが

助けてくれた人、「賢者」です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ