魔法使いを目指す少女の物語(仮)未完結
右も左も知らない素人が書いた作品です。
暖かい目で見ていただけると幸いです。
あるところに少女がいた。
元々貴族の娘で幼いころから教育を受けていたため頭も良く実力もあった。
そんな彼女に勝てる人は誰1人いなかったし友達もいなかった。いつも孤独で特に目標もなく暮らしていたある日とある人に出会った。
その人は貴族ではなく普通の剣士で、特に優れているというわけではなかったが彼自身そんなこと気にせずいつも笑顔で楽しそうに暮らしていた。
彼はそんな彼女にも笑いながら話をしてくれるとてもやさしい人、まさに自分にはないものを持っている、そう思えた人だったのだ。
それから二人は頻繁に会うようになり、やがては結婚し、そうして生まれたのがミラだった。
その世界では昼と夜があり、四季もある。
町には魔法使いや剣士、商人、老若男女、様々な人がいる。
しかし、ふと町から離れると魔獣がいたり、いきなり人同士で戦闘が起こったりする危ない場所でもある。
いわゆる”異世界”と呼ばれる場所なのかもしれない。
そんな世界の学校に通う少女ミラ、彼女は母親と同じ魔法使いを目指して日々努力しているのだ。
とある日の出来事、夏休み前
今日もいつも通りの日常、ミラは友達のアリナと学校の教室で昼食を取っていた。
すると魔法科の先生がやって来た。
先生「今日の放課後から魔法使いを目指す人向けに特別授業を開きます。場所は1階の多目的教室です。興味のある人は来てください。」
ミラとアリナはお互い魔法使い志望である。
アリナ「放課後の特別授業だって~!ミラも行くよね~?」
ミラ「アリナが行くなら私も行く!どんな事するのかなー?楽しみだね~!」(特別授業よりもアリナと一緒にいれることがうれしいみたい)
アリナ「きっと見たこともないようなすっごい魔法を教わるんだよ!一瞬でママのへそくりの場所がわかったり!?」
ミラ「それ全然すごくないし、そんなこと学校で教えたりしないって」
アリナ「もう~、ミラはいっつも真面目なんだから~!まぁそんなところが私は好きだけどねっ」
ミラ「え。。。」
マリナ「な~んてねっ~~」
ミラ「んぅ。。。」
予鈴のチャイムが鳴った。
マリナ「やっば、急いで食べなきゃ!」
ミラ「喋ってばっかりだからだよ」
マリナ「ふふ~ん、だって楽しんだもん!」
ミラ「早く食べなさい」
マリナ「は~い」
この学校は3年制でミラ達はまだ1年生ということもあり始めての放課後の授業にワクワクしていた。
1年生からそんなことをするのは早いと思うかもしれないが学校側の方針が”先を見通す力を鍛える”ということなので毎年同じように行われている。
ちなみに魔法使い以外にも剣士や商人、錬金術師、占い師、など様々な目標をもって通っている生徒が多く在校する。
もちろんそういった能力は問わずただ教育を受けているだけの生徒もいる。
そんな中、ミラには誰にも話していない過去があるのだった。
午後の授業も済ませ先生に言われた教室に向かっていると,,,
ミラ「危ない!マリナ」
外から何かが飛んできて廊下の窓が割れた。
アリナ「ひゃぁ」
ミラ「アリナ、大丈夫?怪我はない?」
アリナ「うん、ミラのおかげ、えへへ」
外で遊んでた男子らが悪ふざけで撃った魔法の流れ弾だった。
アリナ「もう!気をつけてよね!!」
男子ら「悪かった悪かった、もうしねーよ」
アリナ「その態度、ほんとに分かってんの!?」
ミラ「アリナもういいから、私は大丈夫だから、ね」
アリナ「そう」
男子ら「行こうぜ」「あぁ」
危なかったと思いつつもミラは魔法を使い割れた窓を直しているとそれを見ていたアリナとちょうど音を聞いて駆け付けた先生は驚いた。
アリナ「ミラ、復元魔法なんて使えるの!?すっごーい」
ミラ「ええ、まぁ」
先生「あなた、どこでその魔法を教わったの?それはまだ教わってないはずよ」
ミラ「ええ、気のせいですよ~」(テキトウに誤魔化してる)
そこでちょうどチャイムが鳴った。
ミラ「ほら先生急がないと!アリナ行こ」
アリナ「うん」
先生「ああ、ちょっと」
ミラ達は急いで教室に入っていった。そして放課後の授業が始まった。
アリナ「さっきは危なかったね~」
ミラ「え!うん、そうだね」
アリナ「ところであの魔法、ほんとはどこで教わったの?」
ミラ「えーとね、、ごめん。まだ言えない!」
アリナ「そう、まぁ気が向いたら教えてよね!友達なんだから」
ミラ「うん!ありがと。約束するね」
アリナ「絶対だよ!」
二人は笑う。
先生「そこ、静かにしなさい」
ミラ・アリナ「は~い」
アリナ「怒られちゃった」
ミラ「だね」
こうして授業は続いていった。
ミラの過去。
母親はミラに自分と同じ思いはさせたくないと貴族をやめ普通の学校に通わせてあげているのだ。
貴族をやめたといっても不自由なことはなくむしろ裕福な家庭を築いている。
それでも心配性な母親はミラに何かがあってはいけないと幼いころからミラに魔法を教えていたのだ。
元貴族の母親が教える魔法なのでとてもレベルが高いものばっかりだ。
しかし、そんなことを知るよしもないミラは母親を心の底から尊敬し、なんでもやってのけた。
事実ミラもそのことには今も感謝している。が。
そのことを隠したいミラは誰にも言うことはなかった。
母親のせいで自分はすごい、難しい魔法だってなんでも出来ると思われたくなかったのだ。
それにせっかくできた友達とずっと一緒にいたいとおもっているからだ。
最後までご覧いただきありがとうございます。
色々と思うところはあるとは思いますが、見てくださるだけでありがたいと思っています。
気が向けば続きを投稿する、、かもです。