なろうのジャンル分けっておかしくない? ~ファンタジーとSFのジャンル数についての疑問~
ランキングを見て、ふと疑問に思ったこと。
まず現実世界と異世界の恋愛、この分け方はまあ妥当でしょう。異世界を舞台にしたなら悪役令嬢モノとかが人気ですし、そういった作品と現実世界が舞台の恋愛ではその様式も異なると思います。
文芸も問題ないと思います。
ホラー、コメディ、ミステリーに純文学。昔から数多くの作品を擁する、娯楽の基本です。
疑問なのが『ファンタジー』と『SF』です。
ファンタジーといえばなろうの一大人気で、書籍化どころかコミカライズやアニメ化まで果たす作品もあるジャンル。
にもかかわらずその区別は「ハイファンタジー」と「ローファンタジー」しかありません。
ハイファンタジーたってチート能力で無双するものから地道にスローライフを送るもの、果ては転生・転移からその世界で生まれ出でた人物が主人公でも全部ひとまとめになっています。
ハイファン、ローファンの分け方はいいとして流石にハイファンタジーの中でも現地主人公か異世界主人公の区別くらいあっていいんじゃないでしょうか。
ハイファンの今の日間一位は約七千ポイント、週間なら二万ポイントです。
これだけのポイントを取らないと一位になれない=めちゃくちゃ競争が激しいということで、過密しすぎてるという見方もできますよね。
そしてもう一つ気になったのが『SF』です。
生憎私が好んで読んできたSF作品は「すこしふしぎ」的なものが多かったため、このジャンルに対して十分な知識を持ち合わせていないのは最初に言っておきましょう。
それでも、素人目ながら四つに分ける必要があるのかな? と思ってしまうわけです。
VRゲームはソードアートオンラインという一大人気作品の影響もあってか、SFジャンル内では最も人気があるようで、
日間は約1000ポイント。週間は一位が一万ポイントでしたが、それ以降5000、2000、1500と差がついてはいました。
しかし、それ以外の三つのジャンルはどれも日間一位が100ポイントくらい。
失礼な言い方をすれば、なぜ作品数やポイントが控えめなSFが四つに細分化されいるのに、ファンタジーのくくりは超大雑把なのかなと疑問に思った次第であります。
もしなろうの歴史やジャンル分けに詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると幸いです。
※考察※
教えを乞うばかりではなく自分なりに考えてみることにしましょう。
それはおそらくジャンル分けにどれだけこだわるか、ということに要点があるのではないでしょうか?
例えばファンタジーの門戸は非常に広く、魔法があったりなかったり、中世だったり違ったり、魔物が出たりでなかったりと色々な要素があります。特殊能力やステータスの有無なんかもありますね。
大抵の読者・作者様方はファンタジーに細かいこだわりは持っておらず、「この作品は魔物は出てくるけど魔法がないからファンタジーじゃない!」とお怒りになる方はあまり見受けられません。
ファンタジーっぽい要素を持っていればファンタジー作品を名乗れるため、作品の種類が非常に多種多様。
それらすべてを大まかに括るのに都合がいいという理由で、あえてジャンルの範囲を大きくしているのかもしれません。
反面、SFはなかなか濃いオタクが多いと聞きます。
こんなわけわからんテクノロジー(例えば人間一人分の人格がUSBに入る)ではSFじゃない、とか、作中の理論がでたらめすぎてSFとは呼べないとか、そんな厳しい声を放つ人も多いとか。
アニメ化を果たした彼方のアストラという作品でも、SFとは認めないという意見がバズっていましたね。
そうしたいさかいやこだわる方への配慮もあって四つに細分化されてのでは……というのが素人なりの推測です。
MMOやVRゲームとか出た当初はSFと認めない派もいそうですよね、知りませんが。
私の拙い考察がお役に立てたかはわかりませんが、ジャンル分けに関してオリジナルのご意見でもあれば是非お聞かせください~