表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/37

しってるのに

『絵本/しってるのに』


(表紙には、味噌汁が床にこぼれている、絵)


 著者:ジャイアント墨子。本名、年齢不詳。

 顔が地黒でキュートなお歯黒、というキャッチコピーで名が売れる。

 エッセイ『ともだち100人できるはず』では、

 友達が1人しかいないことが自分へプラスになっていると語っていたが、

 今はメル友の中に、気になっている人がいると周囲に話している。


しってるのに、また、おなじことを、いわれてしまった。

ぼくは、なんでも、しってるのに。

(うつ伏せの状態になっているビール腹が顕著に現れている全裸の男性、の絵)


ぼくの、さいのうを、おかあさんは、あまくみてる。

はたして、おかあさんは、さいだいげんに、ぼくを、いかせるのかな。

(あぐらをかきながら、蒸しパンをちぎってはちぎってを繰り返している男性、の絵)


ふあんだ。

(ちぎり終えた蒸しパンを、お尻に敷き、やや満足げな表情の男性、の絵)


さて、きょうは、どうやって、おかあさんを、こまらせてらろう。

ぼくの、しかえしは、こわいことを、おしえて、やる。

(お尻を前後左右に動かし、「これはいい、マッサージだぁ」と言っている男性、の絵)


(お尻を前後左右に動かしている男性、の絵)


(お尻を前後左右に動かしている男性、の絵)


(お尻を前後左右に動かし、「だまってすると、しんけんになる」と言っている男性、の絵)


(お尻を前後左右に動かしている男性、の絵)


(やや満足げな表情の男性、の絵)


そうだ。

おかあさんの、コーヒーに、

なまの、ぎゅうにくを、いれてやる。

(立ち上がり、お尻をお札で払う男性、の絵)


さっそく、れいぞうこへ、ちょっこうだ。

つめたくて、かたい、はこの、ところへ、いくんだぞ。

かたくて、しかくい。そして、うすい、いろ、で。シャープな、デザイン。

だからこそ、かたいんだ。

ぼくは、なんでも、しってるんだ。

すごい。

(絵無し)


れいぞうこの、ばしょに、ついたぞ。

う~ん、かたそうだ。

(いつの間にか履いていたブリーフの中に砂糖を少々ふりかける男性、の絵)


でも、ここを、もって、ひけば、あくんだ。

こんなやつ、らくしょうだ。

(「おなさけだぞ」と言いながら、扉の開いた冷蔵庫にブリーフの中を少しだけ見せる男性、の絵)


わー、おいしそうな、ケーキがたくさん。

ぜんぶ、ぼくの、おなかの、なかに、はいるんだよ。

うらやましいだろう。

(読者目線になり、ブリーフの中を少しだけ見せるが、大事な部分は見えていない、絵)


これが、ぎゅうにく、だな。

これを、コーヒーの、ふんまつが、はいってる、かんに、いれて、と。

これで、だいじょうぶだ。

(ブリーフをより上げて、やや満足げな表情の男性)


---≪さぁ、こばなしの、コーナーだよ≫---


1.

ブリーフの、なかに、

キムチを、いれると、あかくなったよ。


2.

コーヒーの、ふんまつを、いえの、まえに、まいたら、

きんじょの、ひとに、ふまれて、しまいました。


---≪ねぇ、おきて、ほんぺんに、もどるよ≫---


おかあさん、コーヒーを、のんで、みないか。

おいしいよ、あれ、おかあさん、なんだい、そのひょうじょう。

おかあさん、なに、おこっているの。

おかあさん、おかあさん、おかあさん、そ、そんなぁ。

おかあさん、ひどいよ、おかあさん。

(エプロンをした女性が泣きながら男性の鼻をつまんでいる、絵)


してはいけないこと、だと、しってるのに。

だからこその、こと、なのに。

(泣きながら2階へ上がる男性の足の裏には大量のコーヒーの粉末がついている、絵)


 あとがき≪親御さんがお読み下さい≫

 この物語は、お子さんに聞かせるのではなく、お子さん自身に読んで頂きたいです。

 そしてこの物語を読み、お子さんに母親の気持ちを少しでも理解して欲しいです。

 そのためには読み聞かせるのではなく、是非自ら読むという行動をさせて欲しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ