表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/37

ONEGAIman

『絵本/ONEGAIman』


 著者:ジャイアント墨子。本名、年齢不詳。

 顔が地黒でキュートなお歯黒、というキャッチコピーで名が売れる。

 自伝「ライトノベル作家になりたかった」がベストセラーに。

 一時はライトノベル作家の神と呼ばれたい時期もあったが、

 今は親しい男性に名前で呼ばれたいと思っている。


  ≪ONEGAIman≫

きょうは、せかいじゅうの、みんなの、おねがいを、かなえる日だ。

(カレンダーの6月8日のところに理想のお尻の形が描いてある、絵)


ふふふ、どんな、おそなえものが、あるのだろうか。

とてもとても、たのしみで、きのうは、ねれなかったぞ。

(テレビ70%・睡眠20%・その他10%、の円グラフ)


さぁ、ことしは、どこのくにへ、いこうか。

まいとし、にほんでは、もんくがあるかな。

でも、やっぱり、にほんが、いいようなきが、するな、なんとなく。

(天秤に掛けられた『日本のお供え物』と『世界のお供え物』は日本のほうが重い、という絵)


では、さっそく、うちを、でよう。

おっと、テレビのろくがを、しなくては。

(ONEGAImanに言われてテレビの録画をする母、の絵)


よし、じゅんびが、できたぞ。

まわれるだけ、まわってこよう。

ねがいを、かなえてこよう。

イエス、イエス、イエス。

(付け鼻と金髪のカツラをつけている、絵)


 ---≪ここで、すこし、おやすみ、こばなしの、コーナーだよ≫---


 1.

 ONEGAImanは、ふだんから、いえにいるけども、

 さいきんは、だれも、なにも、いわなくなってきたので、よろこんでいるよ。


 2.

 ONEGAImanのくつみがきは、いじょうに、ピカピカにする、と、

 かぞくのなかで、もっぱら、ひょうばんなんだよ。


 3.

 ONEGAImanも、まいにち、ヘアチェックを、しているんだよ。

 みんなと、おなじ、だね。


 ---≪さぁ、みんな、おきて、おはなしが、はじまるよ≫---


まずは、となりのいえにすむ、ケンくん、からだな。

あいつは、すばしっこい、から、つかまえるのがたいへんだ。

(夜な夜なモリを構え刺す練習をしているONEGAIman、の絵)


やぁ、ケンくん、に、にげないで、そんなに、にげないで。

ぼくのはなしを、きいて、くれないか。ほら、おねがいを、かなえるよ。

そ、そんな、石なんて、なげないで。おねがいを、かなえるんだよ。

ほんと、そろそろ、おこるよ。

ぼくは、たいりょくこそ、ないものの、まいつき、もらえる、おかねがすごいから、

すごくせいのうのいい、モリとか、もってるんだからね、ささったら、なかなか、とれないよ。

ふ~、やっと、とまってくれた。つかまえた~。

(絵無し)


はやく、おそなえものを、ぼくにわたすんだ。

なんでもいいよ、ケンくんのざいりょくは、あまり、きたいしていないからね。

(どこまでも広がる雄大な高原に『ONEGAImanの土地』と書かれた看板、の絵)


えっ、石? をもって? いたーい、ぶつけられた、このクソガキ!

(すごく大きいステーキに『ONEGAImanの分』と書かれた看板、の絵)


さらに? 石? をもって? いたたたたっ、また、ぶつけられた!

もしかすると、ほんとうに、おそなえものは、ないのかい?

(絵無し)


こどもだからって、なにを、やっても、ゆるされると、おもうなよ。

このモリの、でばんが、やってきたようだ。とりゃー!

(絵無し)


(パトカーに乗っているONEGAIman、の絵)


 ---≪あとがき≫---

 この話は、多くの子供に読んでもらいたいと思う。

 ちなみに、この子供には20代も含む。

 最近の子供は、大人を大人と思っていない子供が多い。

 妙にマセた子供が多くて困る。

 もっと純粋な、そう、ONEGAImanのような人間が増えることを祈りたい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ