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悪役令嬢の歩き方  作者: 高坂千穂
第二章 リルル 10歳
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9、不思議と腹の立たないもの

「あら、またなのね、」

 髪に薔薇の花を差して眠るリルルを見つけたラウラは小さく呟くと、うとうとと眠るリルルの髪に添えられた薔薇の花をそっと摘まんで、近くの薔薇の木にさりげなく戻した。

 朱色の薔薇の花ことばは愛情で、リルルにいつも小さな悪戯をする誰かは意味を知っていて沢山ある薔薇の中からこの色を選んでいるのだろうなと思った。

 リルルがここで転寝して待っているのもその者にはバレているのだろう。悪い悪戯ではないのでラウラは見て見ぬふりしているけれど、このままリルルに本当のことを伝えないのもどうなのかなと思いはじめていた。

「リルル、起きて、帰るわよ?」

「んー?」

 何度か瞬きして目を覚ましたリルルは、目の前に立つラウラを見上げると「お疲れ様です、お姉さま」と微笑んだ。

 ラウラにとってリルルは可愛い妹で、時見の巫女でもあり、降嫁させるためにいつか手放さないといけない存在だった。生徒会活動を通してそれとなく1年生の教室を見て周り、リルルの動向に気をかけていた。リルルは自分が時見の巫女であると姉に認識されている事を知らない。

「何か夢を見た?」

 夢の話をラウラにもしていけないと父に釘を刺されているリルルがうっかり口を滑らせないか確認をするのも、ラウラにとっては大切な習慣だった。

「見ない。短すぎて真っ暗。」

 今日の夢は姉リルルと今日あった学校での出来事を話をしていた。短い間でもそう言った自分同士の意志の疎通はリルルにとってはとても重要な時間だった。そんな内容を話せるわけもなく、いつも通り誤魔化すために真っ暗と答えた。

 ラウラに試されていると気が付かないまま上手くかわしたリルルを、ラウラは満足そうに見つめた。

「さ、帰ろうか?」

 ラウラに誘われて立ち上がると、リルルはお城へ帰る馬車へと急いだ。


 ※ ※ ※


 秋晴れの日の午後に、祖母の前女王のエレナがやってきて、ラウラとリルルはお城の中庭でのお茶会に誘われた。この3人が揃うお茶会は珍しい顔ぶれだった。ラウラはいつも忙しくしていて、「お茶会をする暇などありません」と断っていたからだった。

 リルルは夢でおばあちゃんと会えば早いのになと思ったけれど、ラウラといまだに鍵の交換をしていないので、3人で会うならやっぱり起きている間なのかなと考え直した。

 毎年秋になると植樹の旅に誘ってくれていた祖母は、今年はリルルが学校があるからと誘ってはくれなかった。その代わり、冬の長期休暇に旅行に誘ってくれた。

「ラウラも一緒に行くかい?」

「いいえ、行きません。私は忙しいですから。」

 ラウラは即答すると、ティーカップをソーサーに戻した。

「私は来年5年生になります。生徒会役員として5年生になる前に学んでおきたいことや、やっておきたいことがあるのです。」

 5年生は卒業して進路が別れてしまう。そういえばコニールもルーファスもケニーも5年生だっけ。リルルはぼんやりと考えた。ケニーはお城で働くのかな。

「私は一緒に行きたいです。今年はどこまで行かれるのですか?」

「ラウラの婚約者の一人の、ペンタトニーク公の島だよ。」

 ブルーノ・ペンタトニークの名前は、姉リルルから聞いて知っていた。なんでもとっても美しい少年なのだそうだ。リルルはそこにだけ興味を持って覚えていたのだった。

あの(マティ)(・パレータ)はかなり遠いのではありませんか、おばあさま。」

「ああ、船を乗り継いで8日から10日かかる。まあ、ほとんど船の旅だね。」

 祖母は各国の港で一泊ずつして楽しむ旅が好きなので、幼い頃一緒に行った植樹の旅は優雅と言えば聞こえはいいけれど、のろのろとした旅行だった。今回も幼い頃付き合わされた時と同じように、のろのろとした感じなのだろうとリルルは思った。

「お姉さまが行かれた方がよろしいのではありませんか?」

「ふふ、それがね、リルル。ラウラは結婚するつもりがないみたいだからいいのだよ。」

 結婚するつもりがないのに婚約しているの? リルルはラウラの顔をじっと見た。

「なあに、リルル。これは私が望んだ婚約ではなくて、ペンタトニーク公の父君が望まれた政略的な婚約だから、結婚する気などはじめからないのよ?」

 不思議そうに首を傾げたリルルに、エレナが微笑みながら説明した。

「ラウラの婚約者だと判れば、普通の者はどうするのか考えてごらん?」

「お姉さまに怒られないように丁寧に扱うと思うわ。」


「それと同じだよ、リルル。ペンタトニーク公の父君は自分の孫に、一番大きな贈り物を残して亡くなったんだよ。この広い海のどこにいても、この大国のラウラの婚約者だと判れば、誰も手出しはしないだろう?」


「お守り、なのね?」

 なんて素敵なお守りなんだろう、とリルルは思った。

「ああ、お守りだよ。ただし、その者はラウラが一人を選ぶまで、婚約者として縛られ続けるのだろうけれどね。」

「お守りは長い方がいいんじゃないの?」

 エレナはくすくすと可笑しそうに笑った。

「本当に好きな者と婚約が出来ないのがお守りなら、それは本人にとっては呪いなのだろうけれどね。」


「リルル、あなたがやっている事と大して変わらないわ。」

 ラウラが澄ました顔でお茶を飲みながら言った。

「また増えたんでしょう? 今何人だったかしら?」

「…10人です。」

「ね、私より多いもの。」

「お姉さまは、本当に好きな人と婚約はされているのですか?」

「一応ね。」

 意外だな、とリルルは思った。リルルが知っているラウラの婚約者は遠く東方の国の王子2人とミーシャの兄と、ペンタトニーク公の息子の4人だけだった。

「あれ、お姉さまって今何人婚約者がいらっしゃいましたっけ?」

 リルルは手の指を折って数えながらラウラを見つめた。

「全員で8人よ。あなたよりも少ないわ。」

 私が知らない人があと4人いるのか…、クグロワに後で確認しようとリルルは思った。リルルは自分の沢山いる婚約者は一応把握していても、姉の婚約者は実はあまり把握していなかった。自分の婚約者のことを覚えるのでいっぱいいっぱいだったからだ。

「ラウラの婚約者はそういったお守りを兼ねている者が多いから、実際は4人だろう?」

「ええ、この国の貴族の子供は4人ですね。」

 私と違って、お姉さまには立場があるのね、とリルルは思った。ケーキを食べながらエレナの顔を見ると、エレナは微笑んで、リルルに尋ねた。

(マティ)の国(・パレータ)には行ったことがあるのは覚えているだろう?」

「ええ、随分と昔に、おばあさまと遠く(ルティティナ・)東方の国(ルコンティキナ)に植樹に出かけた際に寄った島ですよね?」

 急勾配の白い街並みが夕日に赤く染まって美しい島だったとリルルは思った。あの時子どもなんかいたかな。ペンタトニークに会ったことはぼんやりと覚えている。

「そうだ、よく覚えているね。あの島は暖かい島だから、今度の旅もきっと楽しいだろうね。私は今から楽しみだよ。」

 遠く東方の国に植樹に出かけたのはリルルが7歳の時だった。長い船旅でうんざりしたのを覚えている。言葉が通じなくて静かにしていたからか、大変気を使ってもらった記憶ばかりあった。

「私の分まで観察してきたらいいのではなくて? 旅で見聞を深めるのはとても素晴らしいことだわ。」

 ラウラがにやりと笑った。「課題を増やすように、後で家庭教師に伝えておきましょう。」

 余計なことを…、とリルルは思ったけれど黙っておいた。確かに少しは話せれた方がいい気がした。


 ※ ※ ※


 自分の部屋に戻ったリルルは、ドレスを脱がせてもらいながらクグロワたちに姉のラウラの婚約者のことを尋ねた。

「リルル様が御存知なのは、遠く東方の王子様とミーシャ様の兄上と、ペンタトニーク公の御子息のブルーノ様との4人でしたよね?」

「ええ、そうなの。他の4人を私は知らないの。」

「お一人はこの近くの島国の一つの王族のお子様で、先程リルル様がお聞きになったように、お守りの婚約をされている方です。残りの御3方は同じ学校に通われておられますよ?」

「え? あ、そうなの? 」

「ええ、5年生のクラウザー侯爵家の次男のコニール様、4年生で生徒会長をされていらっしゃるフォイラート公爵家次男のタッドリー様、あとはイシュプロイ伯爵家の次男のスティファ様です。ミンクス侯爵家の長男のジャークリー様は、もう卒業されていて高等学校へ進学されています。ミーシャ様の兄上様ですね。」

「コニール様もなの? 」

 意外だなとリルルは思った。リルルは顔を思い浮かべて話を聞いていたけれど、一番コニールが普通で、一番地味に思えた。

「ええ、コニール様は賢い方ですから、何年か前のチェス大会で褒美として婚約されたのですよ?」

「え? そんな感じに婚約しちゃってもいいの?」

「賢い方ですから、国外に出られては困るとお思いになったのでしょうね。」

 知識も財産のうちなのかあ。リルルはコニールってすごいんだなあと思った。

「他の方も何か理由があってお姉さまと婚約されているの?」

 リルルは自分と姉は本当に違うのだなと思った。騙し討ちのように婚約を繰り返すリルルと大違いだった。

「タッドリー様は幼少の頃より利発で将来が期待されておらっしゃいますし、ジャークリー様は美少年な上にご実家の侯爵家が資産をお持ちです。スティファ様は大層美しい御容姿の方なのですよ? 学校でお会いになったことはありませんか?」

 なんとなく遠くから見たことがある気はする。

「ないと思うわ…、あったとしても、女子生徒に囲まれている人なら見たことあるけど、その人じゃないかしら。」

 女子生徒が騒ぐような男子生徒は基本的にリルルは苦手だった。大勢いる女子生徒がまず苦手で、そこを掻き分けて中心にいる男子生徒のところへ行くのはさらに苦手で、その男子生徒と話すのはもっと苦手だった。

 不機嫌そうな表情になったリルルを見て、チスエルがくすくすと笑った。

「リルル様はそういう方、お嫌いですもんね。私なら喜んでお顔を拝見しに行きますけどね。」

 リルルの弟のクリストフが生まれた時も、チスエルはこっそり女王付きの侍女達に混じって顔を拝見しに行ったのだった。

「チスエルのようなことが出来た方がいいとは言いませんが、リルル様もそのうち社交界にデビューなさるんですから、苦手は克服された方がよろしいのかもしれませんわね。」

 カロヨンが頬に手を当てて考えながら言った。

「大丈夫、私は壁の花になる予定だから。」

「リルル様、そこは威張って言うことじゃないですから。」

 クグロワが眉を顰めながら言って、ドレスを片付けに行った。

「リルル様の増えた婚約者様達と会食などされる時は、どうなさるおつもりなんです?」

 カロヨンが窘めると、リルルは驚いて振り返った。ワンピースの背中のボタンを止めていたチスエルが「わ、」と驚いて手を離した。

「そんなことしないといけないの?」

「昨年ジャークリー様がご卒業される際に、ラウラ様は国内の方だけお呼びになって会食されていましたよ? 何でも、最初で最後の会食だから、とお集めになったそうです。」

「知らなかった…!」

「リルル様は確か同じ日に、書類庫で書類の分別をされていましたよ。大詰めだと仰っていらして、あの時期は毎日通われていたではありませんか。」

「そうだったっけ?」

「小姓部屋に行くと仰っては書類庫でごそごそされていましたわ。一時は書類庫の主だったではありませんか。」

 リルルは何年もかけてコツコツと、自分が提案した通りに分別を行っていた。国別に資料を分けて年ごとに集め、分野ごとに分類して書類庫の整理を完成させていたのだった。国別に分けるのは案外簡単だったけれど、そこからがちまちました作業になったうえ、やっている傍から書類が増えるのでやってもやっても片付いていかなかった。

「…ミーシャが学校行っちゃったら、つまんなくなっちゃったんだもの。あれは…、大変だったわ。一人でやってたから、やり遂げた時は嬉しかったわ。」

「そうですとも。おかげで小姓たちは随分仕事が捗るようになって、珍しくリルル様が大層ありがたられているのですよ? 私は鼻が高いです。」

 珍しいは余計な一言だとリルルは思ったけれど、聞かなかったことにした。

 クグロワが嬉しそうに言うと、カロヨンもチスエルもうんうんと頷いた。

「私どもはリルル様の良い面を大いに語れる自信がありますから、婚約者様を何人集めて頂いても喜んで対応させて頂きますよ?」

 胸を張ってクグロワが言うと、照れてしまったリルルは「ありがとう、」と答えるので精一杯で、着替えたワンピース姿でちょこんとお辞儀した。

 そっか、婚約者を全部集めなくてはいけない日も来るのか。どうしよう、会話が弾む気がしない。せめて人数が少なければまた違うんだろうな…。リルルは初めて婚約者を減らそうと思った。


 ※ ※ ※


「ねえねえ、お姉ちゃん、」

 夢の世界にやって来たリルルは、姉リルルの部屋でこたつに入って照れくさそうに尋ねた。この部屋は年中こたつが出してある。季節感なんてあってないような部屋だった。

「なあに?」

 姉リルルはもう何周したかわからないゲームに気を獲られながら生返事をした。


 姉リルルが好きなのはゲームの前半までの部分だった。後半ではラスト間近でリルルが出て来てしまうので、リルル本人に見せたくはなかったこともあって、あまりプレイしていなかった。

 ゲーム後半のかなり最後のあたりに出てくるリルルは典型的な才色兼備で優等生な悪役令嬢で、このままいけばハッピーエンドだとプレイヤーが浮かれかけた時に颯爽とローズの前に現れ難癖をつけて勝負を挑んでくる。ローズが勝てないとリルルがミカエルの正妻に納まってしまいノーマルエンドを迎え、主人公のローズを自分の召使いしてしまうのだ。勝負に敗れても『他の男性を攻略するために旅立つ』というト書きで省略されているので、ゲームのシナリオ上、最後まで悪役令嬢なのである。


「婚約解消ってどうやったらいいと思う?」

「ん? リルル、いらない子が出来たの?」

「んー。多くなりすぎて好かれていない気配がする子はいらないかもと思い始めたの。」

 勝手なこと言ってるなーと姉リルルは思った。婚約も騙し討ちの様に勝手にして、解消もいらなくなったらポイって、なんて悪行なんだろう。まるで本物の悪役令嬢じゃないの。

「ラウラお姉さまみたいに婚約者を一堂に集めて会食なんて、私、そんなことできない気がするわ。」

 ああ、昼間の話ね。姉リルルは思った。確かに10人とリルル一人が会食したって、身勝手で気まぐれ好きなリルルの性格を考えれば無理な気がする。

「一堂に集めて会食しなければいいんじゃないかな。」

「そうなんだけどさ…。」

「なあに?」

「私、誰かと会食しなくちゃいけないなら、ミーシャが良いんだもの。」

 またミーシャだよ。姉リルルはミーシャの名前を聞かない日はないなあと思いながら考えた。

「ミーシャとは最近学校で会ってもいないじゃない。会食したいなら、学校でランチ一緒に食べたらいいんじゃないの?」

「学校のランチって、男子と女子が一緒にいるのって、恋人か、婚約者同士だもの。」

 リルルは気まずそうに俯いた。

「私、婚約者が沢山いるから、優先するのは婚約者だと思うわ。同じクラスにティンクがいるから一緒にランチしてくれるけど…、同じクラスにはモンドもいるし、4年生にアルフレッドだっているし、5年生にルーファスだっているわ。彼らと一緒にランチしないといけないと思うわ。」

「いけないと思っている時点で、やりたくない事なんでしょう?」

「隣のクラスに増えた婚約者達だっているわ。」

「名前が出てこない時点で、あまり興味がない子達なのね?」

「実はそうなの。」

 リルルはへへっとごまかし笑いをした。

「名前を顔が一致して、今もお話が出来ているのは、10人のうち5人だけかあ…、」

 姉リルルはリルルの顔をじーっと見て、首を傾げた。10歳になって少しは少女らしくなってきたとはいえ、まだまだこの子は子供だなと思った。

「じゃあなんで名乗ったりしたの?」

「んー、なんとなく?」

 でたよ、悪役にありがちな思考回路。姉リルルは眉間を指で揉みながら提案してみた。

「一度、お父さまに相談してみては? 今日おばあちゃんが言っていたみたいに、リルルが婚約解消したがっていても、向こうがお守り代わりに使いたいと思っているのなら、婚約解消は出来ない気がするわ。」

「そうね。お姉さまの婚約者は4人もそういう方だったものね。」

 ラウラも大変だなあと姉リルルは思った。お守りの婚約なんてものがこの世に存在するとは思っていなかったし、ゲームに登場するブルーノ・ペンタトニークがお守りの婚約をしていたとは初耳だった。ゲーム後半で登場する彼は婚約者がいない状態で登場し、エリックと一緒にヒロイン・ローズを甘やかしてくれた印象しかなかった。

 そうすると、ブルーノとラウラの婚約は程よいところで解消されるんだろうなと姉リルルは思った。同じように、リルル自身が抱えている婚約者も、中つ国に行くぐらいの段階でほとんど解消してしまうのだろうと思った。

「たぶん、リルルが望めば解消は出来ると思うけど…、今年作った5人は無理かもね?」

「え、どうして?」

「1年も経たずに解消すると、向こうに落ち度があったって思うよね?」

 リルルの気まぐれで婚約してリルルに捨てられるのだから失礼ばかりで、これではますますリルルは悪役令嬢になってしまう。姉リルルはリルルにそうなってほしくはなかった。

「そうね。私に落ち度しかないけどね。」

 リルルは乾いた笑いで視線を逸らした。

「そうすると、向こうは新しい婚約が出来ないかもしれないから、解消できるのだとしたら、昔婚約した者たちの中から、じゃないかな。」

 リルルはすぐに解消してもいい者の名前が3人思い浮かんでいた。

「わかった。明日お父さまに相談してみるね。」

 リルルは小さく頷くと、もっと早くに開放してあげないといけなかったんだろうなと反省した。騙し討ちに名乗ったりして申し訳ないなと思いながらも、ミーシャに騙し討ちが通用しないのは何故なんだろうと首を傾げた。

「ミーシャは騙されてもくれないんだよね、」リルルは口を尖らせてこたつに潜った。

 ミーシャがもっと単純な性格していたらよかったのにね、と姉リルルは思った。

ありがとうございました。


新元号決まりましたね。

悪役令嬢モノ万歳と思ったのはきっと私だけではないはず。

というわけで、今日はフライングで投稿してみました。

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