学生の本分は、勉強ではありません!
「学生の本分は勉強」とか、何時代の発想だよ・・・。
そもそも俺が学校に入ろうと思ったのだって「勉強がしたいから」などでは断じてないし、
親ですら「学校では好きなことをしろ!」って口を酸っぱくして言ってくる。
まあ、親に関してはうちの親が特殊なだけなのかもしれないけれど。
学校の目的は、字の意味だけを取れば『学ぶ』ことになる。
『学ぶ』とは、ただ『勉強』をすることではない。
部活動に打ち込んで、何かの腕を磨くことも、チームワークを身につけることも学びの一部である。
好きな本を読むことも学びだし、嫌な授業をサボタージュすることだって、考えようによっては学びの一部になりうる。
なにも、学びの手段が勉強だけとは限らない。
むしろ、勉強ばかりしていたら、頭の固い人間になりかねない。
そんなのは、つまらない。
テストについても、そうだ。
そもそもテストとは、教師側が「どれだけ教えることができたかを測る」ための仕組みであって、「生徒の性能を測る」ためのものではない。 はずだ。
というか、そんなテストに意味は無い。
だって、どんなに優秀な生徒だとしても、教師との相性が悪ければ学びの質は落ちるものなのだから。
テストの点で測れるのはせいぜい「どれだけ、テストのために勉強をしたか」程度だろう。
確かに、テストの傾向をつかんで対策を練る訓練は、知識を身につけてテストに挑むことと同じぐらいに価値がある気は、する。
だけど、テストの直前に詰め込み勉強をする生徒はともかく、それを教師が強要するのは、おかしいんじゃないの?
テストをきっかけに(例えば高得点を目指してもらうことを理由に)、生徒に勉強をしてもらう。
これぐらいなら、かろうじて意味はあるかな。
あと、テストという仕組みを使って、生徒の生活にメリハリを与えるという意味でも、テスト自体に意味がないわけでは無いと思う。
で、そのテストで高得点を取れた一部の人を褒める。 ご褒美を与える。
ここら辺まではなんとなく理解できる。
だから、テストの仕組み自体を否定しようとするつもりはない。
問題だと思うのは、例えば「テストで点が悪かった人は、部活動出るの禁止!」とか言い出すやつ。
あと「小テストで点数低かったやつは、合格点取れるまで居残りで再テストやるから」とか言い出すやつ。
正直、馬鹿か? と。
テストで点を取れなかった。
だから、なんなの?
そりゃあ、高得点取れた人に対して「君は、すごい」というぐらいはまあなんとか理解できる。
でも、あなたが教えるのが下手だった結果点数が低かった生徒に対して、鞭を振り下ろすその行為は、正直、どうなの?
生徒の側から「今回のテストでは満足いかなかったので、再テストをお願いします」となるのなら、理解ができる。
教師の側から「今回のテストで点が低かった人には、再テストの機会を与えます。 希望者は放課後、教室に残るように」
なるほど、そう言われていたら、俺も居残りで勉強していたかもしれない。
教師の側からは「部活動の顧問等には、私の方から『学生の本分は、勉強です』と伝えておきます」と一言いただけたら、それこそ最強かもしれない。
なるほど、このセリフは、こういう時に使えばよかったのか。