交換日記始めました。
城の兵士に案内されて、宝物庫につく。
「こちらのものをどうぞ。」
「そっちの扉は?」
「こちらは、ジータ様が冒険を重ねて
戻ってきたときに開けるように言われてます。」
「ふ~ん…。
じゃあ、楽しみにしておくわ。」
とりあえず、入ってみる。
「…これで魔王を倒せと?」
中には木刀と布の服、木の鎧、回復薬が6つ。
「…。」
勇者って言われた割に、私期待されてない??
とりあえず、気の鎧を装備してみる。
「…可愛くない…。」
とりあえず、木刀と布の服、回復薬が6つ貰っていく。
「ねぇ…本当に私、勇者なの?」
「強くなれば、もっと装備が使いこなせると思います。
城の辺りにスライムがいるので、
戦って経験値を稼いでみてください。」
…スライムかぁ…。
見たことあるけど、倒したことはないや…。
時々、増えて土地を荒らすから、駆除されてるって聞くけど…。
「わかったわ。」
私は城から街に向かった。
「そういえば、武器屋って、どんなの置いてるのかしら?」
100ゴールドあるし、装備できそうなものあれば、
装備しよう。
「いらっしゃい!」
「えっと…。」
布の服20ゴールド…。
木の鎧50ゴールド…。
木の盾30ゴールド…。
ナイフ240ゴールド…。
雷の剣1800ゴールド…。
当面は、ナイフが欲しいかな…。
お金集めよう…。
…に、しても、この国大丈夫かしら?
雷の剣は置いといても、木の防具って…。
「何か買うかい?」
「布の服ください。」
…やっぱ、着替えほしい。
そういえば、仲間がどうこう言ってたけど…。
「あのぉ…仲間探してるんですが…。」
「…ジータ様ですね。
お話しは聞いてます。
ギルドに向かわれてはいかがでしょうか。
仲間探しをしている冒険者が居るはずです。」
「ありがとうございます。」
…ギルドかぁ…。
私、人見知りなんだけど…。
…いくだけ、行ってみるか…。
ギルドに入ると、冒険者がたくさんいた。
「…話しかけろと?」
…お店の人は良いけど…。
『一緒に魔王倒しませんか?』なんて、言えない…。
「…無理!!」
私は、ギルドを飛び出して、街の外に出た。
「一見、人畜無害そうなんだけどね…。」
ところどころに居る、スライムを眺める。
「…どうやって戦うんだろう…?」
とりあえず、スライムのそばに寄ってみる。
「!?」
スライムは威嚇して、臨戦態勢。
「よろしくお願いします!」
とりあえず、挨拶。
スライムはとびかかってくる。
「きゃっ!!」
べとべとになる…。
そして、体力が減る。
…なんか、精神的ダメージを受けた気がする…。
「えい!!」
思いっきり木刀でたたいてみる。
スライムはぐにゃっと形を変えて、ダメージを受ける。
スライムの攻撃。
またとびかかってくる。
かわそうとするけど、よけきれない。
「…。」
べとべとになって、体力が減る。
私の攻撃。
「とりゃー!」
スライムにヒット。
今度は、スライムがはじけ飛ぶ。
べとべとになったけど、体力は減らない。
「リノンは精神的ダメージを受けた!」
独り言。
お金が落ちてたので、拾う。
2ゴールド。
「意外とお金持ちなのね…。
それを何度か繰り返す。
体力が減った実感はないけど、
0にしたら危ないと思うので、
回復薬を飲む。
5匹目かな…。
私はレベル2になった。
体力も魔力も全快する。
「レベルが上がると、回復するんだ…。」
そういえば、魔力が上がった。
今のところ魔法は使えない。
「なんのステータスなんだろう…。」
とにかく、私はレベル3まで頑張ってから、
帰ることにした。
「ただいまぁ…。」
「お帰りなさい。
どうだった?」
「…べとべと~。
お風呂入って寝たい…。」
「わかったわ。
服は洗っておくね。」
私はお風呂に入って、べとべとから解放された。
部屋に行くと、机にノートがあった。
「お母さん、このノートってなに?」
「ああ、それね。
私からのプレゼントよ?
これからのあなたの活躍をノートにつけてほしくて。」
「…これ、異世界ノートだけど…。」
「流行ってるノートくださいって言ったら、
それだったの。
リノンが勇者になったし、奮発しちゃったわ!」
…お母さん…このノートは、異世界の人と連絡をとる
ノートなんだけど…。
まぁ、確かに若い子の間で流行ってるけどね…。
せっかくのプレゼントに、ケチは付けない。
「お母さん、ありがとう!」
「喜んでもらって、うれしいわ!」
…さて…どうしよう…。
せっかくだから、流行りの使い方をしよう。
「『交換日記』っと。」
特に女の子の間で流行ってるタイトル。
自己紹介と今日の出来事を書いておこう…。
タイトルは…『勇者って言われました!』にしよう。
「…。」
書き終わったけど、なんかそっけない…。
「絵も描こう…。」
もう少し強調したいところ、行の後ろに絵を描く。
ちょっと可愛くなった。
ノートを閉じると、光りだす。
そして、またノートに戻る。
「返事、来ると嬉しいな…。」
返事を期待して、布団に入る。
なれないスライム倒しをしたからか、
私はすぐに眠ってしまった…。
これで、いったん休憩にしますね。
続編の方で詰まった時にでも、筆進めてみます…。
読んでくださり、ありがとうございますm(_ _"m)