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塩味  作者: ぴっぷ
3/3

棟梁と弟子

棟梁:おまえ、ちょっと手数だが この帳面に 猫 かいてみてくれ。


弟子:へえ、自分は「ね こ」とみみずがのたくったような字なら得意ですが

描くとなると より悪筆になります。


棟梁:おまえ、絵も下手で字まで下手ときたか・・・何重苦だいいったい。


弟子:へえ、いつも自分は 字書かされる病院や役所なんかは嫁に付き添ってもらって

代わりにやってもらっております。


棟梁:そりゃ 不甲斐ない


弟子:へえ でも自分は仕事仲間内では やんごとなき御仁の如く

「この書を 読めないなんてなんて無学で不調法なのかねぇ」

と やれやれ顔を拵え 場をやり過ごします。


棟梁:ほう。草書体を おまえは気取るわけだな。


弟子:へえ 仲間内でバカにしてくる奴がいたら 知ってる限りの 『禅語』をまくしたて

奴らを 煙に巻きます。


棟梁:なるほど、おまえ学歴どの程度だ。


弟子:へえ 工業高校卒です。


棟梁:はっはっはっはっは(破顔一笑)


弟子:棟梁は どうなんですか?(鬼の形相)


棟梁:なあに おまえさんより ちぃと上よぉ。

普通科中退なっ!


弟子:(脱力)

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