第七話 旅と戦闘
始まったばかりの旅ですがいきなり戦闘シーン入ります!
王都を出たはいいが、シルフの森が南にある事意外は全く知らないユニはルーに聞いてみる事にした。
「ねぇ、ルー?シルフの森ってどれ位遠いの?」
「そうだなぁ・・・歩いて三日位かな?リヒターさんはどう思いますか?」
「そうですね。お嬢様の足も考慮すればその程度でしょう。」
それに頬をぷくっと膨らませて怒りながらユニは言った。
「どういう意味?私の歩くのが遅いって事なの!?」
「そうは言ってませんが・・・くくっ。始めに言ったのは王子ですしね?」
「ルー?」
声を掛けられたルーはびくっと肩を揺らして、過剰に反応した後
「そういう意味じゃないって!俺達はまだ子供だろ?だから休み休み行かないと直ぐばてち
まうからゆっくり行くとなるとそれぐらい掛かるかなっていう意味で言ったんだ!?」
「ならいいけど・・・」
「「ふぅ・・・」」
((怒らせると以外に怖っ))
早くも意気投合したルーとリヒターだった。
しばらく草原を歩いていると、正面に小さな大きさの林が見えてきた。
「とりあえず真っ直ぐ行きましょう。」
「「うん!(ああ)」」
林の中は小さい林だが以外にも薄暗い感じだった。
「何か出そう・・・」
不安げにユニが言った。
「出るって何が?」
「それは決まっているでしょう?おばk「うるさい!リヒター!」
リヒターが言いかけた言葉はユニの大きな声で遮られた。
「あぁ、そう言う事か。」
(精霊とおばけって何が違うんでしょうねぇ?見えない点では一緒だと思うんですが・・・
あぁ、お嬢様には精霊は見えているから・・・透けてたりしないんでしょうか・・・?)
リヒターがそう考えている間にユニは精霊に慰められていた。
『大丈夫よ、姫様。こんな小さなほの暗いだけの森におばけなんて出ないわ。』
『そうそう、大丈夫だよ~』
「だって、怖いんだもん!」
そういうやり取りがある事を知らないルーは・・・
(ユニ・・・何一人事言ってるんだろ?)
そのとき近くの茂みがガサガサと小さくない音を立てた。
「な!何!?」
「ユニ!下がって!魔物かもしれない。」
そう言って腰の剣に手を掛ける。その隣でリヒターは平然とし、ユニはナイフを一本腰のポ
ーチから取り出し身構える。
すると、茂みから五匹程の狼のような魔物が飛び出してきた。
「やぁ!!」
ルーが居合いに近い流れるような剣捌きで一気に四匹の魔物を切りつける。
その剣技は見惚れる程であった。今のルーの攻撃で三匹の狼は絶命したようだ。
そこで素早くリヒターが腰から剣を引き抜き、残りの二匹に向かって剣を振るうと剣から衝撃波の様な物が出て魔物は空中に霧散した。
「ふぅ。」
息をついたルーがこちらを向いた時、茂みの中からもう一匹魔物が飛び出してきた。
「危ない!!」
そう叫びながら、ユニはナイフを投げた。そのナイフはルーの頬を掠め、後ろにいた魔物の首辺りに深々と刺さり一発で絶命したようだ。
それにほっと息をつくと、ルーの頬に血が滲んでいるのを見つけた。
「ルー、ちょっと。」
そう言って頬に触り治癒魔法を掛ける。ルーは自分の頬を包み込む暖かな温もりとユニの手のひらを感じていた。
「治ったよ?」
「あ、ありがとう・・・」
「どいたしまして!」
後ろで手を組みながらユニは少しばかり恥ずかしそうに言った。
「それにしても、ユニのナイフ捌きは凄いな!」
「えへっ・・・お母様に教えてもらったんだよ?」
「ふーん?ユニのお母様はナイフが使えるんだな・・・」
「うん!すっごく上手いんだよ!」
「二人とも・・・お熱いですねぇ・・・?」
それを聞いて、ルーは顔を真っ赤にして
「そんなんじゃない!」
「?」
ユニはいまいち分かっておらず、首をかしげている。
「顔を真っ赤にして否定されても説得力に欠けますが・・・まぁいいでしょう。」
「むー・・・」
旅はまだ始まったばかりである。
リヒター「いやー、実にお暑いことです。」
ルー「だから、そんなんじゃないって!」
ユニ「?」
リヒター「ふふふ・・・まぁ、お嬢様は分かって無いようですが・・・」
ZG「ルー、弄られまくりだね!」
ルー「うるせぇぞ・・・殺られたいのか?」
ZG「ごめんなさい、申し訳ありません、許してください・・・orz」
ユニ「元気出して?・・・次回もよろしくねー♪」