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第二十八話 迫り来る影

今回はルー視点での話です。

ちなみに、アクセス数35000・PV6000越え!!

感謝です!!

















―――――あれから一週間経った。

今、俺は王都『マグネリス』の王宮の一室にいる。


「ユニ・・・」


俺はベッドに横たわるユニを見ながら、呟くように声を漏らした。

炎の神殿での事件の後から今日まで一週間ユニは眠り続けている。











ガチャ―――


「ユニはどうだ?」


レイとフレッドが重厚な扉を押し開けて入ってきた。


「まだ眼が覚めない・・・」


重々しい空気を滲み出しながら言ったルーにフレッドは溜め息を吐きながら言った。


「医者は体に別状は無いって言ったんだ。今は信じて待つしかない」


「あぁ・・・」


「はぁ・・・じゃあな」


そう言って半ば無理やりレイを連れて出て行った。



















―――――バン!!


「はぁ・・・はぁはぁ・・・」


息を荒くしてリヒターが駆け込んできた。


「どうしたんだ!?」


立ち上がってリヒターに問いかけると、思いもよらない言葉が返ってきた。


「・・・実は・・・はぁはぁ・・・ウィンズムの城壁を突然現れた魔物に取り囲まれたとメ

ルドール公爵から通信がありました・・・」


それに慌てて疑問に思ったことを問うた。


「父上、母上は!?」


やっと呼吸が落ち着いたのか冷静さを取り戻してリヒターが言った。


「今、陛下は王都に防護壁を展開しており、メルドール公爵を含めた武力派の貴族や騎士団

は魔物の掃討に当たっています。・・・しかし、魔物が我々が戦った魔物のように消えない

と言う訳ではないですが、非常に強力な魔物のせいで危機的状態とのことです」


「っ・・・」


(どうすればいい・・・ユニが起きていない状態で放っていくか?・・・しかし、父上たち

が・・・)















「う・・・」


「「!?」」


俺が悩んでいると後ろで声がした。


「ユニ!!」


「う~ん・・・あれ?ここは・・・」


ユニは起きたばかりで何が起きたか理解できていないようだ。


「ここは『マグネリス』の王宮だ。実は――――」
















「そんな・・・」


一通り簡潔に説明し終わったところでユニは状態を把握したように言った。


「行きましょう。皆を助けに」


ユニの強い意志を宿した瞳を見て困惑したが俺は言った。


「しかし、お前は起きたばかりだぞ!その状態で戦えるのか!?」


「戦う、皆を助けてみせる」


その言葉に返す言葉を見つけることは出来なかった。






















ユニ またね~!

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