第一話 ユルニス・メルドール
さぁ、張り切って第一話いってみよ~!
誤字・脱字は注意して下さると嬉しいです!
「ユニ~!何処にいるの~!?」
「うふふふふ・・・」
ここは<ウィルマーズ>、メルドール家(庭にある草むらの中)ユニという愛称で呼ばれるユルニス・メルドールは只今絶賛逃亡中。ユニは貴族の娘なのでピアノやダンス裁縫など様々な事を習わされているのである。勿論それに甘んじて応じるようなユニではない!今日こそは絶対に逃げ切ってみせる!そう心に刻むユニなのでした。そう思っていても今まで一日中逃げ切れた事など一度も無いのだが・・・今まで屋敷(それもとてつもない豪邸)の屋根裏やベッドの下酷い時には父親の書斎に匿って貰ったりした(父親、否この屋敷内の基本全ての人間はユニに甘いのである。)
しかし、何事にも例外は付き物でありこの場合にも当てはまるのである。
「お嬢様・・・こんな所にいらっしゃったのですね?」
う、後ろから恐ろしい気配がする・・・い、嫌・・・後ろを振り向きたくない・・・
「怒りませんから。そのままゆっくり後ろへ振り向きなさい・・・」
ギ・ギ・ギといいそうな感じで後ろを振り向くとそこには・・・(ま、魔王降臨・・・)
何だか黒いオーラが全身から漏れ出している彼女付きの使用人。
「リ、リヒター・・・元気そうだね?」
「えぇ、おかげさまでとっても元気ですよ?お・嬢・様?」
「へぇー、それは良かった!じゃあ、私はお勉強でもしてこようかな?」
「お待ちなさい。お勉強の前にしなければならない事があるでしょう?」
「何にもすることは無いと思うけど・・・?」
「ほぅ・・・誰がそのような事を言ったのでしょうね・・・昼過ぎからはダンスのレッスン
があるからダンスホールに来なさいと言ってあったはずなのですがねぇ?」
「そ、それは・・・」
「仕方ないですね三日間、お菓子とデザートは禁止です。」
「嫌ぁーーーー!!」
暫くして、自室のベッドの上で精霊達に慰められていた。
『姫様?元気出して?』
「うぅ・・・ぐすっ・・・うえーん」
『姫、あやつの事は昔から好かんかったのだ。燃やすか?』
『あら?それはいくらなんでもダメよ?姫様もっと酷い状態になっちゃうわよ?』
『姫様は優しいからね?』
『しかし、最近頻度が高くないか?』
『『『確かに・・・』』』
さらに暫くの後に・・・いつの間にかベッドの脇にリヒターが立っていた
「いつまで泣いているのですか・・・?」
「?・・・ぐすっ」
大の甘い物好きであるユニにとってお菓子やデザートを抜かれると言う事は拷問に等しい。
「罰は今日だけにしてあげますからもう泣き止みなさい。」
「ぐすっ・・・ほんとに?」
「えぇ」
「やったぁ!ありがとうリヒター大好き」
そう言いながらユニはリヒターにぎゅっと抱きついた。
『見事な飴と鞭』
『『『・・・はぁ』』』
いかがでしょうか?当小説はこんな感じで話を進めて参ります!
感想・指摘お待ちしております!