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第二十七話 覚醒の女神

久しぶりの更新です。

暫らくは不定期更新が続きますが、よろしくお願いします。

















――――sideユニ









―――――ズゥゥゥゥン


真っ二つに分かれた龍の体がマグマに沈んでいくのを無感情な眼で見るユニ。

それに呆然とする四人。

普段からは想像もできないユニの行動とその神々しいまでの翼が自分達の知っている明るく聡明な少女とは違うと言う事が分かる。

ただ、ゆっくりと時間ばかりが過ぎていく――――















気付いたときにはユニはフワフワと浮いて少し離れた柱に降りると地面に手を付いた。すると、地面から浅黒く錆びた檻が突き出しトンと檻を突くとフッと檻が消え中から真紅の肌に逞しい筋肉の大男――――

炎の精霊王である。

その時には、壁や柱、更にはあれだけ黒ずんでいた禍々しいマグマが紅くどこか光を通したような澄んだ

マグマへと変わっていた。


『目覚めよ、わが眷属たる紅蓮の使徒『マグナ』』


スゥー―――――

瞳をゆっくりと開いた炎の精霊王の両隣に風、水の精霊王が現れた。

すると、水の精霊王が驚愕した様な顔で言った。


『ひ・・・姫。嘗ての記憶が・・・』


それに対して相変わらず表情を変えることなく、ユニは応えた。


『全てとは行きませんが、大戦の直前までは思い出す事が出来ました。貴方達には長きに亘

る苦痛と苦悩を強いたこと、本当に申し訳なく思っています。』


『そんな!?あの時にヤツを屠る事が出来なかったのは我等精霊王の力が至らなかったから

です!』


風の精霊王がそう言うと、ユニは瞳をそっと伏せた。


『私も完全に復活した訳ではありません。あまりこのままの状態を保つには力が足りません


そう言い切った瞬間に背中の翼が光の粒子になって消え、体が傾いた。


『『『姫!!!』』』


最後に見たのは、慌てて寄って来た精霊王達だった。






















――――sideルー







ユニの体が倒れて焦っている俺たちの元に精霊王達がユニを連れてきた。


「ありがとうございます。ユニを連れて来てくれて」


ルーが感謝した。


『姫を頼む・・・』


そう言って精霊王達は目の前から消えた。

















ユニを担いで神殿の入り口に向かう途中、レイが言った。


「ユニはもう・・・もう、俺たちの知っているユニじゃないのかもしれない」


それに対してフレッドが眉間に皴を刻みながら言った。


「例えそうでも、ユニはユニだ。俺達には・・・ただ信じることしか出来ない」


「えぇ、その通りです」


リヒターが言った。


「・・・」


ルーは何も言うことが出来なかった。














――――それは、明日への大きな一歩。

でも、小さくも大きな意味を持った一歩を踏み出したときには、既に闇はすぐ傍まで来ていた――――


















ZG 次回はどう転ぶか!

ルー どうせ考えてないんだろ?

ZG ・・・そ、そんなことないもんね!

リヒター まるで隠せていないですねぇ・・・

フレッド ・・・はぁ、またな・・・

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