第二十四話 炎の神殿
大分間が空きましたが・・・
いざ!!
「おぉ!!本当に熱くないな!」
「えぇ、どちらかと言うとほんの少し涼しいと感じるぐらいです」
「あぁ!こりゃいい」
「馬鹿みたいに騒ぐな、暑苦しい」
「なんだと!」
「はぁ・・・」
暑さを気にすることなく、火山の内部にある明らかに人の手の加わっている綺麗な道を歩いていく。
火山内部にはここ数年の物とは思えないような、古い遺跡などが保存状態もよい状態で転がっている。
「だけど、何で入った事がないのに中に遺跡があるってわかったの?」
歩きながらユニがフレッドのほうを向いて尋ねた。
「あぁ、それは国に残されたかつての英雄の日記に書かれてたんだ」
フレッドが嬉しそうに答えてた。
「その英雄は何をした方なのですか?」
リヒターがフレッドに尋ねた。
「その英雄は、人間が誕生して僅かばかりだった時にいたとされている伝説の五人の内の一人だ」
それを聞いてピンと着たのか、リヒターは確認するようにフレッドに尋ねる。
「それはもしかして、創世記伝説にある選ばれし五人の事ですか?」
「そうだろう、他国で何と呼ばれているかは知らん!」
「なんなんだ、その創世記伝説って?」
ルーが訝しげに尋ねるのに、リヒターが嘲笑う様に言った。
「創世記に実在したと言われる五人の旅人の世界が安定するまでに行われた旅についての書
物です。その書物の原本はないですが、今直口伝で伝わっている物語で民間の間では城下町の人を集めて行われる年寄り達の話や絵本で広がっています。まぁ、王族の方は知りもしないようですが・・・」
「・・・ユニは知ってるのか?」
リヒターの嫌味から逃れようとユニにルーが聞くと、
「もちろん!!」
ユニが嬉しそうに答えるので唖然としている所でリヒターが止めを刺しに掛かった。
「お嬢様には、私が十歳の誕生日に学者用の詳しい物をお渡ししました」
「・・・っも、もう先に進もうぜ!!」
さっさと先に歩いて行ってしまうルーだった。
「ここか」
レイが火山の端にある岩盤の裂け目の周りの遺跡を見て言った。
「これが神殿か?随分荒れてるみたいだが?」
フレッドが一つ一つ詳しく見て回りながら呟くように言った。
「今までの神殿も初めは廃墟みたいだったけど、精霊王を解放すると立派になってたよ?」
「へぇ・・・そいつは凄い」
フレッドが感心したように言って、先に進むのに苦笑いしながら先に進む四人だった。
細い周りがブロックのような物で囲まれた通路を抜けると、その先には豪華な台座の様な物がある大きな部屋。両端には巨大な柱で支えられた大きな狼のような生き物の石造が今にも飛び掛ってきそうな状態でたたずんでいた。
「見事な置物だな、この狼は。恐らくこの国で狼は尊いものと崇められているのもこう言う
のが関係しているんだろうな」
フレッドが周りをぐるぐる回りながらその数メートルはあろうかと言う石造を見ていた。
皆、変な物を見るような目でフレッドを見ながら奥の台座に向かった。
(遺跡とか、そういうのが好きなのかな・・・?)
ユニがそう思っていると、フレッドが後からついてきてその荘厳な雰囲気の漂う台座に近づ
いた。
「何だこの文字は?こんな文字、どの書物にも載っているのを見た事がない」
そこには、少し前にダルダイル湖の小島にあった石碑の文字の様に統一性のない文字(?)の羅列。
「お嬢様には呼べるのでは?」
「?」
疑問に思いながら、台座に近づくと台座には確かに前に見た事があるものに似ていた。
「双狼の悲しみを受け入れよ、さすれば道なき道を灼熱の中に見出すであろう・・・?」
ユニが呼んだことにフレッドは驚いて詰め寄った。
「な!?なんであの文字が読めるんだ!?」
それに吃驚してユニはどもりながら答えた。
「よく分からないの・・・何だか文字が語りかけてくるみたい・・・」
「まぁ、それは良いとして・・・双狼ってのはあれの事か?」
ルーが、柱の上の狼を指差すと・・・
「!?あの狼は何処に行ったんだ!?」
「!?そ、そんな事があるわけないだろ!?石像が動くなんて」
ルーが驚いて言うのに、レイが突っ込む。
「何かいるな・・・強い殺意と言うか・・・」
「えぇ・・・ふん!」
フレッドの言葉に共感しながら足元の小石を丁度柱の間に投げ込むと、
「「ぐるるるるるるるるるる・・・・・・・」」
呻る様な声と同時に柱の後ろから、赤い狼と緑の狼が飛び出してきており、その毛並みは艶々して石像だった等とは誰も信じる事は出来なかった。
次回は戦闘?シーン入ります!
初の、フレッド戦闘!お楽しみに!!