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第二十一話 休息

それぞれに与えられた束の間の休息――――













それぞれの朝










メルドール家――――


「それで?それで?」


「えーとね・・・」


「はぁ」


朝食の席、ユニは母であるパティに今回の旅について事細かに聞かせていた。


(実は、前回の旅についても話をしてたって事は秘密だよ!)


「―――――で、レイにキスされたの」


「まぁ!!」


「な・・・なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


レイにキスされたことを話した時、パティは嬉しそうに顔の前で指を組んで笑って、マーズは火山の如く顔を真っ赤にして激怒していた。


「ど、何処にいるんだ!私のユニに不埒な事を仕出かす輩は!!」


今にも飛び出していきそうなマーズは地団駄を踏みながら怒っていた。





















その頃、王宮―――――


「へっくしゅん!!」


今度の旅についての打ち合わせをしていたルーとレイ、話が神殿についてに差し掛かったとき突然レイが派手なくしゃみをしたのだ。


「おいおい移すなよ?馬鹿が移る・・・」


「誰が馬鹿だと!?」


「お前の事だよ」


「な・・・もう一回行ってみろ!!」


「ばーーか!!」


「な!?この野郎・・・ただじゃ済まさん!!」


「お?やるのか?やるなら受けて立ってやる」


「後悔するなよ?」


「誰がするか、負けるのはお前だ」


「ふん!吼え面かくなよ」


「お前がな」


「「うおぉぉぉ!!」」


いつも仲介をしていたユニがいない事で誰も二人を止めるものはいなかった。















「はぁはぁ・・・」


「ぜぇぜぇ・・・もうばてたのか?」


「はぁはぁ・・・お前だって息、切れ切れじゃねぇか」


「ぜぇぜぇ・・・そんな事・・・ある訳無いだろ?」


「「はぁはぁ・・・ぜぇぜぇ・・・」」


――――バタッ


二人とも戦闘不能でぶっ倒れて丸々五日眠っていた。
















「?」


「どうしたの、ユニ?」


「ううん・・・ちょっと・・・」


ふと、頭の中に喧嘩をしている二人が浮んだ。


(何もして無いと良いけど・・・)












もう時既に遅しである。


















はい!

リヒターが出てきません!

実はこの間、リヒターは剣を使いこなせるように猛特訓中です。

次回はいざ、<メテオルド>!!

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