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第十九話 新たな力

祝10000PV2000ユニーク突破

皆様感謝感謝です!!

これからも頑張りますのでよろしくお願いします!











とりあえず二人が目を覚ましたので先程の中庭に来ていた。


「ところで、あの男をどうやって退かせたのですか?」


リヒターの質問にルーとレイが


「そう言えば・・・俺は気絶してたからな・・・」


「俺もだ・・・」


自然と三人の視線がユニに向く。

それに気付いたユニが慌てて手を振りながら言った。


「わ、私が気付いた時にはいなかったよ!?」


それに三人が胡散臭げに目を細めて見るが、ユニは大きな声で怒鳴るように言った。


「ほ、ホントだって!!」


「まぁ、いいですが・・・」


リヒターが呆れたように言った。


「とにかく一旦外に出ようぜ」


レイの提案に頷き合って皆はもと来た道を戻っていった。



















神殿を出て小島に辿り着いた時、ユニが神殿を振り返ると神殿はやはり風の神殿の時と同じように外見が綺麗になっており、入り口の上に青い紋章が埋まっていた。ボーっと見ているとリヒターが気付いたのか神殿を見ながら言った。


「そう言えば、風の神殿も精霊王を解放した後にもあの紋章に似た様な物が埋まっていまし

たね」


「やっぱり?そうじゃないかなぁって思って」


「まぁ、いづれ分かるでしょう・・・行きましょう」


そう言って振り返った時ルーが突然独り言のように呟いた。


「ヤベ・・・」


「何が?」


不思議そうに若干の身長差から見上げるようになり、上目遣いでユニが尋ねると、


「うっ・・・見ろよ」


「?・・・!?」


ルーが顎でしゃくった方向に目を向けると驚愕の事態に目を見開き声を失った。


「ん?どーしたんだ?・・・うお!?橋が無い!!」


レイが言ったように来る時に通ったオンボロ橋が無くなっていた。恐らく神殿の出現時に振

動で湖の中に落ちてしまったのだろう。


「やれやれ・・・どうやって戻りましょうか?」


リヒターの質問に悩んでルーが言った。


「おい、お前の魔法で湖を氷付けにするってのはどうだ?」


「無茶言うな」


バカかお前はとでも言いたげな顔でレイが言うと、


「それなら、お前が剣で真っ二つに湖を割るってのはどうだ?」


「お前こそ無茶言うな」


レイの意見に今度はルーが突っ込んだ。


「はいはい、空想話をしている場合ではありません・・・お嬢様?」


呼びかけたリヒターを振り返ったユニは不思議そうに言った。


「何?」


「何をしようとしているのですか?」


リヒターの疑問に直ぐにユニが答える。


「精霊魔法ならどっちも出来るかなぁって思って」


「「「・・・」」」


「どっちがいい?」


ユニの無邪気な問いに全員内心で同じことを思っていた。


(((どんだけ規格外な事まで出来るんだよ、精霊は・・・)))


「・・・どっちでも好きなほうでいいんじゃないか?」


「うーん、じゃあ道が悪くて歩きにくいと嫌だから、湖を割るね?」


そう言うと湖の方を向いて胸の前で手を組んだユニは集中して精霊に水を割るように問いか

けた。

その時、ユニの背中から七色に光る翼が出現し少し体が中に浮いた。

もちろん気絶していて知らない三人は驚き、集中しているユニは気付いていなかった。

ザバァっと大きな音を立てて湖の水が左右に開いた。

両端が滝のようになって水の流れに目を奪われていた三人にユニが声を掛けた。


「行こう?」


その声に目をユニの方に向けるとユニの翼は無くなっていた。

















湖を渡り終えて対岸に到着した時、湖は音を立てて元の状態に戻った。

その時、改まった様子でルーがユニに聞いた。


「ユニ・・・さっき湖に精霊魔法を使うとき背中から翼が出ていたんだが、何なんだあれは?」


「え・・・?」


本当に分からないと言う様な顔で聞き返されたルーは口を噤んだ。


「き、気のせいだよ!?・・・早く行こう?」










先に行ってしまったユニを心配そうに三人は見つめていた。


















水の神殿は終わりです。

次回は王都帰還。


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