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第十六話 小島の碑文

今回も入れないかも・・・申し訳ありません。

















ザザー―――――――


小島に続く大きく長い吊り橋

今にも切れてしまいそうな吊り橋を時間を掛けて渡りきった四人は緊張して渡っていたため、少々疲れたので小島で休憩していた。


「物凄い危ない橋だったな」


「ここは聖域として国の厳重な警備が張っている。だから、大工を入れて橋の修理が出来ないんだ」


「へぇー」


答えたレイに素っ気無く返すルー


「で?この小さな島にあると言うレリーフとはあれですか?」


小島の端にポツンと不自然に突き出している石、その大きさは小さなテーブルぐらいあるように見える。


「とりあえず見てみましょう」


「うん」


リヒターの発言に返事したユニは小走りで石の元へと駆けて行った。





















「どれどれ?・・・なんだこの象形文字のような変な文字は?」


始めに石の元へと辿り着いたルーが首をかしげる。


「解明されて無い文字だと言っただろう・・・馬鹿か」


レイが横から言うとルーが食って掛かる。


「なんだとコラァ!?もう一回行ってみろ!?」


「あぁ何度だって言ってやる!この・・・「ストーップ!!」」


二人の喧嘩を止めたユニ。


「もう!二人とも喧嘩は止めてよ!・・・どう?何か分かった、リヒター?」


腕を組んで少し屈んで石を覗き込むようにして見た後、考えながら話すリヒター。


「このレリーフに書かれた文字はどの書物でも見た事が無い文字です・・・しかし、このレリーフは得体の知れない力で造られたと言う事だけです」


「?どういうことだ?」


レイが尋ねると冷静にリヒターが答えた。


「先ず、このレリーフはただの石ではなく何か特別な鉱物で出来ています。その証拠にこの石からは極微量ではありますが、魔力が放出されています。それに不自然な程に表面が滑らかです」


パッと見では分からない事をリヒターが答えると、ルーが少し眉間に皴を寄せながら尋ねる。


「だが、魔力を帯びた物質はこれまでにも少ないながらも発見はされているんだぞ?それに、表面が滑らかなのは元はごつごつした表面に文字を彫って風雨に晒されてそうなったかもしれないぞ?」


「それは無いでしょう。この石は魔力を帯びているのではなく自ら発しているのです。それに、風雨でこうなったならばこのように計算されたように全ての角度が統一した長さである訳がありません」


言い返せないルー。そこで、ユニが膝に手をついてレリーフを覗き込みながら驚くべき事を言った。


「私・・・この文字読める・・・」


「え?何処で習ったんだ、ユニ?」


「見たこと無い・・・でも、読める・・・」


さっぱり分からないと言った様子で答えるユニ。


「何と書いてあるのですか?」


内容を問う声に答えて読み始める。


「世に闇再び蘇り空を覆わんとする時この碑文を読みし大いなる姫君、世の数多なる精霊を束ね闇を退けよ。――――我、汝に悠久の時を越え再び見えんとする者なり、水を統べし我が偉大なる眷属よ硬く閉ざされた門を開き我を招き入れよ――――」


そう歌うように読み終えたユニの声が止むと大きく地が揺れた。

湖の水が渦を巻き底から巨大な神殿が姿を現した。


「こ、これは・・・」


「ユニ、今のは?」


「さぁ?この文字を読んだだけだよ?」


そう答えるユニは何も分からないという様子だった。















――――神殿はシルフの森の風の神殿にそっくりだった。

しかし、その表面は貝や海草が張り付きボロボロだった。

ユニたちは、神殿に続く道を歩き入り口に近づいた。ルーとレイが開けようとするがびくともしない。


「退いて、二人とも」


そう言って二人を下がらせたユニが扉に軽く手を当てるとそれに反応するかのように扉が青く儚い光を発して開いた。

呆然と後ろで見る三人に振り返ることなく言う。


「行こう・・・」














神殿の奥は丸で見えず四人は闇の中に向かって歩き出した。




















やっと・・・次回はやっと神殿内へ!!

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