第九話 シルフの森へ
キーボード買い変えました!
バンバン書きたいです!(時間の許す限り)
あれから二日、時に魔物との戦いを繰り広げ、時に休息を取りながらやっとシルフの森にたどり着いた。
ここまでの道筋は、世界中でも数少ない平和な地域で魔物もあまり強くない為大した苦労をすることなく辿り着く事ができた。
「うわー!大きな木だねー!」
自分の身長の何倍もある木々を見てユニはのんびりと言った。
それに、ルーが得意げに言った。
「あぁ、この森は風の精霊に守られて育っているからかなり大きな植物が育っているんだ。
」
「へぇ~!」
「少し語弊がありますね。正確には風の精霊に守られているのではなく、風の精霊の加護により成長を促され異常な速度で育った植物に王国の対処が遅れたため手が出せなくなってしまった・・・ですね。」
間違った説明に正確な補正を施して説明したリヒター。
「殆ど変わらないじゃないか!」
少し憤ったように大きな声でルーが言うと、ふふふ、とリヒターが笑い・・・
「間違った知識をお嬢様に教えられると困りますので・・・あと、次期王であらせられるルードリヒ殿下の間違った知識を聞いた他の方はどう思うでしょうねぇ・・・」
「うぐっ・・・」
ぐうの音も出無いルーを見てリヒターは満足そうに微笑む。
「ねぇ!早く行こう!」
森に少し近づいて、振り向いたユニが二人の様子に気が付く事無く二人を呼ぶ。
「えぇ、行きましょう・・・どうかなさいましたか?で・ん・か?」
「いや・・・何でも無い・・・ちっ」
越えられない壁をありありと強調してくるリヒターに小さく舌打ちをした。
「何か文句でも御座いますか?次期王であらせられます殿下が舌打ち等なさっては・・・」
返事を返さずルーは、ユニのところまで駆けていった。
小一時間ほど森の中を歩き回った一同だったが、流石に巨大な森の中。直ぐにユニが飽きてきた。
「ねぇ~ホントに神殿なんかあるの~?」
「何処にあるかは全く見当も付かないからなぁ・・・風の精霊が隠している可能性もあるし
・・・」
流石に疲れたのか、ルーも少しばかり思考の海に身を投じる。
「この辺で少し休憩にしましょうか?」
リヒターが提案する。
「ちょっと向こうの岩場のほう見てくるね!」
休憩に入って全員が荷物を置いて一息吐いてから、しばらくしてユニが言う。
「あんまり遠くに行かないようにな?なんなら着いてこうか?」
「ううん!直ぐ戻るからいい!」
たったっとユニは岩場のほうに走って言った。
「ねぇ、神殿なんてこの森にあるの?」
『あるにはあるよ。』
岩場に来たユニはルーが来て無い事を確認すると問いかけた。もちろんその問いかけに答えるのは風の精霊である。
「案内して?」
『姫様だけなら問題ないんだけどなぁ・・・』
「何で?」
むぅと頬を膨らまして尋ねる。
『あの二人は精霊が見えないだろ?』
「まぁ・・・」
『だからだよ。』
「いいでしょ~?ねぇ~お願い!」
『ダメだってば!!』
大きな声を出した精霊にきょとんとしたあと、ユニは泣き出した。
「な、なんでぇ~?・・・ぐすっ・・・いいでしょ~・・・悪い事しに着たんじゃないんだからぁ」
それに慌てた精霊は急いで、
『わ、分かったよ・・・案内するから泣き止んで?姫様・・・」
「ぐすっ・・・ホントに?」
『うん・・・いいよ。』
「やったぁ!ありがとう!!」
(調子いいなぁ・・・)
ZG「と、言う訳で次はやっと神殿にいきます!」
ルー「おい・・・やっぱりお前なんか俺に恨みでもあんのか?」
ZG「そ、そんなことな・・・無いよ?」
ルー「ほぅ?今の溜めは何だ?」
ZG[な・・・何でもありません!!」
ボコッ
ルー「あからさま過ぎんだよ!馬鹿が!!」
ZG「うわ~ん、またぶったぁ!!」
ユニ「ルー!ぶっちゃダメって前回言ったのに!」
リヒター「やれやれ・・・王族が暴行事件ですか。この国も落ちた物ですねぇ・・・」
ルー「ユニ・・・これは・・・リヒター!うるさいぞ!!」
ZG「・・・ぐすっ・・・」